mixiユーザー(id:3700229)

2015年05月30日10:40

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「サンドラの週末」

心が折れそうな人もきっと励まされるにちがいない
珠玉のような作品。

自分が仕事を続けるためには、
同僚全員のボーナス全額カットが条件だとしたら、
たいていの人はあきらめてしまうはず。
それこそ経営者の狙いどおり。

それでも、ヒロインは病み上がりのガラスのようにもろい心を抱えて、
夫や友人の懸命の励ましと精神安定剤にすがりながら、
同僚をひとりひとり説得に行くのです。

仲良しだった同僚に居留守を使われて
心が折れそうになったり、
涙を流して応援してくれる人に励まされたり。

ダルデンヌ兄弟らしいドキュメンタリータッチの淡々とした演出が
無類のサスペンスを醸しだし、最後までドキドキハラハラ。
そして、ヒロインは仕事よりもっと大事なものを勝ち取るのです。

弱者だからこそ、エゴを追求するのではなく、
お互いを思いやることで、人としての尊厳を守らなければ!
そんな思いを新たにさせられます。
「パレードへようこそ」と並ぶ連帯映画の傑作!

車の中でヴァン・モリソンの「グローリア」を聞きながら
みんなで拳を挙げるシーンが最高だったなあ。

「パレードへようこそ」
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=3700229&id=1941259194
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