now here,nowhere

関西を中心に活動する6名の美術作家による展覧会です。彼らの作品に共通するのは、彼らが慣れ親しんでいる、世界の断片ともいうべき現実を取り上げている点です。時として遊戯的とも思える彼らの表現は、現実の異なる様相を浮かび上がらせたり、あるいは現実へと向けられたまなざしそのものを問うたりする試みであるように映ります。そして、そのような試みを通して、私たちが当たり前のこととして受け入れている現実が、別のものとして立ち現れてくる瞬間を求めているかのように思えるのです。


彼らは自らの手近にあるnow here（＝いまここ）を手がかりとして世界と関わります。結果として作品に描き出されるのはnowhere（＝どこでもない場所）です。そのようにして現れる「どこでもない場所」に、私たちは何を見るのでしょうか。
【画像：前田朋子"夢見る彼女〈顔のない女シリーズ〉"、2008年、120cm×120cm】


■会期　2009年3月4日（水）−22日（日）　10：00-20：00
　　　　　 会期中無休・入場無料
■出品作家　苅谷昌江Masae Kariya、中居真理Mari Nakai、馬場晋作Shinsaku Baba、
　　　　　　　　 藤井俊治Toshiharu Fujii、前田朋子Tomoko Maeda、水木塁Rui Mizuki
■会場　京都芸術センター　ギャラリー北・南
〒604-8156
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
TEL 075-213-1000
FAX 075-213-1004
■企画　安河内宏法（京都芸術センター アートコーディネーター）


■展覧会関連企画　ギャラリートーク
　 日時：3月7日（土）・22日（日）　いずれも14時から。
　 内容：7日は出品作家が、22日は企画者が、出品作品や展覧会内容についてお話します。
　 会場：ギャラリー北・南
※両日とも申込不要・入場無料

公式サイトは、
http://www.kac.or.jp/