(3)Bruno Michel, Champagne AOC Premier Cru Blanc de Blancs NV 左 ヴァレ・シュル・マルヌに、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ40%、ピノ・ノワール20%の植樹比率で合計15ヘクタールの畑を所有しているレコルタン・マニピュラン。「僕の畑はヴィエイユ・ヴィーニュが多く、根は地中深くまで伸びています。ヴィエイユ・ヴィーニュがシャンパンの味にもたらすメリットは、ビオロジック栽培によって増幅します。それに何より、ビオの方が仕事が楽しい」 というブルーノ・ミシェルは、親しい友人にダヴィッド・レクラパール、ジャック・ボーフォールらを持ち、いつも彼らと情報交換をしているそうです。醸造は清潔そのものの設備を使用し、できるだけナチュラルに行いますが、すべてのキュヴェについて、樽発酵・熟成させたものをブレンドしているのが特徴です。「樽を使用することによって、ゆるやかな酸化作用が得られ、アロマがより複雑になります。樽香を求めているわけではありません。3〜4回使用した樽を、ラ・シャブリジェンヌなどから購入しています」。基本的にマロラティック発酵は行います。尚、ドザージュに使用している濃縮ぶどう果汁もビオでつくられたものです。 この蔵のシャンパーニュの特徴は濃縮感の高さで、摘み取った葡萄のレベルの高さを感じます。様々な蔵で100種ほど試飲した中で、どの蔵よりも密度が高い凝縮された味を持っていました。いわゆる酒質の厚みが凄く、濃縮された果実の味わいと熟成による複雑な味わいが共存している不思議なシャンパーニュ。
(4)Jose Michel et Fils, Champagne AOC "Moussy" Blanc de Blancs 2001 中 ⇒ワイン王国誌「ジョゼ・ミシェル・エ・フィスはエペルネから4km離れたムシィに1847年からブドウ畑を所有しているメゾンです。ジョゼ・ミシェルの造るピノ・ムニエをベースにしたシャンパーニュは、「他の造り手による古典的なシャルドネやピノ・ノワールのキュヴェよりも、長期間しかも優雅に熟成させることができる。」として、ランスとエペルネのセラーマスターの間で大いにもてはやされている。彼はシャンパーニュの伝説のような人物である。ジョゼは自分自身を魔術師ではなくて、シャンパーニュを造るシンプルな古典的原理を応用する職人と考えている。樹齢の高いブドウ(70年以上)と、マロラクティックを回避したオーク樽での発酵が、 特徴的なのである。今や70代のジョゼは、キュブリィ川流域のムシィ、ピエリィ、シャボに有する21ヘクタールの畑の世話をしている。この地は洗練されたタイプのピノ・ムニエ栽培に向いている地域だが、シャルドネも植えられている。この両品種を半々にブレンドすると、しばしば最上の結果が得られる。」 ピノ・ムニエの潜在能力を世間に認めさせてあっと言わせたジョゼ・ミシェルですが、シャルドネ100%で造るブラン・ド・ブランも秀逸で、造り手としての力量のすごさを痛感させられるシャンパーニュです。
(5)Michel Mayer, Champagne AOC Premier Cru Blanc de Blancs 2003 右 ランスから南西に9kmほど離れたエキュエルの小さな街のレコルタン・マニピュラン。合計8haの自社畑には、シャルドネが2ha、ピノ・ノワールが6ha植わっており、その中でグラン・クリュがプジーの1ha、残り7haはプルミエ・クリュという恵まれた畑を受け継いでいます。2003年に完全に代替わりをすると、栽培、醸造の両面で根本的に方針を変え、テロワールごとに発酵、野生酵母で樽発酵・樽熟成による醸造と、個性と高いクオリティを備えたシャンパーニュ造りに邁進しはじめました。栽培はビオディナミです。偉大なシャンパーニュ誕生の予感です。
(6)Jean Louis Vergnon, Champagne AOC Grand Cru Brut Blanc de Blancs NV ⇒レビュー・ド・ヴァン・ド・フランス誌「サンプルを100以上テイスティングしたが、絶対買い逃してはならない素晴らしいシャンパーニュである!」 ⇒ギド・アシェット誌「わずか5ヘクタールの当家族経営ドメーヌはその歴史を1950年にさかのぼる。コート・デ・ブランの心臓部に位置し、当然のことながらブラン・ド・ブランを産する。キュヴェ・エクストラ・ブリュットが審査員の注目を集めたのはこれが初めてではないが、今年は、ワイン愛好家たちがブラン・ド・ブラン・グラン・クリュの模範としてこれを位置付けた。」
(7)Berry Brothers and Rudd, Champagne AOC Blanc de Blancs Brut Grand Cru Selected Cuvee NV ⇒300年以上の歴史を有する英国王室御用達の老舗のワイン商。二桁の数のマスター・オブ・ワインをスタッフに抱え、その目利きで並ぶ存在はありません。サロンなどいいシャルドネを産することでで有名な産地メニルより、 メニル生産者協同組合よりシャンパンを供給してもらっていることになっていますが、「実は中身は・・・」という、うれしい(?)噂多く、これも中身は「アラン・ロベール?」って感じです。