<artist's profile> ◆宝示戸亮二(ほうじと・りょうじ)piano, small instruments, voice, etc. ピアニスト/作曲家。1959年栃木県出身、札幌市在住。ピアノ内部に空き瓶、空き缶、発泡スチロール、木片、玩具などのさまざまな小物類を持ち込んだ独自の演奏方法により、ピアノの響きの可能性の拡張に挑み続けている。その特異なサウンド・アプローチと抒情的な旋律が相俟った彼独特の表現には、根強いファンが多い。’93年のロシア公演で絶賛を受け、その後ほぼ毎年ロシア、ドイツ、フィンランド、リトアニアなどヨーロッパ各地のフェスティバルに出演している。日本においても、“Now Music Festival Sapporo”(’86〜’97年のうち6回出演)、“Festival Beyond Innocence '96”(神戸)、“第二回ピアノ舞踏会”(’07年・東京)などに出演している。これまでの共演者に、大友良英、デイヴィッド・モス、巻上公一、梅津和時、トム・コラ、サム・ベネット、姜泰煥、ジョン・ローズ、内橋和久、山口とも等。
◆リューダス・モツクーナス(Liudas Mockūnas)saxophones, clarinets サックス/クラリネット奏者および作曲家。1976年リトアニア出身、ヴィリニュス市在住。8歳からジャズの演奏を始め、12歳でウラジーミル・チェカシン(旧ソ連で初めてフリージャズを演奏したサックス奏者)率いる“Youth Jazz Ensemble”のメンバーとしてデビュー。リトアニア国立音楽・演劇アカデミーでチェカシンに師事し、修士課程修了。デンマークの“Jazz Discovery of the Year 2004”受賞をはじめ、ヨーロッパで数々の賞を受賞している。オーバートーンやマルチフォニック奏法などを駆使した独特のヴォイシングと力強いサウンド、高度な演奏能力で、即興、フリージャズからクラシック(リトアニア交響楽団に在籍)までジャンルを縦横無尽に駆け抜けつつ数多のグループに参加。これまでの共演者に、マッツ・グスタフソン(The Thing)、マルク・デュクレ、ステファン・パスボーグ、マッツ・アイレットセン、アンドリュー・ヒルなど。本格的な日本公演は今回が初となる。