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2006年02月05日19:06

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しばれる旅

最高気温がマイナス10度とかの街より、東京のほうがグッと寒い気がしたのは何故だろう?



今日の更新のメインでもある、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線関連の写真を、ひとつのアルバムにまとめました。よろしければご高覧ください。

では昨日、2月4日の北海道旅記。前日までに比べて、“てつ”分200%増しな上またも冗長。読み飛ばし推奨ですー。



mixiをケータイにて更新してから、地のものを使った朝食をいただき、宿を出たのは7時半。外はすっかり雪模様で、道路にも、家家にも、林にも、ふわふわの新雪が積もっています。

川湯温泉駅から網走行きの列車に乗って、雪に埋まった線路を進みながら、知床斜里で途中下車。ここから、トロッコ電車の「流氷ノロッコ号」網走行に乗り込みます。

もともとトロッコ電車だから、暖房はだるまストーブだけ。折から吹き付ける雪は、冷風とともに窓を超えて車内に入り込んできてものすごく寒いです。オホーツク海側に向けて席が配されているので眺めはいいんですが、この日は流氷が接岸しておらず、極寒のオホーツク海を眺めるだけとなりました。(上左写真)

ゲーム「オホーツクに消ゆ」でも出てきた北浜駅で10分強停車。駅併設の展望台からの眺めは、高さのワリには広がりがありますです。寒いけど。上中写真ですが、このどっかでいいじまの死体が発見されたんだなぁ……(オホーツクに消ゆより)

網走到着。網走港から出ている砕氷船に乗るか、でもここまで流氷無かったから今日は見られないか、と迷っていたのですが、どうやら乗れそうな便は悪天候で欠航ということで、まぁ、踏ん切りつきました。流氷は、次の機会に!

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網走駅の隣の「呼人(よびと)駅」。いや、なんか、ふびと殿に語感が似てたから……



今回の旅の目標のひとつ、今年4月20日の運行をもって廃線になる、“北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線”に乗るために、北見へ。砕氷船断念で空いた時間を使って、何駅か途中下車をしてみることにします。

鉄道は、旅の手段として好きだけど、目的ではない」というスタンスでの“てつ”な小生ですが、それでも元々、北海道のローカル線への憧れは強く、乗れないままに消えていった数々の線区(標津線、名寄本線、広尾線etcetc)が残念です。残念がるより乗ってしまえ、というわけで、今回はあえて鉄道を目的にしてみました。昨今読んだ、マンガ「鉄子の旅」3巻での描写も印象深かったせいでもありますが。

その「鉄子の旅」では、この線には多くの「板切れ駅」があるとのこと。これは、国鉄時代の仮乗降所(田舎で、バス停が無いけど、家の前でバスが止まってくれるようなものかな?)のことで、JRになってから駅に昇格したとのこと。しかし、昇格しても、そのホームが板切れであることに変わりはありません。

北見から乗車し、一駅目の北光社駅がいきなり板切れ駅でしたが、こちらの驚きなどお構い無しに、どんどんどんどん出てきます。どうせ途中下車をするなら、これら板切れ駅でしたいところですが、この寒さでは、万一を考えると、そこまでは出来ませんでした。ので、車内から眺めては、写真を撮ります。えぇ、恥ずかしいくらいの“てつ”っぷりを発揮。

ここで余談。冬の北海道で各駅停車の車窓を楽しむなら、恥を忍んででも、運転席の後ろにかぶりついた方がいいです。吹き上がる雪で、列車の横も後ろも、窓は雪や水分で外が見えなくなりますが、運転中の運転席は、もちろん視界を保つため、眺め良好。子供みたいですが、流れゆく美しい景色を見るときくらい、子供に戻ってもいいじゃないですか。

さらに余談。“てつ”って、パッと見、すぐ分かりますねー。今回のふるさと銀河線にも、何人も乗ってました。小生は、それなりに身なりに気を使っているつもりなので、外見だけでは“てつ”と分からないようですが、まぁ、バッグからでかい時刻表出したり、今回のような行動をしてれば、すぐバレですな。

閑話休題。



最初の途中下車は、訓子府(くんねっぷ)駅。メロンで有名な街らしいのですが、もちろんこの日は雪の中。近くの常呂川を見に行って、戻ってきただけになりましたが、こういう街中をプラプラ歩くのは楽しいです。食事に入った駅前の蕎麦屋「風花亭」はイマイチでしたが。

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訓子府小学校の「Oh!モーレツゥ!」(違)

再び列車に乗りますと、ここからは、鉄子の旅で紹介されていた板切れ駅が次々出てきます。特に豊住駅なんて、

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どこが駅か分かります?

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ホントに板切れで出来たホームと、トタンの待合室

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待合室もこんな感じ

列車は置戸行きでしたので、そこでまた途中下車。コミュニティ施設と併設されていて、ローカル線とは思えない立派な駅舎です。たまたま開かれていたフリマを冷やかしながら、次の池田行きの列車を待ちます。

置戸駅を出ると、ふた駅目が秘境駅として有名な川上駅(リンク先ランクで14位!)。まぁ、旧仮乗降所でない駅としての寂れっぷりは相当ですが、板切れ駅をいくつも見せられていると、むしろ立派に見えてきます。隣の分線駅(上右写真)の方がよっぽど粗末……

対向列車待ちで数分泊まった陸別駅。ここでちょうどこの夜開かれる「しばれフェスティバル」に参加したかったのですが、宿が無いので諦めました……というのは前日日記にも書きましたが、さっきWEBを調べたら、北見or池田まで行く臨時列車があった模様……なんで気付かなかったんだ、小生……orz(だって、時刻表に載ってなかったし……)

さらに、薫別駅、笹森駅、塩幌駅と大物板切れ駅を通り、かつて国鉄時代に鉄道旅が流行っていたころもてはやされた駅のひとつ、愛冠(あいかっぷ)駅をとおります。ここは「愛」「カップル」が合わさった語感で恋人や夫婦に人気がありましたが、語源はアイヌ語の「アイカプ=ピラ」で「矢を放っても届かないような川岸の大崖」という意味だとか(参照)。

夕暮れと宵闇の中を進んだ列車が池田駅に着いたころには、既にとっぷりと日暮れていました。そのまま帯広に出て、とかち帯広空港から一気に羽田へ。北海道より寒い体感の東京に着いたころには、もう22時でした。



今回の旅なんかも、きっと事前によく計画しておけば、もっと効率的に回れたんだと思います(星紀行やダイヤモンドダスト、流氷など、天候次第でどうしようもないものもありますが)。実は、いつもこんな旅をするたびに「無駄な部分が多かったなぁ」と反省はするのです。

でも、やめられないんですねー。

その場その場で思いついた、行きたいところに行く、という行為。これって(あくまで「旅の線上において」ですが)なんか自由じゃないですか。失敗や残念さのリスクは高いですが、それも楽しめるほどになれば良いんです。

小生の旅のスタイルは、人に勧められるものじゃありません。が、当人は、こんな旅が大好きです。

はてさて、次はどこに行きましょうかねぇ。。。
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