主にコート・ド・ニュイのテロワールに対する理解を深める目的で、ジュブレ・シャンベルタンを１本、モレ・サン・ドニを１本、シャンボール・ミュジニーを１本、ヴォーヌ・ロマネ／ヴージョを１本、ニュイ・サンジョルジュを１本、その他のブルゴーニュを１本、合計６本の 2002年ヴィンテージのブルゴーニュの赤を７名で飲むことを基本として行っている「ブルゴーニュ・コレクションミレジム 2002の会」。

2002年はあの1990年以来のブルゴーニュのグレート・ヴィンテージです。

今回の目玉はプチＤＲＣ（ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティー）と呼ばれ、ＤＲＣそっくりなスタイルのワインを造ることで非常に評価の高いプチ・ドメーヌ、ロベール・アルヌーのクロ・ド・ヴージョです。

パーカーポイントも95点とブルゴーニュのワインとしては例外的に高い評価ですが、パーカーポイントに関係なく、すばらしいワインだと思われます。漫画「神の雫」にはロベール・アルヌーのロマネ・サン・ヴィヴァンが出てきましたね。

「神の雫」というと、ドメーヌ・ギヤールのジュヴレ・シャンベルタンＶＶも忘れてはなりません。マーマレードの香りとともに、高原の朝露を思い起こさせるワインとして紹介されていました。おそらくとてもみずみずしい可憐なワイン。

そして可憐なワインというと、今回も「恋人たち」という意味のレ・ザムルーズがあります。

ジョセフ・ドルーアンのものですが、ネゴシアンと言えど、私はジョセフ・ドルーアンのワインはとてもまとまりがよくて好きで、中でもこのレ・ザムルーズは出色の出来ではないかと思います。とてもチャーミングなワイン。2005年ヴィンテージは３万円を超える値段となり、いよいよこのクラスでも飲めないワインになりつつあります。

ヴァレンタインデーの直前のこの機会に、ぜひ一緒にレ・ザムルーズの優美な世界を楽しみましょう！　



■名称：神戸いちごワイン会 Vol.?
　　　　　ブルゴーニュ・コレクション ミレジム2002の会(5)
　　　　　〜『プチＤＲＣ』と恋人達のワイン「レ・ザムルーズ」〜

■日時：２月１２日（火）午後７時〜　

■会場：Kettle（ケトル） かどや飯店から変更しました！
　　　　　神戸市中央区下山手通2-17-13　日宝神戸壱番館106号
　　　　　（三宮・生田神社の西、ホテルモントレアマリーの南）
　　　　　078-392-0190
　　　　　http://kettle.exblog.jp/
　　　　　http://www.kuchikomi-kobe.com/shop.php?id=62
　　　　　http://www.equiv.net/shop/data/sn006/index.html
　　　　　ミクシィコニュニティー
　　　　　http://mixi.jp/view_community.pl?id=1848980

■定員：７名

■会費：ひとり11000円（ワイン代＋料理代）

■応募：２月８日（金）正午までにご参加登録ください。
　　　　　登録と合わせてコメント投稿もしてくださいね！

■ワイン：以下６本


(1)ジュヴレ・シャンベルタン【村名畑】
●Domaine Guillard, Gevrey Chambertin AOC VV 2002
▼「神の雫」に登場。オレンジの香りがする、高原の朝露のようなワインと評された2001年物とのヴィンテージ違い（ちなみに、一般的には2001年は不作、2002年はグレート・ヴィンテージとされています）。当主は、ワイン造りに専心しすぎて結婚する間もなかったと笑い飛ばすビオディナミに勤しむ根っからのヴィニュロンです。


(2)モレ・サン・ドニ【１級畑】
●Domaine Herve Sigaut, Morey Saint Denis Premier Cru AOC "Les Millandes" 2002
▼ワイナート誌第９号の「シャンボール・ミュジニー特集」でヴォギュエやルーミエなどブルゴーニュを代表する造り手とともに「輸入が始まった未だ知られざるシャンボールの名手」として紹介されたドメーヌのモレ・サン・ドニ物。レ・ミランドは、クロ・ド・ラ・ロッシュに接するモレサンドニ村の中心にある１級畑で果実味豊かなワインになる。


(3)シャンボール・ミュジニー【１級畑】
●Joseph Drouhin, Chambolle Musigny Premier Cru AOC "Les Amoureuses" 2002
▼ジョセフ・ドルーアンはルイ・ジャドと並ぶブルゴーニュの大手ネゴシアン。ネゴシアン物というと低く見なされがちですが、ジョセフ・ドルーアンのワインはどれも一級品で、わたしはこれまで期待を裏切られたことがありません。去年も飲んだこのレ・ザムルーズは、「神の雫」の第１の使徒であるジョルジュ・ルーミエのレ・ザムルーズにけっして劣らない、優しい香りが綺麗にまとまった実にチャーミングですばらしいワインです。
東京の帝国ホテルで催された天皇家の長女、紀宮さんと東京都庁の公務員、黒田さんの結婚式において祝いの杯としてこのワインが振舞われました！


(4)ヴォーヌ・ロマネ／ヴージョ【特級畑】
●Domaine Robert Arnoux, Clos de Vougeot Grand Cru AOC 2002
▼ロベール・アルヌーはプチＤＲＣと呼ばれ、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティと非常に似たスタイルのすばらしいワインを造ることで知られるドメーヌ。
パーカーポイント95点（ワイン・アドヴォケイト誌153号）。
「神の雫」でロベール・アルヌーのロマネ・サンヴィヴァンが大きな薔薇のようと表現されて紹介されていますが、こちらもパーカー95点。
クロ・ド・ヴージョは旧シトー派修道院所有の畑として、ブルゴーニュでもっとも由緒ある特級畑です。


(5)ニュイ・サン・ジョルジュ【１級畑】
●Bertrand Ambroise, Nuits Saint Georges Premier Cru AOC "Les Saint Georges" 2002
▼ロバート・パーカーが「将来が楽しみなブルゴーニュのニュースターのひとつ。彼は果実のエキス分を最大限に引き出し、極めてフルボディで、巨大な、タンニンを含んだ、重厚なまでに強烈な、相当な長命さを秘めたワインをつくり出す」と評価する、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのニュイ・サン・ジョルジュでも傑出したドメーヌ。ドメーヌ・ショパン・グロフィエのダニエル・ショパンの弟子。
レ・サン・ジョルジュは、格付け見直しがあれば間違いなく特級畑になるとされる、ニュイ・サン・ジョルジュ最高の畑で、この2002年ヴィンテージはリアルワインガイド誌第８号にて絶賛された。


(6)ブルゴーニュ【広域名畑】
●Domaine Sylvain Cathiard, Bourgogne AOC 2002
▼ヴォーヌ・ロマネのドメーヌ。その小ささゆえに知名度は高くはないが、父モリニエの時代から息子のシルヴァンに至るまで「ヴォーヌ･ロマネ最高峰」のドメーヌとして惜しみない称賛を得ている、キラ星のごとく輝く造り手。その理由は、各畑の最高区画を所有すること。ブルゴーニュ・ルージュも例外ではなく、クロ・ヴージョの国道を挟んだ斜め向かいという最高の場所の畑から７樽（175ケース前後）しか生産されない。