◎大橋さんの「112 Sabsections Of Skyline」=いいですねえ!時間的な体験を視覚化して、その道行の面白さを表現しています。音符を描いているうちに音符が鳥になって飛んでいったり、鳥は時間によってどんどん変化していき、音と絵の移動が生み出すリズムがとても気持ちよく響いてきます。そして、空間が連続しているということは、人間がその中を歩いているということですが、これをカメラを横へ横へと移動させることで体験させています。このカメラワークが、場所は人間のイメージのなかでの空間そのものをあらわしていき、その機会は人間にイメージされた時間そのものであること。それをさらっとやってのけてくれました。素晴らしいです。ただ、ちょっと、長すぎたかなあ(同じことの繰り返しになってしまい絵が単調になってしまった)・・・。しかし、むしろ音が流れていく空間性の方が重要だったんだろうから、これでいいのでしょう。「Living in the ZOO」は、人がドラムを叩くという、その行為と音との関係を視覚化して見せてくれました。これも、同じく、いいですね。
この発想で、メロディと詩と絵がひとつになっている童謡の世界を絵本にできないかなあ。いいのができそうですよ。
「be installed」も良くできていました。ただ、コンセプトで語っていることが伝わってこないよぉ〜。このままでは不充分、少し消化不良だったかなあ。ナレーションをつける。あるいは、メッセージが文字として場面場面ででてくると良くなります。どんなに素晴らしいことを考えていても、受け手はそのコンセプトを前提に作品を見ない。自分の手から離れた瞬間、問答無用になってしまいます。何が、どのように伝わっていくかを計算しましょう。理解力のある大橋さんだから、少し、辛口になってしまいました。が、しかし、どれもよくできていましたよ。秀作です。