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開催終了『video phase』 斎藤匠平展

詳細

2006年10月16日 21:31 更新

タイトル:『video phase』
アーティスト:斎藤匠平/Shohei Saito
メディア:ビデオ・インスタレーション/写真

会期:2006年10月28日(土)〜11月10日(金) ※月・火曜日休廊
時間:12:00-19:00
オープニング・レセプション:10月28日(土) 18:00〜

コメント(3)

  • [1] mixiユーザー

    2006年10月16日 21:33

    昔、旅行をするときにはいつも海を目指していた。


    でも、それが旅行と呼べる物だったかどうかは分からない。朝ベットの上で目を覚ましたときに、ふと思うのだ。「そろそろ旅行に行く頃だ」と。そして、地図を広げ海岸線を辿り、手頃と思える浜辺や岬を見つけると、一直線にその場所を目指した。途中にある美味しいものも、旅先の出会いも、心の交流もない。ただ、身体を少しでも前へ進める、それだけだった。色々な乗り物に乗って色々な場所の海に、何度も辿りついた。そしていつもこう思っていた。


    「もうこれ以上進まなくていいんだ」と。


    その時辿りついた海の光景を、殆ど思い出すことが出来ない。


    斎藤匠平の映像作品「video phase」は静かな映像だ。
    映像には、彼の視線が映されている。彼は何処かの海辺を歩き続けている。少しの間波打ち際を歩き、そして、緩やかな丘を登り始める。彼の視線は、何かを見ようとしているのではなく、見るべき何かを探すように彷徨いつづける。何処かの丘で、何者の気配も感じない静かな丘で、斎藤は歩き続ける。背後には、歩き続ける彼の足音だけが響いている。


    私は彼の目線で、波や木や鳥を見ている。その視線を制御することは出来ない。もう少し見ていたいと思う光景も、歩き続ける彼の視界から消えていってしまい、私は私でない他者の視線に苛立ちを感じる。しかし、受け入れられない他者を感じながら、私はその映像に同調している。斎藤の引きずるような重い足音は、私の意識を浸食し、気だるく心地よい生理の同調を求めてくる。私は他者の感覚に浸される不自由に苛立ちながら、他者と私の境界が曖昧になっていくのを感じている。そして私は気がつく。そこに斎藤の気配を失っていることを。


    彼の映像には、彼が何処に向かっているかも、何を求めているかも、明確な提示はない。ただ、彼は静かな丘を歩き続ける。そこには斎藤本人しか持ちえなかった時間が、抜き出され提示されている。連続する時間からも、斎藤本人からも切り離された時間は、辿りつくことも、歩き始めることも無い。ただ、静かな丘を歩き続ける。それが斎藤の提示した「video phase」なのかもしれない。


    やはり私は、あの時辿りついた海の光景を思い出すことが出来ない。

    ただ今は、斎藤の足音だけが頭の中に響いている。


    篠昭好
  • [2] mixiユーザー

    2006年10月17日 14:36

    DMイメージです。
  • [3] mixiユーザー

    2006年10月25日 10:17

    Tokyo Art Beat
    http://www.tokyoartbeat.com/event/2006/1542
mixiユーザー
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  • 2006年10月28日 (土) 〜11月10日 月・火曜日休廊 12:00〜19:00
  • 東京都 東京メトロ 東西線/日比谷線 茅場町駅 3番出口より徒歩3分
  • 2006年10月28日 (土) 締切
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参加者
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