スウェーデン生まれのプロデューサー、ピアニスト、ソングライター、DJ。幼い頃からピアノを始め、その後ジャズ・ピアニストとしてアーティスト活動をスタートさせる。本人曰く「19歳までは一日中ピアノの練習をしていたよ」という、他のハウス系アーティストとは違うバックグラウンドからスタートしていることも、彼独特のサウンドが生まれる理由の一つだろう(ビル・エヴァンス、パット・メセニー・グループが大好きである)。
ピアニスト兼アレンジャーとして、スウェーデンのポップスやジャズ・アーチストのプロデュースなどをしていたが、友人でもあるハウス・アーティスト、S.U.M.O.のレコーディングに参加したことがきっかけで、自身でもハウス・ミュージックの制作をスタート、そして最初に完成したハウス・トラックがデビュー・シングルともなった「Never Felt So Fly」であり、いきなり大ヒットを記録。そしてハウス・シーンのトップ・レーベルとして君臨する英Defected Recordsのオーナー兼A&R、サイモン・ダンモア氏が彼のレーベルのアーティスト、Dubtribe Sound Systemのリミックスをラスマスに依頼。そして完成したリミックスを聴いたサイモンは、感動のあまりすぐさまストックホルムに飛び、ラスマスにマネージメントそしてレーベル・ディールをオファーしたという逸話も。
その後自身のレーベルFarplane Recordsを立ち上げ、レーベル第一弾であり、彼の最高作品のひとつであるビッグ・チューン「Ever After」をリリース。国内国外を問わず大ヒットを記録し、ヨーロッパにて何十というダンス・コンピに収録され、未だプレイされているという異例のロングラン・ヒットを記録。その後も自身のレーベルから「Divided/United」「Get Over Here」「Come With Me」等のシングル・ヒットを連発、日本においても「Ever After」のほか、彼のプロダクションはハウス系のみならずジャズ系DJ達から絶賛されており、2005年に日本にてリリースされた「Ever After」を含むシングル・コレクション『So Far』が、ハウス・シーンを超え大ヒットを記録。一躍日本で一番有名な海外ハウス・アーティストの一人となり、「乙女ハウス」ブームの立役者となった。
その後、コレクション・アルバム第2弾『2 FAR』や、海外の数多くの才能あるアーティストを日本に紹介する「RF presents」シリーズをヒットさせ、今年春には自身初となるミックス・アルバム『Love:Mixed』をリリースし、1ヶ月にも及ぶジャパン・ツアーを開催、キーボードそしてCDJ3台という彼独特のDJスタイルが人気を博している。リミックス・オファーも絶えず、最近ではオーケストラ・アレンジを大胆に起用したカスケイドの「Move For Me」、そしてスタジオ・アパートメントの「I’m In Love」のリミックスがヨーロッパにて大ヒット。そしてここ数年温められていたアルバムの制作は、ストックホルムにある自身のスタジオ、そしてツアーで訪れた旅先にてレコーディングされ、制作に1年以上を費やした彼にとってのファースト・オリジナル・アルバム『Where We Belong』を2008年11月に日本先行でリリースし大ヒット、ハウス・ミュージックの枠を超えて、彼が一人のアーティストとして絶大な人気を誇っていることを裏づけることとなる。そして2009年には、彼のルーツともいえるジャズそしてアニメを融合させたアニメ・ジャズ・カバー・アルバム、「プラチナ・ジャズ〜アニメ・スタンダード」を発表しつつ、ヨーロッパ/北米で『Where We Belong』をリリース、数多くのシングルもリリース。またリミックス・ワークも今までにないくらい忙しいスケジュールでこなしている。