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開催終了イェリネク『雲。家。』

詳細

2007年02月20日 22:45 更新

東京国際芸術祭(TIF)2007において、3月1日から4日まで、
演劇/パフォーマンスユニットPort B(ポルト・ビー)が行う公演『雲。家。』のご案内です。


2004年にノーベル賞を受賞したオーストリアの作家エルフリーデ・イェリネク。彼女による僅か40ページの散文『雲。家。』は、その文章のほとんどが、ヘルダーリン、フィヒテ、ヘーゲル、ハイデッガーといった詩人や哲学者の引用によって構成されており、しかも全体としては人種差別、外国人排斥、愛国心や祖国のための死といったテーマに触れるきわめて「現代的」なテクストになっています。

この散文を舞台化する実験的な試みが東京国際芸術祭(TIF)2007において行われます。演劇に興味はなくとも、文学・哲学に関わる方なら必ず刺激的な経験をしていただけることと思います。お誘い合わせの上、ぜひご来場ください。お待ちしております。

東京国際芸術祭(TIF) : http://tif.anj.or.jp/program/portb.html

Port Bインタビューや過去公演のダイジェスト版作品集、演出家高山明のエッセイなどがご覧いただける「TIFポケットブック」 :
http://tif.anj.or.jp/pocket/portb/index.html

Port B webサイト : http://portb.zone.ne.jp

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ヘルダーリン、フィヒテ、ヘーゲル、ハイデッガー・・・
祖国への想いが綴られた言葉の断片が、
極右思想を連想させるテキストへと回帰する——

ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクによる僅か40ページの戯曲『雲。家。』。人種差別、外国人排斥、愛国心や祖国のための死といったテーマに触れるそのテキストは、大部分を詩人や哲学者の引用から成り立たせている… 言葉とテーマが深く結びつくあまり、外国での上演は不可能と言われるこの作品に、越境的思考で多メディア・多ジャンル的な活動をするPort Bが挑む。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

東京国際芸術祭(TIF)2007 参加作品

Port B(ポルト・ビー)
『雲。家。』 Wolken.Heim.

日時:
3月1日(木)19:00
3月2日(金)19:00
3月3日(土)15:00/19:00
3月4日(日)17:00

◎全公演、終演後にポスト・パフォーマンス・トークあり。
3月1日(木)19:00 谷川道子(ドイツ文学・現代演劇)× 寺尾格(ドイツ文学・現代演劇)
3月2日(金)19:00 熊倉敬聡(文化実践論)
3月3日(土)15:00 Port B
3月3日(土)19:00 藤原敏史(映画監督)
3月4日(日)17:00 佐伯隆幸(演劇批評・フランス文学)× 藤井慎太郎(フランス語圏舞台芸術・表象文化論)

作:エルフリーデ・イェリネク
構成・演出:高山明
翻訳・ドラマトゥルク:林立騎

出演:暁子猫

映像:宇賀神雅裕 三行英登
音響:内藤正典
照明:江連亜花里
舞台監督:清水義幸
技術監督:井上達夫
宣伝美術:三行英登
制作:大久保聖子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)

主催:NPO法人アートネットワーク・ジャパン/Port B
特別協賛:アサヒビール株式会社
協賛:資生堂/トヨタ自動車/松下電器産業株式会社
助成:アサヒビール芸術文化財団
翻訳助成・協力: Goethe-Institut ドイツ文化センター
後援:豊島区

平成18年度文化庁芸術創造活動重点支援事業

チケット料金(全席自由・日時指定・税込)
一般 3,000円
学生 2,000円(当日要学生証提示)
豊島区民割引 2,000円(ぷれいす、TIFのみ取扱い)

チケット取扱い
チケットぴあ:TEL:0570-02-9999 / 0570-02-9966(Pコード 374-125) http://pia.jp/t
ぷれいす:TEL:03-5468-8113
東京国際芸術祭(TIF):http://tif.anj.or.jp(ネットのみ)
Port B ウェブサイト内チケットページ:http://portb.zone.ne.jp

チケットのお問い合わせ
ぷれいす:TEL:03-5468-8113

公演のお問い合わせ
東京国際芸術祭(TIF):TEL:03-5961-5202 E-mail:tif@anj.or.jp Web:http://tif.anj.or.jp
Port B:E-mail:info@portb.zone.ne.jp

