「Death on the silk road」について 中国の核実験が行われた東トルキスタンでは奇病、癌の発生率が中国のほかの地方に比べ高く、核実験の影響によるものと考えられる。1998年の7、8月にイギリスのテレビ局チャンネル4で、「Death on the silk road」というドキュメンタリーが放送された。このドキュメンタリーで現地調査したのがウイグル人医師で、現在の在英ウイグル協会のアニワル・トフティ氏である。 アニワル氏はチャンネル4の取材班として東トルキスタンの村々を訪問し、被曝によると思われる人々の健康調査を行った。中国政府は核実験の際に、内地に影響が少なくなるよう、東から西に風が吹くときを選んで行った。このため、ロプノールから西に向けて核生成物質が大量に降下したと考えられる。実際に、口唇口蓋裂ばかり、あるいは大脳未発達の赤ちゃんばかりが生まれてくる村もあったという。中国は核実験の被害を公表せず、現地調査も許可しないため、40年以上に渡って被曝者たちは放置されてきている。 世界最初の核被災国であり、アジアの自由と民主主義のリーダー国である日本は、中国政府の責任のもと、現地の放射線衛生対策および核実験被害者の保証の実現に向けて、三民族を支援すべきと考える。