「WWB（world women's bank）／ジャパン」という国際的に公認された、女性起業家を支援・育成する団体がある。

　起業を志願する女性には、ブラックリストに載っていても、60歳を過ぎていても、資金援助を行い、セミナーを受講してもらうことでビジネスモデルを鍛え、1000人を超える卒業生が地方に飛び、ソーシャルベンチャーを興しているが、貸し倒れが1件もないという実績を誇っている。

　その団体の現在の代表者が、奥谷京子さん。
　慶応大学でソーシャルベンチャーの面白さに目覚め、WWB／ジャパンを手伝っているうちに、代表者にまで上りつめた。

　詳細は『プライドワーク』（春秋社）に譲るが、ソーシャルベンチャーのさまざまなビジネスモデルを知り、かつ、ソーシャルベンチャーどうしのネットワークを作り、お互いに助け合い、日本の地域再生と農業支援に力を入れて、新しい国作りを着実に進めようとしている。

　奥谷さんは言う。

「女性は自分が困ったことからビジネスを興すんですよ」

　それはとても現実的であり、地に足のついているビジネスモデルを築くポイントだ。

　「女性でもできる」ではなく、「女性だからできる」ことがある。
　女だからこそ生み出せる仕事がある。

　日本のソーシャルベンチャーを実質的に盛り上げてきた中心的存在である「WWB／ジャパン」の運営と、そこから巣立っていった女性起業家たちの活躍ぶりを聞きながら、自分らしく働きながら社会をより良いものへと変えていける持続可能なあり方を学んでみよう。

　このゼミの後半では、ゼミ最終日の発表に向けて、レギュラー生を中心に南班とハヤマ班の2組を作り、ソーシャルベンチャー立ち上げのシミュレーション（ミッション→ビジネスモデル→ニーズ→持続可能性）の発表を行う班作りも行う。

　新しいビジネスと、自分自身が満足できる仕事を作るためのノウハウをこのゼミから本格的に学んでいこう！

　なお、下記には、ビジター参加希望者のみ参加表明をしてください。

（※東大生以外でも受講できます。また、当日の参加者が20名未満の場合は、質問・意見交換にも参加できます。お友達を誘って集まろう！）