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開催終了京都人類学研究会/19世紀アメリカの健康運動における骨・水・パン

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2005年10月17日 06:27 更新

情報転載歓迎とのお知らせが来ましたので、京都人類学研究会のお知らせを転載しておきます。かつての「近衛ロンド」の流れを汲む研究会です。

話題提供者の鈴木さんは近代の民間医療の医療人類学的・歴史社会学的研究を続けてこられたかたです。

「お水系」などのアヤシい代替医療運動は決してポストモダンな現象ではなく、近代医学のウラの世界につねに底流として存在し続けていたという視点が、シャーマニズムの普遍性というテーマとも交錯していて、面白いと思います。


■■■ 京都人類学研究会10月例会 ■■■

日時:10月31日(月) 18:00開場、18:30開始
場所:京都大学人間.環境学研究科棟3階 333教室
(以下の地図をご参照ください)
http://www.h.kyoto-u.ac.jp/jinkan/top/map.html
資料代:200円

発表者:鈴木七美氏 (京都文教大学人間学部 教授)
コメンテータ:未定

タイトル:
生理学者と「アンソロポロジー」
―19世紀アメリカの健康運動における骨・水・パン―

 「人種分類は、民族学に属してはいるものの、人間の発達や人間性の改良と進歩に関係があり、生理学者にとってますます興味ある分野となっている」と述べたのは、19世紀アメリカ合衆国で、代替医療運動の一つである水治療運動をリードした医師たちです。産業化など近代化のただ中で人々の健康について議論していた医師や社会改革者たちは、世界の多様な生活様式に関する情報を収集し、人種分類やその心身の特徴に興味を抱き、人間の改善可能性などを問いつつ、都市に暮らす人々に健康体を獲得する総合的・具体的処方箋を提示していました。そこには、都市に集まる人々をいかに把握し、理想の街の構成要素をどのようにイメージしたのかが、表明されていたのです。

 本報告では、治療文化変容の分析を通じてアメリカ社会の特徴を検討した医療社会史研究、健康運動の発端となった出産民俗の変容に関し横断的な分析を試みたフランスの歴史人類学者J・ジェリスの研究、医者たちにも多くの新しい情報を与えたポピュラー・サイエンスをとりあげたイギリスのR・クーターの研究、「危険な階層」とポリスに関する先行研究などを紹介しつつ、課題となっている領域についても言及したいと思います。これらの研究の視点と現代社会に関する研究が交錯する地平についても議論できたらと考えています。

参考:
鈴木七美「ダイエット・コスモロジーの近代−食と健康」池上良正他編著『岩波講座 宗教7生命―生老病死の宇宙』岩波書店、2004年、213-239頁
『身体の徴から人を読み人を知る術とその社会的・文化的展開の比較研究』2005
年(平成14〜16年度科学研究費補助金〈基盤研究(C)2)〉(研究代表者:鈴木
七美)研究成果報告書)

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