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開催終了コレクション展 「shiftー揺らぎの場」

詳細

2010年02月09日 00:16 更新

美術館HPより
コレクション展 「shiftー揺らぎの場」
概要ふとした瞬間、何かをきっかけに、見慣れているはずの風景が違った
世界に見え、全く別の意味を帯び始める。このような視点や感覚の転換、
移動、変異は誰でも大なり小なり経験したことがあるだろう。膨大な情報や物質が氾濫する現代の社会において、麻痺しつつある身体や感覚、
既成概念の輪郭のみをなぞって通り過ぎるだけの思考。
ここでもう一度立ち止まり、自身の感覚や思考を開放し、今、目の前にある
世界や通り過ぎてきた過去、自らの身体感覚のゆらぎや変化、新たな認識や
知覚に身を任せてみたらどうだろう。
本展で紹介する作品は、そういった視点の移動、感覚の変化、価値観の転換を
我々に促し、働きかける。ガラスに囲まれた空間の内と外が緩やかに連続する中、
日常と非日常が多層的に混在し関係しあう当館の建築的特徴を意識しつつ、
5周年を迎える本年のコレクション展では、
「shiftー揺らぎの場」をキーワードに、
「私」を含む様々な物事を繋ぎとめる境界の揺らぎを探る。

学芸員によるギャラリー・トーク日時:各日14:00〜
2010年 2月13日(土)/ 3月13日(土)/ 4月10日(土)
集合場所:金沢21世紀美術館 レクチャーホール
料金:無料(ただし、当日の本展観覧券が必要)


出品作家プロフィール
■アン・ウィルソン Anne WILSON
1949年デトロイト(米国)生まれ、シカゴ(米国)在住。
ウィルソンは、レースやリネン、髪や糸などの素材を用い、「縫う」「結ぶ」「結びつける」といった手法を駆使しながら、
文化的に構築された意味規範や人々の感覚を問うような作品を制作してきた。
糸や髪を布に縫いとめた平面作品から、長さ10メートルにわたる立体作品に加え、
映像作品、写真作品を手がける。ウィルソンは、私的で身体的な素材が
想起させるある種の感情、糸片や針が紡ぎ出す繊細で複雑な表情に加え、
素材が背負う過去の役割や記憶などを、自らの手を通して、
濃密で雄弁な世界へと紡ぎ上げている。

■村山留里子 MURAYAMA Ruriko
1968年秋田県生まれ、秋田県在住。
村山は1990年代初頭に秋田から上京し、舞台美術に関わる一方で、
ろうけつ染めを独学で学ぶ。90年代後半からは、化学染料で染めた絹布を
細く切り裂いてひたすら縫い重ねた作品を発表。2000年初頭からは、
ビーズやパール、造花、レースなど手芸用品店で入手した素材をぎっしりと
埋め尽くしていくオブジェ、「奇麗の塊」シリーズの制作を開始した。
やがて「塊」は、増殖変化を遂げ、より「身体」へ引きつけたビスチェやドレス、
腕の形の作品などにも発展している。

■フランシス・アリス Francis ALŸS
1959年アントワープ(ベルギー)生まれ、メキシコ・シティ(メキシコ)在住。
トルネイ(ベルギー)とヴェネツィア(イタリア)で工学と建築を学んだ後、
1986年に建築家としてメキシコへ派遣され、以後、メキシコ・シティに住み、
制作活動を続ける。パフォーマンス、映像、写真、絵画、ドローイングなどの
手法を取りながら、都市環境に身を置き「歩くこと」を手段、テーマとし、
作品の主な基盤とする。日常生活のささいな事柄や状況に寄り添いつつ
客観的な視座をもって都市の断片を抽出、収集する彼の介入行為は、
極めて孤独な行為ながら、現代の社会・経済情勢、また、人間の存在といった
根源的な問題と結びつき、また、移動、多義性、隠喩、逆説といった要素を孕む。
こうして描かれる物語は寓話や噂のように観る者の中に多様に、無辺に紡がれていく。

