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開催終了【未完成作品投稿】スペース

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2007年09月22日 11:29 更新

まだ完成してない話などはこちらに投稿してください。

数話に分かれたりする場合は”第?話”など、読み手に伝わればどういった表現でもいいので、明記していただけると助かります。

コメント(2)

  • [1] mixiユーザー

    2007年09月22日 12:05

    『レンとリュウと水神様』

    1話 - レンと雨雲 -

    レンは池の中心に身体半分を浸して水面に両手をかざした。そのかざした手は不安と緊張からか大きく震えていた。
    まず自分を落ち着かせようと大きく深呼吸をする。
    すると両手は淡く均等に光りはじめ、水面にはレンを中心とした波紋が広がり始めた。
    そのままの状態でしばらくいると、空に大きくて黒い雨雲が出てきた。
    雨雲は出てきてすぐに辺りに雨を降らせはじめた。
    なんとか雨を降らせることに成功したレンは少しだけほっとした表情を浮かべたが、姿勢はそのままに瞳を閉じてさらに集中を深める。額はうっすらと汗が浮かんでいた。

    雨雲は予定していたものより大きく、少しずつ雨も強まっていった。それに呼応するかのように、池の水面は少しずつ波立ち始める。
    レンは必要以上に雨が強くなるのを抑えようとさらに両手に力をいれる。淡い光は強い輝きへと変わっていった。

    しかし必死に抑えようとするレンを嘲笑うかの様に雨雲はさらに勢いを増していく。次第にレンが意図しない風が吹きはじめ、池の水面にも小さな渦がぽつぽつと出始めていた。レンはその風を抑えようと渦のある方の手をさらに強く光らせた。

    その時だった。

    雨雲が急に深い黒に変わり雷鳴が走った。渦に力を向けたためだろうか、いままで保たれていた均衡が崩れたのだ。

    雨雲は更に大きくなる速度を速め、池の辺りは昼間というのに闇に覆われ、風は荒れ狂う暴風となり、雨は叩きつけるかのような強さになっていた。

    雨雲は嵐へと変わり、辺りいったいを飲み込もうとしていた。

    レンは激しい焦りと混乱におそわれ背中が冷たくなるのを感じながらも、それでもなんとかしようと水面に手をかざす。
    だが、水面は激しく波立ち、先ほどまであった波紋も全て飲み込まれていた。
    ついには両手の光も消えてしまっていた…。

    レンの力が効かなくなったのを見計らったかのように、池の中には激しい水流が生まれ池に棲む生き物達を次々に飲み込みはじめる。
    最悪の事態を起こしてしまって、もはや自分の力ではどうしようもないことが分かったレンは失意と絶望に包まれた。
    そして、荒れ狂う水流はレンをも飲み込まんとする。
    しかしレンも飲み込まれまいと渦から逃げようとする。

    すると、池の周りの森のすぐ近くで大木がなぎ倒される音と若い人間の叫び声が聞こえた。

    咄嗟にレンは音が聞こえた方に風を向けた。

    その風はレンに残った最後の力だった。
    そして、水流はレンを容赦なく飲み込んでいき、深い闇の奥へと引きずり込んでいった…。
  • [2] mixiユーザー

    2007年09月22日 12:49

    『レンとリュウと水神様』

    2話 - リュウとレン -


    リュウは水神の池に向かっていた。
    リュウの住む村一帯はすでに雨の季節に入ったのだが、一向に雨は降らないため水神様に御願いにきたのだ。

    本来は村長であるリュウの父が行くべきなのだが、父が病にかかったため血筋のあるリュウが代役となったのだ。

    リュウは暗い木々の中をかき分けて進む度に心臓の鼓動が速くなっていくのを感じていた…。それは様々な”おそれ”からくるものだった。
    ”おそれ”を感じるのは父から水神様のことを聞いてたからだ。
    水神様の肌の色は朝黒く、身の丈は10尺ほどもあり、屈強なで荘厳な大男だと。

    ”おそれ”を感じながらもなんとか道を進んでいくと、木があまり生えてなく空が見上げられる場所にきた。リュウはやっと視界が開けると思い空を見上げた。
    がしかし、辺りは一向に暗いままで見上げた空はなんと薄暗い雲で覆われていたのだ。

