2011年のジャッロ映画研究会(アルジェント研究会・分科会)に於ける最大のテーマは「ジャッロ小説とジャッロ映画の関係」です。当初特定文学用語として採用された「ジャッロ」は僅か数年で映画の世界にも広がりましたが、30年以上経ったのちに映画としての「ジャッロ」は文学の世界には無い独自色を打ち出すに至りました。その一方で、ジャッロ映画は今日でも尚、R・カンピニー(米インディアナ大学フランス学部客員教授)の示すような実在主義的ジャッロ小説論の内容を堅持すると云う極めて保守的な一面も持っています。 今回の会では伊モンダドーリ社より1959年に出版され、1972年に再販された名作『TVに死す(Si Muore Alla TV)』を一例に取り上げてジャッロ小説の構造分析に乗り出すと同時に、ジャッロ映画群との類似点と相違点を見ていきます。
L'ambiente, messo a fuoco con magistrale bravura, ci svela che cosa succede, o può succedere, dietro le telecamere; nel caso di questo giallo, un duplice assassinio...che ha il pregio di tenere avvinto il lettore grazie anche alla sua perfetta «caratura gialla» .(「TVに死す」の裏表紙解説)