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開催終了戦後東アジアプロジェクト・国際共同シンポジウム

詳細

2006年10月07日 07:24 更新

以下の催しが開かれます。私は参加できるかわかりませんが、非常に興味深いイベントです。

戦後東アジアプロジェクト・国際共同シンポジウム

植民地主義とディアスポラになった朝鮮人女性たち
コリアン・ディアスポラ・ウィメンズ・スタディズでの出会い

日程:2006年10月21日(土曜日)13:00より 
場所:東京外国語大学  研究講義棟227教室
府中キャンパス:西武多摩川線多磨駅下車徒歩4分
 or 京王線飛田給駅北口下車・循環バス5分
アクセスマップ
http://www.tufs.ac.jp/common/is/university/access_map.html

1:00開場〜 1:20開会  
 司会 尹 京順(韓国・淑明女子大学)、李 孝徳(東京外国語大学)

基調報告  宋 連玉 (青山学院大学)
「いま、なぜコリアン・ディアスポラ・ウィメンズ・スタディズか」
第一報告  チョウ・ミヒ(ミヒ・ナタリー・ルモアンヌ)
             (アーチスト/アクティビスト)
「The comfort children from Korea
      ――分裂したアイデンティティを映す三面鏡」
 
(映 像〉 「HARUKO」
(元朝鮮総連カメラマンの息子がとり続けた在日一世の母の記録)

第二報告  金 富子 (韓国・韓神大学)
 「HARUKO ――在日女性・ディアスポラ・ジェンダー」

コメント
 韓国から: 金 貴玉 (韓国・漢城大学・社会学)
 在米から: ソン・ヒジュ (米国・UCLA、歴史学)
 在日から: 皇甫康子 (行動する在日同胞女性の集まり「ミリネ」代表)

総合討論  6:30終了予定

KDWS(Korean Diaspora Women's Studies)シンポジウム事務局:宋連玉、金富子、尹京順、李�垉�、千田有紀、李孝徳、中野敏男
      
連絡先: 東京外国語大学中野研究室
Email: tnakano@tufs.ac.jp  Tel: 042-330-5380


【呼びかけ文】
1991年の戦時性暴力の被害者である日本軍元「慰安婦」の衝撃的なカムアウトは歴史学のパラダイムの転換をもたらした、と日本の歴史学者は言います。まさに当事者の全身全霊をかけた歴史的証言は脱植民地主義を求めた声でしたが、日本の閉塞的な状況にあってその願いは叶えられないばかりか、「アカデミズムの期待」もむなしく「慰安婦」はいまやすっかり現代の「魔女」と化しているようです。

日本において一世紀近く歴史を刻んできた在日朝鮮人女性もまた、「慰安婦」と同じく脱植民地主義を求める存在でありながら、植民地主義を問う機会を奪われたまま絶えず摩滅させられてきました。在日朝鮮人女性の記憶の担保を提供するのは、旧宗主国の「植民地」、すなわち在日朝鮮人集住地区においての生存闘争でしたが、その集住地区に集約的に冷戦構造が持ち込まれたため、分断国家の規範となる女性像だけがその記憶の中心を独占してきています。

しかもその集住地区に共有されてきた記憶ですら、皮肉なことに植民地主義を問われないことで可能だった日本の高度経済成長により押し流されようとしています。在日朝鮮人社会における家族・家父長制の崩壊が進み、それと連動して日本人との通婚が増加しはじめる1970年代には、在日朝鮮人女性の歴史が断片的ながら「身世打令」として記録されはじめました。しかしこれらの声も、植民地主義を問う可能性を孕みながら、「出稼ぎ移民」の成功物語の序曲として解釈しようとする逆の政治的力学に引き裂かれているのです。

在日朝鮮人女性の歴史の始まりは、済州島という朝鮮半島南西部の辺境から帝国日本の中心都市、大阪へ「紡績女工」として渡った女性たちが刻んだものでした。しかし植民地主義の支配の下で離散しディアスポラとなって行った先は日本だけに限りません。朝鮮半島の津々浦々から、帝国日本の支配の及ぶ圏域へ、さらにはそこを起点により遠い地へディアスポラとなって終わりのない旅に出ました。ソ連極東地域に住んでいた朝鮮人は1930年代後半に日ソ関係が悪化すると中央アジアへ強制移住させられましたが、今日では再びもとの極東地域への移住を余儀なくされています。サハリンへ移った朝鮮人は、冷戦構造・南北分断により故郷への自由往来が長くかないませんでした。「戦時」性暴力被害者である日本軍「慰安婦」の多くは「置き去り」にされたまま「戦後」も被害者であり続けました。

朝鮮半島が冷戦構造に組み込まれ、朝鮮戦争を経て南北分断が固定すると、さらなる離散家族、ディアスポラを生み出しました。分断構造下の独裁政権は政治難民を、その下での過重な軍事費がもたらす経済的貧困は「海外入養児」、すなわち養子に出される子どもたちを生み出したし、米軍基地の存在はその周辺に生きる女性の新たなディアスポラ化を進めました。ディアスポラの新たな行き先は韓国が政治的に従属してきた「現代の帝国」米国であり、いまでは「在米韓国人」が海外在住朝鮮民族においてもっとも高い比率を占めるようになりました。

再び在日朝鮮人女性に話を戻すと、1959年から始まった「北朝鮮帰還」を経て、「現代の帝国」米国へとディアスポラの歴史が始まっています。いまやグローバリゼーションは旧帝国の集住地区に閉じ込められていた在日朝鮮人にも及び、朝鮮民族のディアスポラの新たな流れに合流し始めているのです。

東アジアにおける「継続する植民地主義」を問うてきた戦後東アジアプロジェクト(代表、中野敏男)においては、李孝徳が『継続する植民地主義』の序文にも書いたように、「女性」の支配や抑圧が人種や民族差別・階級支配と同時にかかわるために、ジェンダーの視点が決定的に重要だと認識してきました。そして、以上のような世界に離散しているディアスポラである朝鮮人女性の姿は、まさに東アジアに継続している植民地主義の現在をもっとも鋭く指し示すものと考えます。

そこで、継続するこの植民地主義を問い直すために、破片化したコリアン・ディアスポラの歴史をつむぎ、共有しうる方法論・思想を模索する試みとして、コリアン・ディアスポラ・ウィメンズ・スタディでの出会いを広く呼びかけたいと思います。在日朝鮮人女性が呼びかけ、韓国・北米に住む女性たちが応え、中国、中央アジアそしてヨーロッパにも生活する朝鮮人女性たちの声を寄せ合い、そこに日本の人びとも加わることによって、この出会いを、植民地主義そのものを包囲する脱植民地主義への知の力につなげていきたいと思うのです。このような出会いの場に多くの皆様のご参加をお待ちします。

コメント(4)

  • [3] mixiユーザー

    2006年10月19日 16:28

    はじめまして。山梨在住のcolzaと申します。
    日本の加害の記憶をいかに残していくか、
    トランスナショナルな研究の場をいかに生活に密着させていくか
    について、日々研究しております。
    今回のイベントは、大変意義深いものですね。
    植民地支配、ジェンダーによる抑圧、現在も進行している二重三重の暴力…
    加害の責任に、この眼でしっかりと向き合いたいです。
  • [4] mixiユーザー

    2006年10月20日 23:52

    こんばんわ☆
    明日、行きます!
    すごく楽しみです。
mixiユーザー
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