    雨の季節に入っても雲のかけらひとつ見ることがなかったというのに、こんな簡単に雲が出てくるとは…さっきまでの緊張も緩んでいく。
    これなら水神様に会いにいくまでもないと思い引き返そうとしたが、違和感を感じた…。
    リュウが再び空を見上げると、先ほどまで薄暗かった雲は日の光も通さぬほど黒く、その大きさも見たこと無い速さで拡大していっていた。
    そしてすぐに強い風と雨が降り始めた。その風雨はまるで怒りをぶつけているような激しさだ。

    リュウは不安になり全速力で池に向かって走り出す。

    リュウが池に向かっている間にも雨雲はどんどん強くなり、木々を揺らしていた風はより凶暴になり木々を薙ぎ倒しはじめ、雨は地面を叩きつけるような強さになっていく。
    地面は飛ばされた小枝や葉っぱが散乱し、土は強い雨によってぬかるんだ。
    リュウが一つ前に進む度に風はリュウを地面から引き剥がそうとし、リュウが一つ足を地面につける度にとがった枝がリュウの足に襲いかかった。

    それでもリュウは走り続けた。

    やがて視界が開けてきた。池が見えてきたのだ。
    あと少し…。

    そう思った瞬間、リュウは足をぬかるみにとられ大きく体勢を崩し、その勢いを持ったまま地面の上を大きく横転して転げ回った。
    池が見えて気が緩んだのだろうか、なんとか立ち上がろうとすると激痛が走る。先ほどの転倒で足を捻ってしまったのだ。
    リュウは足の痛みに顔を歪めながらも立ち上がろうと地面に手をつけた…。

    その時何か鈍い耳障りな音がしリュウの周辺が暗くなった。上を見上げると群生していた大木の一つがリュウに向かって倒れかかってきていたのだ。
    咄嗟に横に飛ぼうと足に力を入れたものの、痛めた足では上手く行かなかった…。リュウは無意識に大声をあげ身を守ろうと腕を構えながら目をつむった。

    そして、辺り一体に低く大きい轟音とものすごい揺れが響きわたった。
    大木が倒れた衝撃で辺りには泥しぶきや木々の枝が飛び散る。

    飛び散った泥たちが降ってきてリュウの上に降り注いだ。リュウはそっと目を開けた。

    リュウは無事だった。

    大木がリュウに倒れかかるその刹那、急な横風の突風が吹きわずかに倒れる位置をずらしたのだ。その風はまるでリュウを助けたようだった…。

    なんとか窮地を免れたリュウはその場を立ち上がり、池に向かって歩き始めた。
    そしてリュウは辺りの変化に気が付いた。

    先ほどまでの嵐がピタッと止まっていたのだ。

    不思議に思いながら辺りを見渡すと、辺りはぐちゃぐちゃでさながら地獄絵図になっていた。
    幾つもの木が倒れ、土は全て水気でぐちゃぐちゃになり、その上を池に住まう数多の生き物が横たわっていた。

    リュウは生き物達を池に戻してやろうとしたが、大半は既に息絶えていたため土をかけ手で祈り、死に敬意を払った。
    レンは生き物達を葬りながら水神様の姿を探した。
    先ほどまでの嵐がなんだったのかその真意を確かめたかった。

    大きな声で呼びかけても辺りからは何の反応も無い。何度か声に出してみたがやはり何の反応も無い。リュウは何があったのか分からぬまま、生き物に敬意を払いながら池の辺りを歩いた。

    するとリュウの目におかしなものが映った。

    なんと自分とさして変わらぬ少女が横たわっていたのだ。

    それでいて髪の毛の色は白に近い灰色で、着ている服は輝くように白く滑らかなものだった。

    その風貌を不思議に思いはしたが、リュウはすぐに少女のもとに駆け寄った。
    少女はなんとか息はしてるものの、その呼吸は弱弱しくひどく衰弱していた。

    リュウは少女を村に連れて行くことにした。
    水神様のことは気になったが、少女をこのままには出来ない。

    リュウは水神様に失礼の無いようにと湖に向かって頭を下げ、少女を連れて森へと戻っていった。
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