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開催終了国際交流セミナー:東ティモール「紛争後の平和構築と正義の実現」

詳細

2009年10月12日 21:43 更新

第49回国際交流セミナー

東ティモール 住民投票10周年記念講演
「紛争後の平和構築と正義の実現」
講師:マヌエラ・ペレイラさん
(移行期正義のための国際センター東ティモールプログラム・アソシエート)

11月6日(金)18:30-20:00
梅光学院大学 一階 S-1教室
参加費:300円(学生無料)
主催:国際交流セミナー実行委員会
共催:下関・東チモールの会、東ティモール全国協議会
連絡先:083-227-1128(国際交流センター 河野)
    083-223-4585(下関労働教育センター)
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マヌエラさんのプロフィール

フルネームはマリア・マヌエラ・レオン・ペレイラ。1967年コバリマ県ファトゥメア生まれ。ディリ在住。1994年、インドネシアのガジャマダ大学政治社会学部コミュニケーション学科卒業。公務員を経て1999年からフォクペルス(東ティモール女性連絡協議会)のボランティアメンバーとなり、2000年に同団体の代表となる。
2007年から「移行期正義のための国際センター(ICTJ)」※というニューヨークに本部をもつシンクタンクの東ティモールプログラム担当スタッフをしている。また、2007年から東ティモールの国家選挙管理委員会の委員もつとめている。ジェンダー暴力、女性の政治参加、紛争後の正義の問題などについて活発に発言し、2009年9月「人権侵害(1974-1999)被害者会議」の実現に尽力した。

※移行期正義のための国際センター(ICTJ)
ニューヨークに本部をもつ移行期正義に関するシンクタンク。「移行期正義」とは、紛争後、民主化後の移行期の社会で実現される正義という意味ですが、一般の正義と何らかわるものではありません。ただそこには過去の戦争犯罪や人権侵害を裁くという特有の課題があり、裁判、真実探求、和解、被害者補償、再発防止、人権教育といったテーマが深く関わってきます。


********背景********
1999年8月30日、東ティモールでは24年に及んだインドネシアとの紛争を終わらせるべく、国連によって住民投票が行なわれました。東ティモールの独立を阻止したいインドネシア国軍とその支援を受けた東ティモール人民兵組織による暴力が吹き荒れる中、人びとは勇気を振り絞って投票しました。投票の結果は78.5%が独立を選択するというもので、これによってインドネシアの撤退と東ティモールの独立が決まりました。しかし、喜びもつかの間、インドネシア国軍と東ティモール人民兵組織は、独立を選んだ住民に対する報復として、各地の建物を破壊し、多くの人を殺害しました。住民投票前後の死者は1500人にのぼります。

殺戮、拷問、性的暴力、建物破壊、強制連行(西ティモールへ難民として)などあらゆる人権侵害がおき、国際軍の投入によって事態は鎮静化に向かいました。その後東ティモールは独立への歩みを進めることになりましたが、激しい国土の破壊と多くの人を襲った悲劇は大きな傷を残しました。東ティモールでは国造りと平行して、騒乱・殺害等の責任の追及が行なわれました。

1999年については、旧ユーゴやルワンダのような国際法廷は実現せず、東ティモールの「重大犯罪プロセス」とインドネシアの「特別人権法廷」という2つの分離した裁きのメカニズムがつくられました。インドネシアの法廷は軍人らを起訴しましたが、結果は全員無罪。東ティモールでは、容疑者の多くがインドネシアに逃げているため裁判ができず、裁かれたのは下っ端の民兵ばかりでした。また、1974年から99年にいたる紛争中の人権侵害については東ティモール受容真実和解委員会(CAVR)が詳細な報告書を作成し、裁き、補償、再発防止策などを提言しました。インドネシア政府と東ティモール政府がつくった「真実友好委員会(CVA)」は1999年の騒乱の責任がインドネシア国軍にあることを認めました。

こうした一連の政策は、東ティモールの平和構築においてどのような意義をもったのでしょうか。膨大な予算をつぎ込んだにも関わらず、結局のところ、責任の追及は有効にできておらず、インドネシア・東ティモール政府は「未来志向」のかけ声の下、過去の問題を放置しようとしています。そして国際社会も急速に関心をなくしているようです。

住民投票後、日本の東ティモール全国協議会と東ティモールの人権団体(HAK等)は、インドネシア占領時代はできなかった日本軍占領下の性的暴力についての調査を行い、インドネシア占領時代と合わせて日本占領期の人権侵害に対する正義の実現を訴えてきました。しかしここでも東ティモール・日本政府の「未来志向」のかけ声の下、被害者の声は封殺されているのです。

東ティモールにおける正義は果たしてどうあるべきなのか。今、どの地点に立っているのか。東ティモールで人権侵害に対する正義の実現に取り組んでいるマヌエラ・ペレイラさんに最新の状況を聞きます。

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  • 2009年11月06日 (金)
  • 山口県 下関市 梅光学院大学
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