芦澤いずみ は名門アメリカのイェール大学大学院演劇学部卒業後、確実に実績をあげ、彼女の「ブルーロックス」は2004年にニューヨークで公演をおさめた後も世界中の演劇祭から招待を受け、2005年のルーマニア公演では好評を受け、2006年1月のイランで行われたMiddle Eastで最大の演劇祭Fadjr International Theater Festivalでは、フェスティバル開催前からのチケット完売の結果、異例の6回追加公演の依頼を受け、絶賛を受ける。2006年4月には、新作の「ミノタウルス」をイランで現地のイラン俳優を教育し、その上、選抜されたメンバーを使って演出。Iranian International Festival of University Theaterでこの作品は 最優秀演出賞を受賞する。その他にも、アメリカで、パフィン賞、グリチェン・ジョンソン賞など多数の賞を受賞。
作品内容としては、「The Blue Rocks」は日本の伝統演劇の能とギリシャ悲劇を融合させ、新しく作曲された音楽と新作能面との奏でるパフォーマンスアートである。 ギリシャ神話の英雄イアソンの黄金羊毛探求譚にまつわる ”人殺し岩”のエピソードが被害者の視点から描かれている。主な登場人物であるイアソンと岩の精は各々、新しい文化・宗教、及び 土着の文化・宗教を体現し、歴史上繰り返される、文化間、宗教間の摩擦の問題を問いかける。又、岩の精は大地神をも象徴し、現代の私達の抱える自然破壊の問題性を想起させ、まさに神話と伝統演劇といった古い媒体をベースに、現在の社会問題を浮き彫りにしていく作品と言った意味で「今」、注目に値する作品である。