(1) La Mondotte, Saint Emillion AOC 1997 ⇒ロバート・パーカー94点「驚異的な作品で、まぎれもなくワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの1つと言えるラ・モンドットの1997年は、縁いっぱいまで濃い紫色と、ブラックベリー、スミレ、ミネラル、甘く香ばしいオークの爆発的なノーズを誇っている。非常に重々しくも、ゴージャスなプロポーションをしていて、とろりとした舌触りに硬い角はない。巨獣(ビヒモス)のような1996年よりセクシーで飲みやすいワインである。現在から2015年に飲んでいただきたい。」(『ボルドー』第4版) ⇒「1997年から、発酵は温度調節された木製の発酵槽で、期間は長く、最長4週間にも及ぶ。天然酵母が使われ、ピジャージュが行われない発酵槽のものに限ってポンピング・オーバーする。マロラクティック発酵は樽で起こり、細かい澱の上に寝かせたまま、頻繁にバトナージュされる。最初の澱引きはマロラクティック発酵が終わって1〜2ヵ月後に行われる。その後、オーク樽で12〜18ヵ月間熟成。樽に移してからは澱引きは行われないが、必要なら酸素供給が行われる。清澄処理はされるが、濾過処理はされない。」(『ボルドー』第3版) ⇒「わずか4ha、800ケースのワインが世界中のワイン愛好家から注目を浴びている。それがサンテミリオンの彗星『ラ・モンドット』だ。 メルロー100%で造った1996年産が初ヴィンテージ。所有者はカノン・ラ・ガフリエールのオーナー、コント・ド・ネイペルグ氏。その価格は急騰し、ついに1998年産のプリムール価格は、サンテミリオンで最高値をつけた。 醸造家ステファン・デュルノンクール氏は「ワインは科学で造るものではなくテイステングや感性で造るものだと思っている。畑の仕事から瓶詰めに至るまで一貫して関わり、テロワールやヴィンテージを充分に考慮し、それをワインに表現する必要がある。」という新年を持っ上でヴィンテージによる特徴を次のように説明した。 「例えば1996年ヴィンテージは収穫前に雨が降った。よいワインを造るためには大きな犠牲が強いられた。ラ・モンドットの収量はわずかに25hl/ha。8月には畑に70人を動員し、日に焼けた粒を一粒一粒全て取り除いた。一般にこの年はカベルネ・フランの評価がメディアで非常に高かった。だから却って私はメルロ100%で造ることにした。1997年、1998年は20%ずつカベルネ・フランを使っている。ワインは30か月間熟成させ、瓶詰め前のコラージュやフィルターがけは行っていない。毎日の観察と自分の舌を信じて造ったものだ。1997年ヴィンテージは、雨が欲しくない時に降り、乾いて欲しくない時に乾燥していた。大方の生産者は、これ以上待っても良くならないと考え、なるべくリスクを負わないよう9月5日から摘み始めました。しかし、私は自分の感覚を信じてもう少し収穫を待つことにした。そして、葡萄の持つ「やさしさ」が感じられるようになった9月27日に収穫を始めた。このように2度の比較的難しいヴィンテージを経験して、私たちの中にはラ・モンドットを造る際の葡萄の取捨選択のノウハウが確立されたと思っている。」(WANDS)
(2) Ch. Canon La Gaffeliere, Saint Emillion Grand Cru AOC 1997 ⇒サンテミリオン特別級(メドック3級シャトーレベルの実力) ⇒上記ラ・モンドットと同じく、ネイペルグ伯爵が所有、デュルノンクールがコンサルタントの必殺ワイン。畑の面積は19.5ha。 ⇒メルロー55% カベルネ・フラン40% カベルネ・ソーヴィニヨン5%
(3) Ch. Grand Mayne, Saint Emillion Grand Cru AOC 1998 ⇒サンテミリオン特別級(メドック3級シャトーレベルの実力) ⇒ワインスペクテーター誌93点:2001年度版スペクテイター年間TOP100の第36位 ⇒ワインアドヴォケイト誌93点(歴代1位の高得点) 「重みや、コク、ボリューム感を身につけ続けている。樽から試飲したときより、瓶詰めされてからの方がさらに良好なものになっており、これまで生産なれたなかで最も凝縮感のある、力強いグラン・メーヌかも知れない。あざやかな紫色をしており、甘草、燻煙、黒鉛、カシスのアロマを連想させる(辛口のヴィンテージ・ポートをしのばせる)、よほどのことでもなければ見られないほどのノーズが添えられている。たいそうな、重々しい労作で、酸は弱く、エキス分は多くとろりとした舌触りをしており、グリセリンは有り余るほどで、多次元的な、噛みごたえのある、長いフィニッシュ。まばゆいばかりの出来で、間違いなくこのヴィンテージの穴馬的ワインである。予想される飲み頃は2003〜2020年」
(4) Ch. Beau-Sejour Becot, Saint Emillion Grand Cru AOC 1998 ⇒サンテミリオン第1特別級B(メドック2級シャトーレベルの実力) ⇒メルロー70%、カベルネ・フラン24%、カベルネ・ソーヴィニヨン6% ⇒ワインアドヴォケイト誌91点 「最近のヴィンテージのほとんどが持っているように、1998年は、派手で。明白な新樽の香りを見せるが、ほかの年と違ってヴァニラや香ばしい趣の背後に、より多くの凝縮感、力強さ、深みがある。フルボディの、濃厚な、噛みごたえのあるワインで、アロマには大量の胡椒のような、ハーブ風味のレッドカラント、ブラックカラント、ブラックベリーを感じる。みずみずしい、気前よいほど素質のあるワインで、タンニンの弱いフィニッシュを見せる。予想される飲み頃:現在〜2016年。」 ⇒ゴーミヨ誌92点 ⇒クラスマン誌8.5点 ⇒ミシェル・ロラン:コンサルタント