mixiで趣味の話をしよう

mixiコミュニティには270万を超える趣味コミュニティがあるよ
ログインもしくは登録をして同じ趣味の人と出会おう♪

開催終了シンポジウム「口承研究と女性」 第53回日本口承文芸学会例会

詳細

2007年02月05日 01:42 更新

3/3、第53回 日本口承文芸学会 例会が日本大学下高井戸キャンパスで開催されます。口承文芸に限らず、民俗学とジェンダーといった方面からも、注目です。
以下に要旨を転載します。
詳しくはこちら http://ko-sho.org/page/news/2007/86/ 。

会員・非会員を問わず参加可能です。資料代等、かかりません(たぶん)。
ぜひおいで下さい。

日時 2007年3月3日(土)午後2時から
場所 日本大学文理学部100周年記念館 会議室2

シンポジウム「口承研究と女性」
パネリスト
 間宮史子氏「昔話研究と女性―ドイツ」
 藤久真菜氏「「昔話の語り手」と女性 」
 山田厳子氏「「試される母」―近代における異常出生譚の受容と展開―」
司会 藤井貞和氏

シンポジウム「口承研究と女性」に向けて(司会から) 例会担当 藤井貞和
 〈口承研究と女性〉という課題をいつかはやらねばと思いつつ、けっして過ぎ去ったテーマではないと強調したい。課題が成り立つかどうかも含め、その意味するところを第一に問うとともに、口承文学にあって性差、ジェンダー、女性民俗学が浮上してきた1970年代以後の研究のシーンが、いま眼前にある。2006年10月28日(高木史人、藤久真菜)、12月16日(野村敬子、野村典彦)、2007年1月13日(間宮史子、山田厳子)の三回、プレ研究会をかさねてきた。第30回大会でのシンポジウム「口承文芸研究のこれから」(司会、荻原眞子・高木史人)の、ある点からすると補足であり、第29回大会での研究発表「アイヌの下紐」(萩中美枝)も、つよくここに思い出される。

昔話研究と女性―ドイツ  間宮史子
 ドイツの昔話あるいは昔話研究における女性について報告する。その際、必ずしも「女性」のみに焦点を絞るのではなく、昔話あるいは昔話研究を「男性/女性」という性別の観点からみる意義を考えるということが含まれる。女性研究の発展とあいまって、ドイツをはじめとする欧米で、口承文芸における女性の役割や女性像が研究されるようになったのは1970年代以降である。
 今回のシンポジウムでは主に、語り手あるいは聞き手の性別、研究者の性別つまり内容の解釈、時代あるいは社会文化的状況による性差、などが問題となる。本報告では、ヨーロッパにおける「女性の語り手」のイメージの普及、グリム童話(子どもと家庭の昔話集)の女性の語り手たち、グリム童話における女性像、ヨーロッパの昔話における女性像などをとりあげるつもりである。
 ドイツをはじめとするヨーロッパの場合を報告することで、「口承研究と女性」というテーマを考える手がかりのひとつを示すことができればと思っている。

「昔話の語り手」と女性  藤久真菜
 「昔話の語り手といふと、老婆の姿がまづ浮んで来る」(臼田甚五郎「女語り」/野村純一編集発行『吹谷松兵衛昔話集』(1976年)より)。これは、どれくらい私たちの身にしみこんだ連想なのだろう。また、どういう風にしてしみこんでいったものだろう。
 ひとつには、「『老媼夜譚』の魅力もかなり作用してゐる」(同上)のかもしれないが、そればかりではない。この連想を導き出すまでには、『老媼夜譚』をふくめ、フィールドワーカーと「昔話の語り手」との具体的な出会いがつみかさなっている。
 「昔話の語り手」として名をつらねてきた人たちは、誰から/誰に/誰と、どんな場所で、どんな時に、どのような昔話を聴いたり、口にし合ったりしてきたのだろうか。フィールドワーカーたちと、どのような時間を過ごしてきたのか。「昔話の語り手」をとりまく人たちとのからまりをほぐしながら、この連想の糸をたぐりなおしてみたい。

「試される母」―近代における異常出生譚の受容と展開―  山田厳子
 近世の女性向け教訓書を分析したスーザン・L・バーンズは、これらの書物の中には、生まれ児の状態によって母親の「正邪」が試されるという思想が埋め込まれていると説いている。この「試される母」の思想は、近代以降、「貞操」や「純潔」といった観念の強調や、優生思想の浸透によって、かつての「異常出生譚」の要素を取り込みながら展開していった。
 本発表では、世間話の中に入り込んでくる時代の思想とそれを伝えるメディアの問題を押さえながら、産む身体を持つ女性たちがこのような話題をどのような形で取り込んでいったのかを、明治20年代以降に生まれた女性たちの出産にまつわる世間話をもとに明らかにしていきたい。
 あわせて、世間話研究に性差の概念を持ち込むことの有効性と限界について述べてみたい。

コメント(1)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!
  • 2007年03月03日 (土) 14:00〜
  • 東京都 日本大学文理学部 下高井戸キャンパス
  • 2007年03月03日 (土) 締切
  • イベントに参加する
  • 気になる!
参加者
1人