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開催終了極北のインディペンデント映画がやって来る

詳細

2009年11月11日 03:14 更新

こんにちは。告知させていただきます。
よろしくお願いいたします。

11/14〜20まで大阪九条のシネ・ヌーヴォXにて「極北のインディペンデント映画がやって来る」と題し、『吉野葛』(葛生賢)と『シネマトグラフ オブ エンパイア』(木村卓司)がカップリングでレイトショー公開されます。

http://www.cinenouveau.com/x_cinemalib2009/hokkyoku.html

『吉野葛』は、谷崎潤一郎の同名の作品をモチーフに、小説の舞台である吉野の地でロケーション撮影された、フィクションとドキュメンタリーを融合した実験的な作品で、すでに蓮實重彦氏(映画評論家・元東京大学総長)や浅田彰氏(批評家・京都造形大学大学院長)といった方々から賞賛のコメントをいただいております。

『シネマトグラフ オブ エンパイア』(木村卓司)は、時をテーマに製作した映画愛に満ちあふれた作品で、沖島勲氏(『一万年、後….。』監督)や高橋洋氏(『リング』脚本家)といった方々から賞賛のコメントをいただいております。『ヴァンダの部屋』『コロッサル・ユース』で知られるポルトガルの映画作家ペドロ・コスタがワンカット出演していることも映画ファンの話題を集めています。

<『吉野葛』へのコメント>

完璧な作品だとはいうまい。ただ、ここには作者を嫉妬せずにはいられないショットが複数まぎれこんでいる。それが偶然ではないことを立証する葛生賢は、ゆるやかだが着実に映画作家への道をたどりつつある。
蓮實 重彦(映画評論家)

葛生賢の『吉野葛』は、不十分な条件の下で制作された習作でありながら、ストローブ=ユイレの完全主義にも通ずる傑作となりうる潜在性を内包している。いや、まわりくどい言い方はやめよう。われわれは、この作品を通じて、先取りされた傑作と遭遇しなればならないのだ。
浅田 彰(批評家)

室内と女の声を捨て去って突然に外気を発見する瞬間のエロスこそが『吉野葛』の魅力である。だから作者がマルクスを読み終えるとき観客は真の出発点に立ち会うのだ。
赤坂 大輔(映画評論家)

『吉野葛』はデュラスやユイレの撮らなかった映画だ。キートンの映画のように優雅で、イメージと言葉に安易に耽溺しない点において優れて詩的であり、ミエヴィルの映画のように優しげで道化ている。
堀 禎一(映画監督)
     
Rigid and beautiful. A strong disciple of JMS.(厳格で美しい。ストローブの強力な弟子。)
ハルトムート・ビトムスキー(映画監督)

<『シネマトグラフ オブ エンパイア』へのコメント>

「映画」は「映画」であって、「現実」ではない。然し、「現実」と全く結びつかない「映画」は、「映画」ですらない。木村卓司はその遠い距離を、見詰めているように思われる。
沖島勲(映画監督・脚本家)

木村卓司が夢想するのは、一コマごとに画面が炸裂し、映画の生と死がまったく同時に引き起こされる"極限"の映画なんだと思います。故に彼の映画には観る者から生半可な言葉を奪う"ギリギリ感"が張りつめるのです。映画の狂鬼人間です。見た人はそう呼びたくなるに違いありません。
高橋 洋(映画監督・脚本家)

誰がこのような上映会を予想しただろうか。常人の思考をはるかに凌駕する怖ろしい事態だ。我らが目にするのは、たとえば頭がディオで身体はジョジョの怪物が暴れ回る様か。だとしたらどちらがディオでどちらがジョジョでも納得できてしまうのだ。この複雑さ、いいかげんさ。映画が彼を狂わせたのだ。そして彼の狂気はスクリーンを燃え上がらせるだろう。射抜かれよ。狂気を共有せよ。
島田 元(映画監督・脚本家)

<監督からのメッセージ>

映画とは他人の夢を物質化することだ、とジャン=マリー・ストローブは言っています。私がこの作品で試みたのも、ファシズムが台頭しつつあった時代に谷崎潤一郎が夢みたものを物質化することだったと思います。この小さな映画が政治状況が反動的な方向へと傾斜しつつある日本社会へのささやかな抵抗となることを作者としては願ってやみません。(葛生賢)

この映画のテーマはシネマトグラフに果たして時は存在するのか、です。道元哲学の真髄に真っ向から挑んだ野心作です。鉄のように強烈に時を描こうとしました。無敵のような時の力でシネマトグラフを破壊しようとしたのです。これが大予算のハリウッド大作に対抗出来る唯一の手段だと信じていたし今でも信じてます。
(木村卓司)

<上映スケジュール>
11/14(土)〜11/20(金)20:30(11/19(木)は休映)

<鑑賞料金>
一般1200円、学生・シニア・会員1000円 (前売券1000円)

<上映会場>
シネ・ヌーヴォX
大阪市西区九条1-20-24 TEL 06-6582-1416

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  • 2009年11月14日 (土) 20日まで(19日は休映)
  • 大阪府 九条のシネ・ヌーヴォX
  • 2009年11月14日 (土) 締切
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参加者
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