■ゴードン・マッタ=クラーク Gordon MATTA-CLARK
1943年ニューヨーク(米国)生まれ、1978年死去。
父はシュールレアリストのロベルト・マッタ。幼少期からイサム・ノグチや
マルセル・デュシャンらに親しみつつ過ごし、ソルボンヌ大学で仏文学を、
コーネル大学で建築を学び、デニス・オッペンハイムらの助手を経て芸術家として
活動を始める。多くのアーティストを巻き込んだ多彩なパフォーマンスに始まり、
都市部で打ち棄てられた建築などの切断を行なってはその一部を彫刻作品として
提示したのみならず、その過程を写真や映像で記録しつつ、
印刷物や書籍で積極的に発表し自らの作品とした。

■ピーター・ニューマン Peter NEWMAN
1969年ロンドン(英国)生まれ、同地在住。
飛行機の噴煙の軌跡を延々と横長の画面に焼き付けた写真、
伝説的な大波に挑み命を落としたサーファーの記録映像を加工した
インスタレーションをはじめ、彫刻、映像、写真、絵画等様々なメディアを
用いて制作を行う。光、水、空といった自然現象や飛行機、ロケット等の近代文明、
それらに対し
人間が抱く心理を題材に取り入れながら、世界における人間の存在を
身体的に捉えつつ、時空を超越した、未知なる領域を探求している。

■須田悦弘 SUDA Yoshihiro
1969年山梨県生まれ、東京都在住。
多摩美術大学卒業後、99年まで数人の作家らと共にスタジオ食堂で活動。
初めての個展で銀座のパーキングメーターに作品を設置するなど、
当初から作品とそれが置かれる場所とが密接な関係を有する展示を行ってきた。
須田は現在、花や草をモチーフに、本物と見間違うように精巧に彫り上げて
彩色を施した木彫り彫刻を制作する。作品は展示空間の中でもあえて
目立たない場所やさりげない場所が選ばれて設置されるので、鑑賞者は、
「見つける」という能動的行為によってか、
たまたま目に留まるとういう偶然性によって作品と出会う。

■パトリック・トゥットフオコ Patrick TUTTOFUOCO
1974年ミラノ(イタリア)生まれ、ベルリン(ドイツ)在住。
ミラノ工科大学で建築を、ブレラ美術学院で美術を学ぶ。蛍光管や
プラスチックを用いた彫刻や、音と光を連動させたインスタレーション、
映像インスタレーション、体験型のマシーンなどを制作し、若い世代の
イタリア人作家を代表する存在として評価が高い。
テクノ・ミュージック、ゲーム、都市生活などに興味を持ち、それらに共通するスピード感や遊びの要素が作品にも表れている。
近年では、アジアと南北アメリカを3ヶ月かけて旅をし、各都市の観察や
住民との交流を通じて積み上げた日記、写真、映像をもとにした作品を発表している。

■オラファー・エリアソン Olafur ELIASSON (2009年11月21日〜2010年3月22日)
1967年コペンハーゲン(デンマーク)生まれ、ベルリン(ドイツ)在住。
光、水、色、鏡などを使い、人間が眼に見える現象を認識する一方で、
その認識がどのように形成されるかの過程を探求する作品で
世界的に知られている。代表作《ウエザー・プロジェクト》(2003年、テート・モダン、ロンドン)は、オレンジ色の単周波ライトで
作られた夕陽の光が巨大な空間を満たし、天井に貼られた鏡によって
人々は自分と周囲のすべてが黒く映り込んでいることの不思議さを発見する
というものであり、人々に空間との対話を促すことに卓越した作品である。


※コレクション展の観覧券にて、長期プロジェクト型展覧会
「広瀬光治と西山美なコの“ニットカフェ・イン・マイルーム”」
(展示室13)も入場できます(2010年3月22日まで)。











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