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開催終了ご報告・きくみるはなす和歌山じゃんじゃん横丁縁坐舞台

詳細

2012年11月18日 15:59 更新

先日11月11日のおめでたい日曜日は、和歌山じゃんじゃん横丁での
きくみるはなす縁坐舞台興行でした。

会場の「天空」っていったいどんな所かとあまり期待もせずに和歌山駅がら
お迎えの岩橋由莉さんの車に載せていただいてじゃんじゃん横丁へ。

細い路地をはさんで寄り添うように3棟ほどの、沖縄の建物を思わせる白い頑丈な
コンクリート2階建てのビル。
路地の小さな入口から、手すりの下に電飾が伝わって怪しい雰囲気の細い石の階段を登り切ると、なんの変哲もない屋上出口。

一歩出てふと右を見ると、ただのビルの屋上に三角屋根の芝居小屋が!

中に入ると案外広い空間に驚きます。
床に敷き詰められた赤絨毯の上を歩くと、周りには大正や昭和を思わせる
古い様々な形の椅子やソファ達が、まるで何か言いたいことでもあるかのように
我々を取り囲みます。

正面にはいかにも手作りの、白木を並べて打ち付けただけの舞台が、
しかし真心こもった人肌の雰囲気で壇上へと誘います。
さながら中世の移動サーカスの舞台のような趣ですが、
舞台両袖には狛犬のようにピアノとオルガンも。

嬉しくなった僕は、椅子に乗ったり舞台を走ったり、
犬コロのようにはしゃいでしまいました。
僕は本当にこんな場所が欲しかったのです!

僕にはこの「天空」という名を冠した手作りの芝居小屋が、
ジャンジャン横丁の雑居ビルの屋上にそびえ立つ聖なる教会にも見えたのでした。
これはまさしく僕が欲しかった「天空の城」です^^

お昼はじゃんじゃん横丁の「金魚」というお店でシラス丼をいただきました。
これがまたおいしい。醤油とわさびの兼ね合いも絶妙で、フェンスメンバー一同
大満足。すべてが終わったようなまったりした気分になりました。

店主の駿河康史さんは、気さくなお兄さんで、昼間は好きなことをして夜はお店を開ける暮らしだそうな。来てくださる方がいるから、と定休日なしで営業しておられます。
縁坐舞台も見に来てくださいました。

やがて集まってきた地元和歌山の方々。遠くは京都からのお客様も。

円坐に坐り、お客様のお生まれやお住まいの土地の名を尋ねる
「きくみるはなす縁坐舞台」の恒例の始まりから、
「縁坐舞台」「縁坐影見」「縁坐縁側」と舞台は進みます。

主催の岩橋由莉さんは、彼女の生まれ育った地元じゃんじゃん横丁に史上初めて(笑)


縁坐舞台を勧進してくださった立役者ですから、是非にと、
この記念すべきじゃんじゃん天空縁坐のヒトガタ役者として舞台に坐ることを要請し、 快諾を得たのですが、その上受付や照明までこなす大車輪の活躍です。

そのお陰で、縁坐舞台の定番となった縁坐影見、縁坐縁側では、赤絨毯の上に
置かれたレトロな椅子に座って頂いたお客様にスポットライトを当てることができ、なんともエキゾチックなロマネスクな演出となりました。

最後はこれも縁坐舞台恒例の、「きくみるはなす縁坐民衆舞台」。
客席から「我も。」 とお客様が舞台に上がりヒトガタとなって坐ります。

すると、天空創立者でジャンジャン横丁全体のオーナー、廣永盛雄さんの
お話を伺いたいとの声がかかり、にこやかに、さりげなく話されたその言の葉は、じゃんじゃん横丁誕生の物語。

1955年に廣永さんの今は亡きお父様が夢見て生まれた和歌山じゃんじゃん横丁と
その変遷、紆余曲折を経て引き継いだ廣永さんの、
「日本で一番貧乏なビルオーナーだ」と胸を張るその心意気に救われ、
発展していったじゃんじゃん横丁ビル住人達の体温が伝わる物語。

自らの人生が終わるその時まで一生懸命やっていきたいという言葉でおわった
廣永さんの一期一会の語り物を、初めて壇上に上がった民衆舞台のヒトガタ役者達が無垢な「運び」で映し出していきます。

折から降り始めた雨粒の、「天空」の屋根を叩く音が一段と強くなって、
民衆舞台の最後のシーンを飾ります。

じゃんじゃん横丁を支える仲間たちが、「天空」を支え持つかのような形で、
息を合わせ、手を添え合うと、期せずして役者全員が足を踏み鳴らし、
魂の地踊りの響きが起こります。

廣永さんは初めて舞台に立つ人々の即興の運びの見事さに驚きながら、
「雨が降り出した最後の場面の時に、父親がここに来ている、と思いました。」
と教えてくださいました。

お客様を送り出したあとは打ち上げで、
これまた横丁のうまいと評判のうどん屋さん、「えん屋」の2階座敷でいただいたカレーぶっかけうどんの美味しいこと。

遠慮なく泊まっていってください、部屋ありますから、という廣永さんの言葉に
油断しているうちに終電ギリギリとなって帰途についたのでした。

来年の2月17日の日曜日に、じゃんじゃん横丁天空での第2弾公演を
予定しています。

これからも引き続きみなさんに、じゃんじゃん横丁をご紹介できるのがうれしいです。


シアター・坐・フェンスはあさって11月20日火曜日19時、大阪は中之島へアルキます。


今年最後の中之島デザインミュージアムでの“君は舞台”
「きくみるはなす大阪中之島縁坐舞台・君影公演」と題します。
今度は晩秋の逢阪・堂島川、大都会の川原舞台でお目にかかりましょう。

http://designde.jp/2012/10/fence_11/


               シアター・坐・フェンス はしもとくにひこ









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