偉大な作曲家：下總先生が校歌を作曲をした栃木県内の学校は？
佐野高校、佐野女子高校、日光高校、鹿沼高校、黒磯高校、宇都宮
大学教育学部付属中、宇都宮市立東小学校、宇都宮市立西原小学校
宇都宮市立今泉小学校、宇都宮市立桜小学校、宇都宮市立雀宮南小
学校、宇都宮市立星ヶ丘中、宇都宮市立雀宮中、宇都宮市立陽西中
佐野市立東中、佐野市立西中、佐野北中、鹿沼市立東中、鹿沼市立
西中、鹿沼市立北中、、矢板市立矢板小学校、大田原市立大田原中
小山市立間々田中、小山市立間々田小、矢板市立矢板中、大平町立
大平中、野木町立野木中、栃木市立吹上中、栃木市立吹上小、
日光市立今市中、足利第二中、…。その生原稿を発掘し、クラシックコンサート会場に展示＆数校の校歌を奏でますのでお楽しみに♪

【埼玉新聞より抜粋】資料室で下総皖一の肉筆楽譜を手にする中島睦雄さん
　北埼玉郡大利根町出身の作曲家で東京芸術大学音楽学部長を務めた下総皖一（しもおさ・かんいち）が作曲を手掛けた校歌の肉筆楽譜五百余りが、同町の下総皖一資料室に保存されている。 「たなばたさま」など童謡の作曲で知られている下総だが、童謡のみならずさまざまなジャンルの作曲を手掛けた。校歌の肉筆楽譜は下総の多彩な活動ぶりの一端をうかがわせる。七月七日に埼玉会館で開かれる「下総皖一と星祭」コンサートで校歌などの肉筆楽譜が公開される予定。
　◆３年かけて分類
　下総の死後、校歌の肉筆楽譜は家族から大利根町に寄贈され、同町の住民らでつくる「下総皖一を偲ぶ会」（中島睦雄会長）が他の遺品とともに保存管理している。
　一九二四（大正十三）年、二十六歳の時に本格的に作曲に取り組み始めた下総は、六二（昭和三十七）年に六十四歳で亡くなるまでに手掛けた曲は二千とも三千ともいわれる。
　下総が手掛けた大学、高校、中学、小学校の校歌は北海道から九州まで広範囲に及ぶ。同会が肉筆楽譜の分類作業を約三年かけて行い、確認できた校歌の肉筆楽譜は約五百二十曲を数える。
　県内の久喜中、上尾中、大宮南中、鴻巣南小など小、中学校や県立久喜高、児玉高などの校歌も含まれている。
　また、大リーグのイチロー選手やプロ野球・横浜の工藤公康投手の母校である愛工大名電高校の校歌の肉筆楽譜も残されている。
　◆教え子を核に
　なぜ、これだけの校歌作曲をしたのか。中島さんは、音楽教育家としての下総と関係があると考える。下総は東京芸大で教壇に立つ前に、新潟、秋田、岩手、栃木各県の師範学校や高等女学校、東京女子高等師範学校（現お茶の水女子大）で教員を務めていた
　「芸大時代の教え子が全国に散らばったり、師範学校や女学校時代の教え子や同僚などが核となり直接、間接に依頼が来たのではないか」と話す。
　下総の日記を読み通している中島さんは「教授、作曲や執筆活動など、とにかくいつも忙しかったようだ。汽車の中で校歌三曲を作曲したこともあった。忙しいことを理由に校歌の作曲を断ることもできたと思う。しかしその誠実な人柄から作曲を引き受けたのでは」と話す。
　◆活動を再評価
　七月七日のコンサートは久喜市の音楽プロデュサーの鳥海雅明さん(５１)が企画した。鳥海さんは卒業した久喜中の校歌を下総が手掛けたことに関心を持ち、資料室を訪れ校歌の作曲など多彩な活動ぶりを知った。
　下総の多彩な活動を再評価する必要性を感じ、そのきっかけにとコンサートを企画した。
　鳥海さんは「下総は日本の音楽界に大きな足跡を残した人物なのに、これまでは童謡の作曲家という位置付けだった。コンサートで下総の多彩な活動の一端に触れてもらえれば」と話す。
　問い合わせは、鳥海さん（ＴＥＬ０４８０・２２・３２３３）へ。
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