(1) Cofama(Josep Masachs), Catalunya DO "Dignitat negre" 2010 ⇒マサックス社の歴史は、今世紀の初めにバルセロナから西へ車で1時間ほどのビラフランカ・デル・ペネデス村でブドウ栽培農家としてスタートしたことに始まります。そして、1977年に自分達の作った良質のブドウでよりよいカバを作ろうとこの会社は創立されました。家族的経営で少量のワインを大切に育て上げてすべてのワインが自社畑産のブドウのみでつくられています。ここのカバは漫画『神の雫』で「昼間に気持ちをスックリさせるのにぴったりのワイン」と紹介されました。 グルナッシュとテンプラニーリョのブレンド。みずみずしさとやさしいベリー系の果実味が魅力的で、飲み飽きしません。
(6) Bodegas y Vinedos de Murcia, Jumillia DO Crianza "Sierra Carche" 2005 ⇒パーカー96点。 地中海と山に挟まれた標高400〜700メートルの産地で、日照時間が長く、夏は非常に熱く乾燥し、冬は氷点下にもなるほどの 厳しい寒さで非常に濃厚なブドウが育ちます。プティ・ヴェルドー50%、ムールヴェードル25%、マルベック25%をステンレスタンクで約2週間発酵。フランスとアメリカのオーク樽で13ヶ月間熟成させました。
(7) Winery Arts, V.d.T (Ribera del Queiles) "Number Nine Special Edition 9・9・9" 2009 ⇒2009年の9月9日に、縁起がよいとされている数字9が3つ並ぶので、その貴重な日(?)に収穫したブドウからつくられたという、もう絶対に2度とつくることができない(?笑)ワインがこのワイン。シャレみたいなワインですが、その実真剣につくられているようで。。。 テンプラニーリョ20%、メルロー20%。 産地は標高520メートルのV.d.Tリベラ・デル・ケイレスにある、65年樹齢のテンプラニーリョの畑(3ヘクタール)と、21年樹齢のメルローの畑(2.5ヘクタール)で、独特なミネラルをワインに与える、小石が多く混ざる鉄分を含む粘土質の土壌です。 2009年9月9日に11,500kgを収穫。風の穏やかな秋の日でしたが夏の暑さが残っていたため、明け方に収穫を行いました。テンプラニーリョは14.2%、メルローは15.1%のアルコール分を含みます。 ステンレスタンクで28℃以下に制御しながら発酵させ、16日間マセレーションを行う。2009年9月25日にタンクから出し、2009年11月中旬まで、フレンチオークの新樽でマロラクティック発酵。 そのまま2010年10月末まで13ヶ月樽で熟成させています。その間3度澱引を行う。(マロラクティック発酵が終わった2009年11月、2010年3月、2010年7月)樽から出した後、卵の白身で清澄化し、2011年1月にボトリング。 鮮やかなサクランボ色で、ワインの涙が非常に濃厚です。始めの香りの印象は、フレッシュで熟したブラックフルーツやバルサミコのようで、その後、スモーク、クローブ、チョコレートのような香りがします。力強い風味ですが、若いワインにもかかわらず果実とオークのバランスがよいため、フレッシュさやエレガントさもあります。
(8) De Bardos, Ribera del Duero DO "Ars Mitica" 2005 ⇒漫画『神の雫』に登場。主人公の雫が「今まさに沈もうとしている儚い夕陽です。しかし沈みそうで沈まない。いつまでも暮れなずむ空に大きな鳥の影が美しい歌声を響かせながら横切ってゆく」と表現しました。 ワイナード誌61号のリベラ・デル・デュエロのワインで2位の評価。「アルツ・ミティカは樽の香りが凄いです。」「私はこれに最高点を付けました!」「インパクトがあって、アタックのある味わいだから、私は高得点です。」 ミティカは、急勾配の斜面の畑に植えられる樹齢60年のテンプラニーリョ(90%)と 樹齢20年のカベルネ・ソーヴィニヨンからつくられています。カラーは紫がかったチェリーレッド。きわめて複雑な花の香りがとても強く、カベルネ・ソーヴィニヨンからくるイチゴやバルサミコ、香辛料、チョコレートなどの香りがします。力強く、骨格そして芯があり、熟成されていますがフレッシュ感もしっかりあります。 そして、じつはエチケットがこの上なくかっこいい! 今飲んでおくべきワインです!!