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開催終了死生観教育と寺院の役割

詳細

2008年04月10日 18:21 更新

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■いのちを学ぶ、いのちに学ぶ
「なぜ子どもに<死>を教える?〜死生観教育と寺院の役割〜」

【開催日】4月11日(金)

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【講 師】 カール・ベッカー先生

京都大大学院人間・環境学研究科教授
1951年、アメリカ生まれ。ハワイ大学東西センターで東西比較哲学の
修士号、81年に博士号を取得。大阪大、ハワイ大、筑波大などで教鞭
をとり、97年から現職。生命倫理、医療倫理などを研究し、『死の体験』
『生と死のケアを考える』など多数の著書がある。

【開催要項】
 日 時:4月11日(金)17:30〜
 会 場:青松寺
 参加費:不要
 対 象:僧侶、寺族の方(宗派不問)
 
 ※お申込:参加ご希望の方は、必ず事前にお申込下さい。
         03-3431-3514 / seisyouji@basil.ocn.ne.jp

★講座に望む先生より

仏教の伝統を大切にしてきたはずの日本人は、様々な宗教的行事や祭りに表れているように、
一種の死生観を伝えてきた。そうした行事と世界観の中心にあったのは、介護や死の看取りであった。
その欠如が現代社会にもたらしている問題と対策について考えたいのである。
昭和初期までは三世帯家族が一般的であり、子供の世話や教育に主に関わっていたのは、
20代の働き盛りの親ではなく、肉体労働はできなくても孫の子守であればできる60代の祖父母であった
(無論これは日本のみの現象ではなく、世界中の典型的な家族の様子であった)。
若い親が、子供に礼儀作法や敬語、伝統文化などを伝えようと思っても、自分自身もまだ十分に身につけているわけではない。
ところが、60歳ぐらいの祖父母であれば、長い人生を通してそうした作法を見事に身につけており、
それらを孫に伝えることを最高の喜びであると感じられる。
20、30代の親が田圃や畑などで働いている間、高齢者が孫の面倒を見、時には厳しく、時には甘やかしながら、
伝統文化や礼儀作法を繰り返し教えていた。
孫もまた、祖父母の老いてゆく姿を間近に見ることを通して、彼らに深い愛情を抱くようになる。
祖父母が多少呆けたり、家族の世話が必要になったりすれば、自ら喜んで介護・看病を手伝う若者も少なくなかった。
これだけでも十分良い教育になったと思われるが、更に10年も経つと、祖父母は次々と他界する。
厳しくて甘い祖父母の教育を受け、その愛情を身に染みて知っている孫は、10代ともなれば大事な人の老病死に接し、
それを受け入れざるを得なくなる。
子供たちは、いのちのはかなさ、掛け替えの無さを、机上の知識としてではなく、避けて通れない現実として実感し
心の痛みを経験した。
死は辛い。たとえ故人にとっては痛みのない大往生であっても、取り残される遺族には、心に大きな穴が開いたように感じられ、
まさに悲しみの極みである。
このような経験をした若者は、パチンコ代を手に入れるために、老人を気軽に刺し殺すことなど到底できないであろう。
死は一人だけの問題ではなく、この世と周囲の人々との別れであり、身内に大きな悲しみ・苦しみを残すと悟っているからである。
たった数10年の間に、日本は激変した。
伝統的な家族としては機能していない。子守をするのは、田舎の祖父母ではなく、親よりも若く、
礼儀作法や言葉遣いはほとんど身につけていない20代の保育士である。
人工の芳香消臭剤で消毒された保育園で育った孫は、お盆に田舎の祖父母の実家に行くと、
土も自然の野菜も、さらには祖父母まで「臭い、汚い、嫌い」などというのである。
よほど心の絆が強くなければ、祖父母の介護や死に向き合うこともないまま、
20歳になってゆく。
また、寿命が延びているため、10代の子供の祖父母のほとんどはまだ健在である。
90代まで健康で生きられること、それ自体は決して悪いことではあるまい。
しかしその結果、昔と違い、若い頃に大事な祖父母の介護や死を経験することがますます珍しくなっている。
若者の間では、物を大切にするという慣習が薄れるとともに、
人を大事にする慣習も、そのような教育も薄れる一方である。
あの酒鬼薔薇事件の犯人が医師の子でありながら、
「自分には、人の死とゴキブリの死との区別がつかない」というのは、
それまでに大事な人の死を経験してこなかった証拠と言えよう。
そこで、生老病死を教えるはずの寺院は、
その教育的役割をどのように果たせるか、御一緒に考えたい次第である。

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  • 2008年04月11日 (金) 17:30〜
  • 東京都 港区愛宕・青松寺
  • 2008年04月11日 (金) 締切
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参加者
1人