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開催終了「星界の音楽−宇宙の調和と音楽のコスモロジー−」

詳細

2009年09月08日 19:20 更新

 ガリレオが星の世界に望遠鏡を向けてから400年。世界天文年2009と連動して、来たる9月12日(土)〜27日(日)の16日間、三鷹市・三鷹ネットワーク大学や国立天文台などが主催する「東京国際科学フェスティバル」が行われます。(明治大学も三鷹ネットワーク大学のメンバーです。)
http://tokyo.sci-fest.net/

 その一環として行われる「みたか太陽系ウォーク」のサイエンスカフェで、9月20日(18〜20時)に「星界の音楽 〜宇宙の調和と音楽のコスモロジー〜」と題して、音楽なども交えながら宇宙と音楽のお話をします。
https://www.kouza.mitaka-univ.org/kouza/cafe1.php

 日本文化のコスモロジーが、月を眺めて歌を詠んだりと、雅で情緒的な美意識を大切にしてきたのにたいし、ヨーロッパの文化は、宇宙の法則を数学的に記述することに情熱をそそいできました。古代のギリシアでは、天上界での星の運行は、整数比で示される完全な宇宙の調和を示しており、音楽は、その調和を地上で再現する手段だと考えられました。その後発展する、ヨーロッパ・クラシックの音楽理論も、このような古代ギリシアの数学的宇宙論の上に成り立っています。

 しかし、ルネサンス期に始まる近代的な天文学は、星界もまた地上と同じ物質からなり、地上と同じ物理法則に従う世界であることを明らかにしていきます。完全な球や完全な円という図形によって象徴される天界の完全性は、いったんは否定されます。しかし、現代の科学は、地球もひとつの惑星として含むような、宇宙全体を記述する数学的な法則の体系を構築しつつあります。その中で考え出されてきた量子力学や超ひも理論によって、極小の素粒子の世界で、ふたたび整数比で振動する弦というイメージが復活してきています。

 現代科学のコスモロジーからは、どのような音楽が聞こえてくるようになるのでしょうか。

(ただし、内容の詳細はまだ思案中&調整中で、多少、変更になると思います。)

 科学フェスティバルという催しにさいして、ひとりの研究者として、もうすこし理屈をつけ加えるならば、日本(だけではないですが)では、表面的な近代化を急ぐあまりに、「科学技術」の輸入に専念し、その背景にあったはずの、ヨーロッパ的なコスモロジーの、壮大で、ときに奇妙でさえある思想の理解が十分に行われてこなかったばかりか、もとからあった日本的な世界の見かたさえ、だいぶ忘れられてしまったところがあります。

 科学に支えられた技術の発展によって、たしかに生活は豊かになりました。しかし、そんなふうに豊かになった今だからこそ、そろそろ科学=技術という狭い発想を抜け出して、近代科学を背後で支えてきた西洋思想の意味を、しかも狭いアカデミズムの世界に閉じてしまわずに、考え、議論するときがきていると思っています。

 ・・・と、固いことを書きましたが、じっさいには、学会や大学のゼミでもないわけですし、そんなに理屈っぽい展開にするつもりはありません。きっと、美味しいディナーを味わい、きれいな音楽を聴きながら、星の世界に思いを馳せられるような、そんな、ゆったりとくつろげる、こぢんまりした会になると思います。

 場所は、そんな優雅な時間をすごすのにぴったりの、井の頭公園の森に面した大正浪漫風イタリアンレストラン「ラ・フォルテ」の地階、音楽ホールです。(チェンバロ生演奏も検討中です。)
http://homepage2.nifty.com/laforte/

 聴きにきてくださった皆さんともゆっくりお話できればと考えておりますので、定員は25名。先着順となりますので、お申し込みはお早めに。

【メールでのお申し込み方法】
タイトルに「サイエンス・カフェ」
・希望日と講義タイトル
・お名前
・電話番号
・住所
を記入して、
science-cafe@mitaka-univ.jp
まで送信してください。

コメント(1)

  • [1] mixiユーザー

    2009年09月15日 21:21

     サイエンスカフェ「星界の音楽」の準備が進行中です。
    https://www.kouza.mitaka-univ.org/kouza/cafe1.php
    チェンバロ生演奏検討中と書きましたが、とりあえず今回はピアノを主体にして、純正律/平均率=有理数/無理数、といった手堅い議論を中心に展開していきたいと思っています。ピアノ演奏は、下記、大澤愛さんにお願いすることに決まりました。

     まあ、数学や科学史のお話にはあまり深入りせず、音楽ホールでのピアノ生演奏を主体にお楽しみいただこうと思っております。古代ギリシアの竪琴なども弾ければよかったのですが、そこはCDを流して代用しようと考えております。

     以下、出演者プロフィールです。

    【講演】

    蛭川 立(ひるかわ たつ)

    明治大学情報コミュニケーション学部准教授、明治大学意識情報学研究所所長。専門は人類学、意識研究。京都大学大学院理学研究科動物学専攻、東京大学大学院理学系研究科人類学専攻修了。京都大学では天文同好会で活動。テルミンをロムチアキ氏に師事。人類学的調査のかたわら、ブラジル新ピュタゴラス主義協会などで古代ギリシアの科学思想に触れる。著書に『彼岸の時間−意識の人類学−』など。

    【演奏】

    大澤 愛(おおさわ あい)

    国立音楽大学ピアノ科卒業。横浜国立大学大学院教育学研究科において教育学修士を取得。2004 年ウィーン夏期マスターセミナーを受講し、ヴォルフの生家にて修了演奏会を行う。2006年多摩フレッシュコンクールの入賞演奏会に出演。現在、ピアニスト、チェンバロ奏者としてリサイタル、伴奏、室内楽で活躍。今年1月にはデュオリサイタルを開催。これまでにピアノをダンタイソン、 E.ハイドシェック、練木繁夫、T.クロイツベルガー、三木香代、横山幸雄の各氏に師事。
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  • 2009年09月20日 (日) 18:00〜20:00
  • 東京都 三鷹市「ラ・フォルテ」
  • 2009年09月20日 (日) 締切
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参加者
1人