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開催終了『どちらでもない場所』 川部良太映画個展

詳細

2009年03月09日 20:13 更新

どちらでもない場所で -川部良太映画個展-

◆会期:2009年3月21日(土)・22日(日)
◆会場:gallery Archipelago
◆料金:500円(一日通し券のみ)
◆問い合わせ先:csjpipe@yahoo.co.jp


◆概要:「ここ」で生活していることと、どこか「よそ」で起きたこと。「今」見聞きしているものと、そこに「かつて」存在したもの。あるいは「自己」であることと、誰かの「他者」であること。川部良太の映画作品は、そのどちらでもない場所に浮遊する。上映する3作品は、主に“場所” と“記憶”をモチーフとして扱いながら、映像と現実世界の関係性を探る近年の作品群。見えないもの、聞こえないものへと知覚を拡張するための3 つの実践。


◆上映開始時間:21日(土) A 14:00〜|B 16:00〜※ 開場13:30
        22日(日) A 14:00〜|B 16:00〜※ 開場13:30

※両日ともにBプログラム終了後、監督+ゲストを迎えたトークイベントあり(予定)。
詳細はWEBで。(チケット半券でトークイベントのみの参加もできます。)


◆上映作品:

Aプログラム
『家族のいる景色』(51分)
『ここにいることの記憶』(28分)

Bプログラム
『そこにあるあいだ』(87分)


◆作品紹介:

『家族のいる景色』 2006|ビデオ|51分

◇「ある日、母は近所の公園まで絵を描きに行ったまま、その行方がわからなくなった。なぜ突然、母はいなくなったのか。その原因も理由も全てが宙に浮いたまま、日々が通り過ぎてゆく。残された父と自分はかつての生活を思い返すことで、なんとか日々をやり過ごしていた。そんな生活すら当たり前になりつつある、一年後のある日、母の描いていた絵だけが見つかり家に帰ってくる・・・。」 家族の一員がある日突然いなくなること、それは誰しもが想像しうる悲しみの家族のかもしれない。ここでは作者自身が「母親の失踪」という架空の状況設定を自らの生活の内に持ち込み、現実の家族関係を演じ直すことで、家族の現実感とは、あるいは映像の現実感とは何かと問うことを試みている。

『ここにいることの記憶』 2007|ビデオ|28分

◇1997年5月、事件が起きたのはある風の強い土曜日だった。希望ヶ丘という名の団地に住む12歳の少年が、友達と遊びに行くと言って家を出たままこつ然と姿を消した。それから10年が過ぎた現在、かつての少年との記憶が現在の団地の風景の中で住人の言葉によって語られる。どうやら、この団地じたい老朽化が進んでいるために取り壊されることが決まっているようだ。 この映画は、10年前の少年との思い出という物語を、実際の郊外の団地に住む人々が朗読するという形で進行する。失われてゆく風景の中で、存在しない架空の少年の記憶を辿ること。「そこに人がいる」ということの記録と、「そこに人がいない」ということの記憶。

『そこにあるあいだ』 2009|ビデオ|87分

◇これはある二組の兄弟についての二つの映画。夏の終わり、ある兄弟が母親の結婚式に出席するために東京から実家のある山梨へと車を走らせている。兄弟の父親は若くして死んだために二人にとって父親の記憶はほとんど存在しない。再婚相手の男性についても何も聞かされていない二人は、山梨に向う道中それぞれ父親について思いを巡らせていく。冬の初め、ある兄弟が祖母の入院をキッカケに12年ぶりに再会することになる。両親の離婚によって小学生の頃から離ればなれに暮らしていた二人は、かつて家族がそろって住んでいた東京の家で再会する。昔の生活の記憶が残る場所で、別々に暮らしていた12年間という距離について二人は互いの思いを巡らせていく。 決して交わることのないパラレルな存在としての二つの映画は一組の実際の兄弟によって演じられる。人と人のあいだに存在する記憶の欠乏を回復すること。場所と場所のあいだに存在する見えない対象を記録すること。虚構と虚構のあいだに存在する現実を作り出すこと。



プロフィール

川部 良太|kawabe ryota

東京造形大学在学中より、映画から映像インスタレーションまで横断的に映像作品の制作を開始。主なモチーフとして、「ここ」という場所の圏内から「よそ」あるいは匿名性の場所へとつながる回路としての“団地”や、意識と無意識・現実と虚構・存在と不在の間で混じり合う「だれか」を創作/捜索するための手がかりとしての“記憶”を扱いながら、見えるものと見えないものの狭間で、映像と現実世界との関係性を考察している。主な作品に『どこかの誰か』(2004)、『雨の跡』(2005)、『家族のいる景色』(2006)、『ここにいることの記憶』(2007)、『そこにあるあいだ』(2009)、など。2008年より映像作家池田将らと&AND(アンド)というグループを立ち上げ“「と」へのまなざし”を共有主題として掲げた作家活動・上映活動・ワークショッププロジェクトを幅広く展開している。

略歴
1983 東京都生まれ
2006 東京造形大学 デザイン学科 視覚伝達専攻 映像コース 卒業
2009 東京芸術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻 修士課程 修了
現在  東京芸術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻 博士後期課程 在籍
   ‘08年より東京綜合写真専門学校 非常勤講師

個展
2008 作家研究連続講座vol.1–川部良太「アパートメント・コンプレックス」
    イメージフォーラム・シネマテーク(東京)

主な上映・グループ展
2004  「イメージフォーラム・フェスティバル2004」新宿パークタワー, 横浜美術館, 他(東京, 神奈川, 他)
     「東京ビデオフェスティバル2004」新橋ビクタービル(東京)
2005  「東京コンペ#2」丸の内ビル(東京)
2006  「zoomedia'06」町田市立国際版画美術館(東京)
     「映画祭ZOKeizo2006」桑沢デザイン研究所(東京)
     「neofest2006」space NEO(東京)
2007  「第一回 TOHOシネマズ学生映画祭」TOHOシネマズ南大沢(東京)
     「映画祭ZOKeizo2007」桑沢デザイン研究所(東京)
2008  「夕張国際学生映画祭2008」ゆうばりホテルシューパロ(北海道)
     「トリウッド特集上映“リアル・フィクション”」短編映画館Tollywood(東京)
     「第一回 福生映画祭」福生市民会館(東京)
2009  「東京芸術大学大学院 先端芸術表現専攻 修了制作展 せんたんまる」BankART Studio NYK(神奈川)


受賞
2004  イメージフォーラム・フェスティバル2004  入選
     東京ビデオフェスティバル2004  優秀作品賞受賞
2005  東京コンペ#2  入選
2007  第一回TOHOシネマズ学生映画祭  グランプリ受賞
2008  夕張国際学生映画祭2008  入選

コメント(1)

  • [1] mixiユーザー

    2009年03月09日 20:14

    トークショーの詳細が決定しました。

    21日(土) 古谷利裕氏(画家)× 川部良太
    22日(日) 諏訪敦彦氏(映画監督・東京造形大学学長)× 川部良太

    ※チケット半券でトークイベントのみの参加もできます。
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  • 2009年03月21日 (土) 22日 ※通常とは異なるスケジュールです。
  • 東京都 (東京メトロ 東西線/日比谷線 茅場町駅 3番出口より徒歩3分
  • 2009年03月21日 (土) 締切
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参加者
1人