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開催終了第20回北京日本人学術交流会のお知らせ

詳細

2010年01月20日 04:41 更新

第20回北京日本人学術交流会のお知らせ

いつもお世話になっています。
日ごろの皆さんのご支援に感謝します。


さて、北京日本人学術交流会も2010年1月でちょうど2周年を迎えます。
今回の第20回北京日本人学術交流会は、それを記念して北京大学の学長であった蔡元培の学問思想について科学史の新たな視角から代表の山口が、報告します。
お時間とご関心がある方は、ご参加いただければ幸いです。
参加を希望される方は、資料の準備の関係から1月22日(金曜)の深夜までに山口(ngodzilla21@yahoo.co.jp)までメールをください。ではどうぞよろしくお願いいたします。

日時:2010年1月24日(日曜)午後4時半から6時まで報告、その後、懇親会をしながら討論の予定。
場所:北京大学の教室あるいはその周辺の飲食店(予定)
題目:元北京大学学長、蔡元培の学問思想―科学史の視角からー
報告者;山口直樹(北京日本人学術交流会代表)
報告要旨:
北京大学の前身、京師大学堂が、成立するのは、1898年のことであった。
この年、光緒帝が、明治維新を模倣して、政治の改革に乗り出し成立させたのが、国立大学の設立であった。その文脈で成立したのが、京師大学堂であった。
設立から十数年、この大学に斬新な西洋の新しい学問を取り入れようという動きがあり、カリキュラムも書き換えられつつあった。だが、教官たちは、依然として旧態依然とした学問を教えるものが多く、創造的な研究もほとんど行われてはいなかった。
 蔡元培が、北京大学の学長に就任した1916年、北京大学には法科の学生が800人いたのに対し、文科と理科はその半分の400人あまり、工科となるとわずか80名あまりであった。
中華民国になっても北京大学は官僚養成所の性格から脱却できてはおらず、腐敗が存在していた。この時期の北京大学に学術研究の雰囲気はなかった。
そこで蔡元培が、就任演説で学生たちにまず行うことを宣言したのは、大学組織の刷新、腐敗に抗する道徳教育、師と友を敬愛することなどであった。
北京大学の改造に関して蔡元培が、最も力を入れたのは、教授陣の刷新であった。
「学問の深い教育に熱心な教授を広く求め、真剣に講義を進めもって学生の研究と勉学に対する興味を引き起こす」と述べ、教授を探した。
蔡元培は、文学部を重視したが、文学部長には当時、新文化運動の旗手であった陳独秀を選んだ。この人選は、世間を驚かせた。このほかにもアメリカのコーネル大学とコロンビア大学でプラグマティズムを学んだ胡適、マルクス主義の影響の強かった李大钊、音韻学の銭玄同、作家の周作人や魯迅(現在、北京大学で使われている校章は、蔡元培が魯迅に依頼してデザインしてもらったものである。)などが招かれた。
理学部においては、日英留学の地質学者の李四光、また英留学の丁文江、アメリカ留学の古生物学者グレーボーなどが集められた。理学部長には、アルバート・アインシュタインの相対性理論をはじめて中国に紹介した物理学者の夏元王栗が選ばれた。(あまり知られていないことだが、1921年3月、蔡元培と夏元王栗は、ドイツのベルリンを訪問し、アインシュタインに北京大学で講演してくれるように頼んでいる。これは残念ながら手違いで実現しなかったが、蔡元培の自然科学への関心の強さを示してもいる。)
法学部でも人口学者の馬演初のような学識の高い学者は、留任させた。
こうして現在の北京大学の基礎が、築かれていくことになるのだが、多くの現在の北京大学のスタッフたちが、蔡元培を「北京大学の父」と呼び尊敬しているのは、こうした理由によるところが大きい。
こうした教授陣の刷新のなかで蔡元培は、北京大学の教育方針として「思想の自由と兼容並包」の原則を貫徹する。これが蔡元培の学問思想の一つ目の特徴である。
兼容並包とはすべてのものをことごとく包容、包括するということで古今東西の思想や学派を北京大学に導入し、自由に競争させようとしていた。
また、蔡元培は、学問を基礎理論と応用科学の両方に分けて、前者に重きを置いた。
蔡元培の学問思想では、大学は理論を専攻すべきところで応用科学はそれぞれの単科大学に任せるべきであるとする。蔡元培は、北京大学は全国の基礎理論の中心であるべきだと考えていた。これらは蔡元培が、ドイツのベルリン大学の創設者のフンボルトの学問理念に大きく影響されていたことを示している。
こうしたことを踏まえて以下のような手順で蔡元培の学問思想について報告する。
1、 蔡元培の生い立ち
2、 ドイツ留学時代
3、 中華民国の初代文部大臣時代
4、 北京大学総長時代
5、 中央研究院院長時代
結論―蔡元培の学問観、科学観
そしてわれわれはそれから何を学ぶべきか。

北京日本人学術交流会
代表:山口直樹(ngodzilla21@yahoo.co.jp)

北京日本人学術交流会に関して http://j.peopledaily.com.cn/96507/97399/6683162.html

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  • 2010年01月24日 (日)
  • 海外 北京
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