This is DUB POET ダブ・ポエットは、アフリカを起源とするポエトリー・リーディング(詩の朗読)と、レゲエ/ダブとの運命的な出会いによって生まれた。パトゥワ(ジャマイカ訛りの英語)で語られるその詩の内容は、彼らの日常を浮き彫りにする。つまりは、貧困や抑圧に対する抵抗、怒り、といったものが主であるが、時として、家族愛、恋愛についても語られる。このジャンルを世界的に広めたリントン・クウェシ・ジョンソンは言う、「私が詩を書いている時は、頭のなかでベースとドラムが鳴り響いている。詩とリディムとは、常に一体なのだ。」 さらに、「DJとの違いは、彼らがリディムに乗せて詩を語るのに対して、私の詩は、頭に浮かんだ時からすでにリディムと共にあるんだ。」 今回が初来日となるジーン・ビンタ・ブリーズは、女性ダブ・ポエットの草分け的存在。また、彼女のデビュー・アルバムを手掛けたデニス・ボーヴェルは、リントンとの長年に及ぶ活動でも知られる、UKレゲエ/ダブ界のボスである。このふたりが、ダブ・ポエットとは何か、という疑問に答えるためにやって来るのだ。日本からは、ダブ/インスト・バンドとして独自の活動を続けているトライアル・プロダクションが参加。6人のホー刀Eセクションが炸裂するライヴに加えて、ダブ・ミックスにはマイティー・マサが予定されている。DJにはもちろん、ロンドンにおけるサウンド・システムの先駆けでもあるダブ・マスターUK=デニス・ボーヴェル。そして、ドライ&へヴィーからAO。さらに、ダブにこだわり続けて30年の工藤BIG'H'晴康が参加する。日英のDJ対決も見ものだ。