大館郷土博物館では、毎年恒例の｢おひなさま展｣を開催中です。
　大館の老舗料亭・北秋くらぶ寄託の｢慶応元年の男雛、女雛｣を中心に、昭和初期から昭和40年代までの、古今雛、木目込み雛、ミニ雛、および慶応二年から明治、大正、現代までの押絵雛、その他細工もの諸道具等が展示されています。
　今回は、新たに大館の｢押絵雛｣2組が見つかりました。一つは“5組もの”の大型のもので、昭和初期のものです。作者は、呉服屋から頼まれ花嫁衣装を縫っていたというほどの腕前で、かんざし等の細かい細工もすべて手作り。大町大火で実家に置いてきたものが全て焼失したため、残された5組ものを家族が大切に保管してきました。昨年当博物館で押絵雛の展示を見、ぜひ市民の方々に見ていただきたいとの希望で、今回借用することになりました。
　もう一つの｢押絵雛｣は小型のもので、女学校で製作されたものだそうです。
　元は串に差していたと思われますが、散逸を恐れ、今は大きな台紙に貼り付て吊るし雛の形態になっています。
　3月1日(日)には、｢おひなさま茶会｣も開催されます。

開催日時　2009年2月13日(金)〜3月22日(日)　午前9時〜午後4時30分
　　　　　　　　月曜日休館日(月曜日が祝日等の場合はその翌日)
場所　　　　大館郷土博物館美術工芸展示室
　　　　　　午前9時〜午後4時30分
入館料　　一般300円　高校・大学生200円
　　　　　　　　小・中学生100円(市内の小・中学生は無料)
　　　　　　　　15人以上で団体割引有


大館郷土博物館「おひなさま茶会」

１　開催日時　　2009年3月1日(日) 午前10時〜午後3時
２　場所　　　　大館郷土博物館美術工芸展示室
３　協力　　　　茶道表千家宮舘恵月同好会
※郷土博物館入館者は無料で参加できます。