今回のTAB Talksはファッションブランドアニエス・bアートディレクターとして様々なジャンルのクリエイターたちと活動してきたローラン・グナシア氏をお招きします。グナシア氏はアニエス.b氏より日本文化昂進事業のディレクターとして抜擢され、以降3年に渡り、様々なジャンルのアート、音楽、シネマに関する事業をプロデュースすると同時にagnes b. のブランディングに活用してきました。現在、自身の立ち上げたクリエイティブ・スタジオ、「La Boite」を通じて日本のアートと海外のアートをつなげ、アート全体の多様化、活性化に挑戦しています。企業 X アート、ときには相反することもある二つのジャンルがいかにコラボできるのか。グナシア氏が手がけてきたプロジェクトでは、アーティストが自由に作品を作り続ける環境を提供することが、ブランディングにつながっています。企業とアートの新しい共栄の知恵を、グナシア氏にお伺いします。
Profile ■ローラン・グナシア 1967年フランス生まれ。数学経済学科卒業後、パリの銀行経済研究センターに在籍中の二年間で世界を飛び回る。ヨーロッパ帰国後はブリュッセルの映画製作会社につとめ、マルセイユ国際ドキュメンタリー映画フェスティバルではディレクターをつとめる。ファッションデザイナーのアニエス・bより日本文化事業推進部にアートディレクターに抜擢され、来日。以降三年間に渡り、映画、ファッション、音楽、アートといった様々なジャンルの芸術・文化イベントを企画、プロデュースする。現在は「La Boite」を立ち上げ、アートディレクション、キュレーション、プロデュースを行う。 最近の活動では横浜美術館では日本の家具ブランドとコラボし、常設アート作品と家具を同時に展示する3つのスペースをプロデュース。東京都現代美術館ではフランス人と日本人現代美術家のグループ展示に携わり、2008年には日本人女性アーティストらのエロティシズムをテーマにした展示を69日間にわたり都内各所にて展示準備ほか、7月の東京芸大での展示準備中。既成のかたちに捕われない様々な形態で企業と芸術をサポートする。 La Boite http://www.la-boite.org/index_content.html