mixiユーザー(id:3700229)

2015年02月07日10:16

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「みんなのアムステルダム国立美術館へ」

前作「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」
を見逃してしまったので、今度こそと駆けつける。
市民団体からの横槍で改修計画が進まず、
10年も閉館した後、2013年にグランドオープンした
同美術館の内幕を描くドキュメンタリー。

いや〜、よくこんなのが撮れたなあ。
”再現場面”なしの実録プロジェクトXみたい。
建築現場はもちろん、内輪の会議にもカメラが入り込む。
新館長をはじめ、学芸員、建築家、施工会社の人、
警備員のオジサンに至るまで、関係者みんなが、
熱い思いや落胆や怒りを本音で語る語る。
この監督さんはよほどみんなに信頼されているんだなと思う。
10年間も撮り続けてすっかり内輪扱いなんでしょうね。

それにしてもこの邦題はうまい。
みんながあれこれ意見を言うから改修工事はなかなか進まず、
悪しき民主主義の象徴みたいにも思えたのが、
いよいよ美術館ができあがってみれば、
誰もが途中の苦労なんか忘れて、ただただ感激してる。
アジア美術担当学芸員のアイデアか、
地鎮祭風の派手なオープニングイベントもクールだ。
改修工事を長引かせた張本人である自転車ユーザーたちも
ニコニコ美術館を通り抜けていく。
“みんなの美術館”の完成だ。

The New Rijksmuseum
2014年/オランダ/90分
監督:ウケ・ホーヘンダイク

ユーロスペース

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