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開催終了副島輝人、現代美術を語る!

詳細

2007年04月29日 20:54 更新

こんにちは。来る5月2日(水)、『日本フリージャズ史』の
著者であり、60年代から日本のフリー・ジャズを支えてきた
批評家、プロデュサー、副島輝人氏が、現代美術を語る
イベントが、武蔵小金井アートランドで行われます。
もちろん、副島氏選曲による音楽もあります!

以下、副島氏による紹介文:

世界の現代美術を語る
----スライド上映と解説----副島輝人

1980年代半ば、ヨセフ・ボイス、アンディ・ウォーホルが
相次いで世を去った後、世界の現代美術はどのように
動いてきたのか?
今回は、ドクメンタ、ベネツィア・ビエンナーレで副島
自身が撮影した百数十枚のスライドを映写しながら、
解説する。マリオ・メルツ、ジョナサン・ポロフスキー、
ゲルハルト・リヒター、リチャード・セラ、アンセルム・
キーファー等など-----。そこには、今日最先端の知と美の
結合がある。


また、副島氏日記からの紹介文。こんな感じの熱い
副島トークになると思います。以下:


文字による前衛美術

つい先日、PCを買い替えたのだが、実は少し悪戦苦闘している。
というのは、これまで使っていたのがOS8.6という古典的な
代物で、さすがに新しいシステムに対応し切れないケースも
出てきたので、PowerBook G4を入手した訳なのだが、
使い勝手が全く違うのだ。まだシステム環境設定も完全
ではないし、第一キーボードの大きさも異なるので、
指も速くは動かない。私のコンピューター師に「慣れる
までには半月、いやもっとかかるかなぁ」と云われて、
それでもなんとか慣れるよう、鋭意努力を重ねている
毎日である。 例えれば、軽四輪に乗っていた人間が
初めてダンプカーを運転、いやグライダーしか経験の
ない男が、突然飛行機の操縦席に座ったような感じ、
とは少し大げさだろうか。

それでもキーを叩きながら、文字と言葉のことを考えている。
漢字一文字の持つ意味性(表意)、とイメージの広がり、
ボキャブラリー等々。<口>偏に<犬>を付けて<吠える>と
いうことになるとは文字文化の素晴らしい弁証法だと
感嘆したのは、あのエイゼンシュタインだったというが、
アルファベット(正確にはキリル文字)をネイティヴな
言語として育った人の発想だろう。いかにもモンタージュ
理論を起こした人らしいと思う。

漢字の造形性についてはどうなのか。書道において、
草書を発案した人は、かなりのアドリヴ感覚を持って
いたのに違いない。それではアルファベット文字の
造形性の場合はどうなのか。ドイツの花文字には相当な
美的感覚を感じるし、私のマイミクのjazzyさんは単語を
デフォルメしたりセンテンスを意のままに操って
グラフィックデザインの作品を創っている。

アメリカにジョセフ・コスース(Joseph Kosuth)という
前衛美術家がいる。1945年生まれの作家だ。彼の展示を
ドクメンタ国際美術展で見たことがある。それは美術館の
二つの長い廊下を使ったものだった。 5年に一度開かれる、
世界でも屈指の美術展で、コスースはあえて廊下に
並べられている常設の展示をそのまま置いておくように
指示して、その一つ一つの作品の上に用意してきた布を
掛けていった。一方の廊下には彫刻の小品が陳列されて
いたが、その総ては白い布で覆われ、もう一方の廊下の
絵画はこれまた総て黒い布で覆い尽くした。それだけでも
かなりの壮観であった。

布の一枚一枚には、きちんとした英語で総て異なる文章が
染められている。その言葉は、小説や詩の一節、哲学論文の
断片、有名人の発言、新聞記事の一部等々-----。それは
コスース自身が言葉の意味と形を自分の視点から選り
すぐったものばかりという。たった一行だけのものも
あれば、数十行にわたるものもある。この廊下をゆっくり
歩いて行けば次第に理解されてくるのだが、これは
コスースの頭脳の中で組上げられ、成立したコラージュ
なのだ。丁度、走る車の中からマイクを突き出して
街の音を録音しているように。

彼は云う、「芸術というものは、抽象的な意味を創るもの
なのだ。だから芸術家は単に材料を使うのではなく、
抽象的な意味を構築するような構造と関わっていくべき
なのだ」と。これは典型的なニュー・コンセプチュアリズム
である。

ちなみに引用されているのは、サミュエル・ベケット、
ウィトゲンシュタイン、 フランツ・カフカ、 ピカソ、
ジャック・デリダ、 フロイド、 オーデン、 ノヴァーリス、
サルトル、 ユング、 ミッシェル・フーコー、 オスカー・
ワイルド、 ヒットラー、 ニューヨーク・タイムス、
ヴァージニア・ウルフ等々------。

存在する美術品とそれをカヴァーしている言葉の関係。
決して動くことのない作品群と、微かに揺れている言葉を
染められた布。そう、言葉とは氾濫し揺れ動くものだ。
彫刻に掛けられた布は、それが覆ったものの形なりに
垂れ下がっているが、厳として微動だにしない少し旧い
造形作品。だが一方、古典的な額縁に収まった絵画たちは、
その面貌を表すべくもない。

意味するものと感じるもの。言葉と造形の相克と共存。
そうしたものたちがズラーと廊下の端まで並んでいる
インスタレーション。


5月2日、武蔵小金井の「アートランド」では、世界の25人の
前衛美術家のスライドを映写・解説するが、その一人である
ジョセフ・コスースについても、数枚のスライドをお見せ
する予定である。

以上です。

イベント詳細:
日時:5月2日(水)7時半開場、8時開演
料金:1000円+ドリンクオーダー
会場:武蔵小金井アートランド
http://www.freespace-artland.com/

お時間のあります方は是非! お待ちしております!

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  • 2007年05月02日 (水) 19:30開場20:00開演
  • 東京都 武蔵小金井アートランド
  • 2007年05月02日 (水) 締切
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参加者
1人