イタリア本国のジャンル映画ガイド「Cinici infami e violenti」(2005年)の指摘するとおり、ジャッロ映画の特徴の一つは精神分析学で云う「アンビバレンス(伊ambivalenza)」の概念を常に備え持っていることにあります。 そこで、今回の研究会では David E. EngleとHal Arkowitz共著の「Ambivalence in Psychotherapy」(2006年)等を参考に、ジャッロ映画のアンビバレンス導入法と云う問題について研究していきます。 尚、今回の具体的研究対象としてはジュリアーノ・ビアジェッティの『感嘆修辞疑問符殺人事件』やルチアーノ・エルコリの『黒い霧の警察』等を予定しています。