１９９１年に出版した僕の長編ラスタ小説「ラスタマン・バイブレーション」を構想して書き綴った数年間、小説を書いたこともない僕はまるで「チョモランマを這い上がるような気持ち」で試行錯誤しながら文章と格闘していた。その心の奥底にあったものは「ボブ・マーリイが歌で表現し希求している世界を、日本語で日本人としての気持ちを盛り込んで描きたい」という願いだった。そこに未来の救済につながるビジョンが潜んでいると信じたから・・・。そして、今では妄想と笑ってやり過ごした方がいいのかも知れないが、「僕は２００年後の世界から来た人間だ」という不思議な感覚に捉われながら書いていたことを思い出す。そこには、「この奇抜で奇妙な物語（或る人は「SF」と評し、また「あり得ない話」と評された）は２００年後には誰もが理解でき共感できる物語になるだろう」という信念もあった。
　別の言い方をすれば「神の気持ちを文字で表現している」ということになるかも知れない。ボブ・マーリイやその他多くの人々が目指したように・・・。僕はヤーマン･シンゴはそんな「神に選ばれた者」の一人と感じている。数ヶ月前に或るライブで彼を知った僕は途端に意気投合して、ライブの翌日に僕の家を訪れた彼といろいろ語り合ったことを思い出す。旭川より更に北方の山で暮らす彼は、ジャマイカで暮らす敬虔なラスタファリアンのように畑を耕しながら歌をつむいでいる。その彼の歌は、まるで地球と大自然を祝福し、愁い、掘り起こす聖歌のようだ。恐らく初めて聞いた人は「こんな歌い方が世の中にあったのか！」という新鮮な感動を覚えることだろう。
　アフリカの各地で飢餓が広がり、オーストラリアの森々で山火事が止むことがない、台風やハリケーンやサイクロンはより破壊的になっていく、この不気味な温暖化の進行を止めようと多くの人々に神が降りてくる。その正しく一人がヤーマン・シンゴ。僕はそう感じている。彼の神秘の世界に多くの人が触れることを願う。ヤーマン！ジャー・ラスタファライ！

　今週の札幌トレンチタウンは木、金は１８：００からの通常営業ですが、土曜日にはライブがあります。ヤーマン・シンゴいいですよ！よろしく！

　人気絶頂のサヨコオトナラのLIVEに出演し、オトナラの神がかりパーカッション、奈良さんを唸らせて「一緒にやろうよ」と言わせた、北海道で今一番輝いている「ヤーマン・シンゴ」のLIVEが札幌トレンチタウンであります！通称「癒し系イケメン・シンガー」と言われるヤーマン・シンゴの心を癒す神秘的世界に是非触れてみてください！

日時：１０月２４日（土）

開演：２０：００

入場料：１０００円

場所：レゲエ・バー　札幌トレンチタウン（木、金、土のみ１８時から営業）：札幌市月寒西１条７丁目１−１１　アンパン通り沿い：地下鉄東豊線月寒中央駅１番出口から、前のアンパン通りに入り、右手の児童会館過ぎて、すぐ左側：駐車場５台分あり：問い合わせ　０９０−９９６３−００９８