舞台の港町セートで港湾労働者として働くチュニジア移民の60代の男スリマーヌ。年を追うごとに仕事はつらくなり、リストラの波も押し寄せる。前妻との間に子どもと孫がいるが、家族からは疎まれていると感じている。そんな中、彼は古い船を買い取って船上レストランを始めることにする。家族総出の開店パーティーの日、予定していた自慢のクスクスが届かない。家族は団結してなんとか窮地を切り抜けようとするが…。 ケシシュ監督の緊張感溢れる演出。2007年ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞や2008年セザール賞で4部門受賞。第21回東京国際映画祭 World Cinema 部門上映作品。フランスでも大ヒットした作品。