(1) 【ロワール】ソーヴィニヨン・ブラン50%、 シュナン・ブラン50% Nana Vin et Cie (Nathalie et Christian Chaussard), Vin de Table Francais "You Are So Happy" NV(2007) 左 ⇒「パタポン」ことクリスチャン・ショサールのネゴシアンブランド、ナナ・ヴァン・エ・シーからユーアーソーハッピーがリリース!! 何が良いって、ネーミングがいいですよね♪ しかもこれ、中身のブドウと造られた経緯がすごい! 「ルメール・フルニエ2002年のシュナン(キュベはモワルー。超がつくお宝ワインじゃないですか!!!)」+「ミッシェル・オジェ2004年のソーヴィニヨン・ブラン」をクリスチャンが2007年に買い取りブレンド。フルニエ、ミッシェルのワインとも、糖度のポテンシャルが高く、数年たってもマロラクティック発酵がなかなか終了しませんでした。その話を聞いたクリスチャンは、「スムーズに発酵を終えるために瓶に入れてペティアンを造ろう」と決意したそうです。自然派の生産者は、亜硫酸などで意図的に発酵を止めないので、糖度が高く、発酵が全然進まない場合に、今回のようにぺティアンを造る人が多いんですよ。(自分はこれを『後付けのペティアン』と呼んでいます)自然にワインを造るための彼らの知恵ですね。
(2)【ロワール】シュナン・ブラン100% Lemaire Fournier, Vouvray AOC "La Gazille" 2004 中 ⇒孤高の天才、ニコラ・ルナールが醸造したルメール・フルニエの最後のヴィンテージとなる稀少なスパークリングワイン。「ラガジーユ」とはかわいい泡という意味。その名の通り、それほど強くなく優しい繊細で柔らかい泡立ち。ハチミツ、レモン、リンゴなどの香りとゆりといった白い花の華やかな香り。シュナンブラン種独特のぶどうの甘みのある味わいとコク、ミネラル、酸味、様々な要素がバランスよく整っていて、深い味わいです。甘みが残りますが、食事とでもそれほど気にならない甘みです。
(3)【ブルゴーニュ】シャルドネ100% Verge Gilles et Chatherine, Vin de Table Francais "Bulle a Zero" NV(2005) 右 ⇒マコンの究極の自然派で、このペティアンは「これって味あるの?!」と思うぐらいナチュラルの極みです。2年前のペティアン会でも飲んでいるのですが、果たしてこのナチュラルさは熟成でどのように変わったか?! 乞うご期待! ちなみにおっさんの顔のエチケットは、奥さんが描いたダンナの顔だそうです。
(4)【ロワール】シュナン・ブラン100% Domaine de Bel Air, Vin de Table Francais "Sodalite" NV ⇒トゥーレーヌ地方のブロワ市から南に30Kmほど下ったシェール川沿いに、旧ローマ時代の足跡を残す村テゼがあります。そのテゼにあるのがこのドメーヌ・ド・ベル・エール。 あのテュエリー・ピュズラのすばらしいワイン「テゼ」はこのベレールのブドウが使われています。このドメーヌのワインはたった1.1haの畑から造られるのみです。
(5)【ローヌ】シャルドネ70%、ヴィオニエ30% Andrea Calek, Vin de Pays de L'Ardeche "Blonde" 2007 ⇒チェコのプラハで生まれたアンドレ・カルクはヴァンヌマンティのヤン・ロエルの元で働き2006年に独立。現在ラシーヌがペティアンだけを輸入しています。非常に透明感に溢れ、酸化防止剤を一切使っていないために非常にクリアー。泡は通常のヴァン・ムスーなどに比べると弱く繊細です。
(6)【ラングドック】ミュスカ・ダレクサンドリー 70%、マカブー30% Leonine (Stethane Morin), Vin de Table de France "Boisson Derapeutik" NV(2007?) ⇒元エステザルク農協の醸造責任者で、伝説の男といわれるジャン・フラン ソワ・ニックから指導を受けたドメーヌ・レオニヌ。ラングドックの山中にある深い森の中の農場に住み、自然を重んじた栽培を行う。現在6.5haの畑は『ビオロジック』主体で、一部『ビオディナミ』も使って栽培中肥料は有機肥料だけ、当然除草剤や殺虫剤を使わずに栽培しています。ジューシーで豊かな味わいがあり、のど越し心地よいワインを造りたいとの造り手の思いからできた微発泡性白ワイン。発酵から瓶詰めまで酸化防止剤を一切入れず、葡萄本来の味わいを重視するため、ろ過もしておりません。濁りはそのためです。ほんのりとしたぶどうの甘さとピチピチとした優しい泡が食前酒にピッタリです。香り高く軽やかな甘口。
(7)【ロワール】シュナン・ブラン100% Frantz Saumon, Vin de Table Francais "La Petitle Caule du Matin" NV ⇒ドメーヌ・フランツ・ソーモンは2年前にフランツ・ソーモンさんがはじめたドメーヌ。彼は以前はカナダで森守りをしていた根っからの自然派で、ワイン造りは幻の天才醸造家とも言われるドメーヌ・ル・ブリソーのクリスチャン・ショサール氏の元で学びました。『ワイナート』36号の「世界のスパークリングワイン巡り」という特集で紹介されました。淡い黄金色。アカシヤのハチミツ、豊水、洋梨、柑橘類の皮など甘くふっくらした香りで、酸は熟れっ種ながら丸みがあり、滑らかだが、全体にドライ。モンルイのシュナン・ブラン100%。天然酵母によるペティアン。
(8)【ローヌ】クレーレット100% Domaine Gramenon Aubery Laurent, Vin de Table de France "Tout'en Bulle de Gramenon" NV ⇒ロバート・パーカーに「出自のつましい、控えめな価格に偉大なワインを探しているなら、ドメーヌ・グラムノン以外のところを見る必要はない。」といわしめる偉大なグラムノン。澱引きをせず、瓶内に澱を残したまま熟成させ、澱と酵母に伴う旨みがたっぷりと乗っています。ろ過をせず、アルコールも約10%と優しく、やや甘めですがすっきりとした飲み口で、お食事に合う快活なワインです。めちゃめちゃ美味しいですよ! 生産量が少なく日本市場でもほとんど見かけない希少なワインです。