【坂上香 ドキュメンタリー映画監督/津田塾大学教員】 1965年大阪生まれ。丸9年テレビドキュメンタリー制作に携わり、2001年に業界を去る。2002年以降、自主製作・上映活動を行う。2003年から大学の常勤でメディア文化、映像論から制作系のゼミや海外フィールドワーク実習まで幅広く担当。2004年製作の「Lifersライファーズ 終身刑を超えて」は、取材対象者らと10年に渡る信頼関係を築くなかで創った作品。NY Independent Film and Video Festival の海外ドキュメンタリー部門最優秀賞、カトリック映画賞などを受賞。日米の矯正施設での上映や、薬物依存者らとのトーク上映会など、ユニークな映像空間の演出も行っている。喪失した希望を、いかに取り戻していくことができるのかということに関心がある。