CAPPABLACK(カッパブラック) イレヴン(iLLEVEN / programing)とハシム・B(HASHIM B./ programing&scratching)のユニット。モブ・ディープなどが残した90年代初期〜中期のロウなヒップホップに深い影響を受けたストイックなビートとノワールな空気感を組合せ、後に日本発のインストゥルメンタル・ヒップホップの名盤と評価されること になるデビュー・アルバム『the state of the night』を97年末にsoup-diskからリリース。その直後に、ハシム・Bが本格的に加わる。DJヴァディムとの共演で知られるUKのラッパー集団=マンデルブロート・セット&スターヴィン・アーティスツを フィーチャーした12インチ『the opposition e.p.』のリリース、ブリストルのヒップホップ/ブレイクビーツ・レーベルHOMBREのコンピレーション・アルバム『Out For Fame!』への参加などを経て、ビート&スクラッチのスリリングなコンビネーション を進化させ、ユニットとしての形を完成させていった。00年にリリースした2枚目となる12インチ『the economics e.p.』が、ドイツのダブ・エレクトロニック・ミュージックの重要人物ポールの耳に留まり、日本人アーティストとして初めてポール主宰 のレーベルscapeのコンピレーション・アルバム『Staedtizism 3: Instrumentals』 に参加する(02年)。提供したトラック「Components & Variables」が高い評価を受け、ポールからアルバム制作のオファーを受ける。しかしながらアルバム制作は遅々として進まず、scapeのコンピ『Staedtizism 4』(03年)、『But Then Again』(04年)にそれぞれ新作トラックを提供するだけで、CAPPABLACKとしての表立った活動は殆どないままに月日が流れていった。それでも、既に廃盤のファースト・アルバム 『the state of the night』への評価は年々高まり、scapeのコンピに提供したトラック何れもが高い評価を受けた。また数は少ないながらもライヴ活動をおこない、 近年は05年10月に行われた“Oceanclub - Berlin in Tokyo”に、キュレーターであるグドゥルン・グートとトーマス・フェルマンから直接出演依頼を受けて参加。また、06年1月のscapeツアー東京公演では、ポールやヤン・イェリネックの前にライヴを行い好評を博した。10年近くになろうかという活動歴を通じて、公にリリースされたオリジナル作品は僅かにアルバム1枚と12インチ2枚のみながら、CAPPABLACKの普遍性のある音楽はリスナーを深く魅了し続けてきた。ハシム・Bは、CAPPABLACKとし ての活動と並行して、アズーロとのユニットILL SUONOを結成し、降神の志人が参加したアルバム『ILL SUONO』、ダブリーやノーバディや竹村ノブカズらが参加したリミックス・アルバム『ILL SUONO Remixed』をsoup-diskよりリリースしている。ま た、単独でのDJ活動(DJシャドウ、ケヴ・ダージ、マッドリブ、ピーナッツ・バター・ウルフらと共演)、ヒップホップ雑誌を中心にした通訳、翻訳、ライター活動でも優れた仕事を続けている。06年10月、ロサンゼルスに移住。今後はアメリカを基盤と した活動にも期待が寄せられている。 www.scape-music.de / www.corde.co.jp