会場:にしすがも創造舎特設劇場:http://tif.anj.or.jp/access/nishisugamo.html
〒170-0001 東京都豊島区西巣鴨4-9-1 旧朝日中学校
都営三田線 西巣鴨駅 A2出口より徒歩1分
都電荒川線 新庚申塚駅より徒歩3分

コメント(3)

  • [1] mixiユーザー

    2007年02月24日 04:33

    イェリネクの『雲。家。』に引用されているハイデッガーの言葉は、主に『ドイツ的大学の自己主張』に由来します。


    例えば以下のような部分。

    ハイデッガー「ドイツ的大学の自己主張」(『30年代の危機と哲学』104頁参照)

    「ドイツ的大学の自己主張とは、ドイツ的大学の本質への根源的、共同的意志のことである。われわれにとってドイツ的大学とは、学問から発して、そして学問を通じて、ドイツ民族の運命の指導者と庇護者とを教育し陶冶する高等教育機関と見なされる。ドイツ的大学の本質への意志とは、自らの国家において自分自身を知る民族としてのドイツ民族の、歴史的-精神的課題への意志としての学問への意志である。学問とドイツの運命とは、本質意志において同時に力(Macht)とならねばならない。そして両者が力となるのは、ひとえにわれわれ—教授陣と全学生—が、一方において学問を最奥の必然性にさらし、また他方で極度の苦境にあるドイツの運命を持ちこたえるときのみである。」


    あるいはまた以下のような言葉。

    「指導ということにおいて決定的な意味を持つのは、たんに先へ進むということでなく、単独で進むことのできる力である。それは我意や支配欲に由来せず、極めて深い使命と極めて広い義務に基づく。そのような力は本質的なものと結びつき、最良の者たちを選り抜き、新しい勇気を持つ人間たちの真の忠実さを呼び覚ます。しかし最初に忠実さを呼び覚ます必要はない。ドイツの学生たちはすでに行進の途上にある。そして彼らが探し求めている者、それが指導者たち〔Fuehrer〕なのである。学生たちは指導者たちによって己の使命を根拠ある知の真実へと高めんと意志している、また己の使命を、行先を示しつつ働きかける言葉の活動がもつ明晰さへもたらさんと意志している。」


    ヘーゲルやフィヒテからも同様に哲学の言葉が引用され、それがヘルダーリンなどによる詩の言葉と混ぜ合わされ、織り合わされます。

    今やノーベル賞作家として著名なイェリネクが若かりし頃に執筆した非常に前衛的で過激なこのテクスト、きっと刺激的な経験として楽しんでいただけると思います。公演まであと一週間ほどです。お誘い合わせの上ぜひご来場ください。
  • [2] mixiユーザー

    2007年02月25日 01:30

    Port B作品集

    『シアターX・ブレヒト的ブレヒト演劇祭における10月1日/2日の約1時間20分』:
    http://www.youtube.com/watch?v=VHLCV1uKGyM

    『Museum: Zero Hour 〜J.L.ボルヘスと都市の記憶〜』:
    http://www.youtube.com/watch?v=H4gy8BMoYHQ

    『ホラティ人』:
    http://www.youtube.com/watch?v=t53hV_mpzss

    『Re:Re:Re:place 〜隅田川と古隅田川の行方(不明)〜』:
    http://www.youtube.com/watch?v=rJiXA-V0c2o

    『ニーチェ』:
    http://www.youtube.com/watch?v=C5J5MNaKXHk
  • [3] mixiユーザー

    2007年03月02日 03:25

    Port B公演『雲。家。』はじまりました。

    初日の今日はおかげさまで補助席まで出し大盛況のうちに終えることができました。

    3月4日(日)19:00の回のチケットはすでにほぼ完売となっておりますので、お時間ある方は今日3月2日(金)19:00の回か、あるいは3月3日(土)15:00、19:00の回にぜひお越し下さい。

    チケット取扱い
    東京国際芸術祭(TIF):http://tif.anj.or.jp
    Port B ウェブサイト内チケットページ:http://portb.zone.ne.jp

    今日のアフタートークゲストは、慶応大学教授であり批評と実践双方で活躍されている熊倉敬聡さんです。

    皆様のご来場をお待ちしております。
mixiユーザー
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  • 2007年03月01日 (木) 〜4日
  • 東京都 にしすがも創造舎特設劇場
  • 2007年03月01日 (木) 締切
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参加者
1人