mixiユーザー(id:65677)

2005年01月24日09:21

35 view

スーツの休日

昨日は、朝から昼下がりまで、先日他界した親戚の「霊(みたま)移し」の神事(仏教で言う49日法要)があり、礼服ではないまでもスーツを着て外出。会食も終わり手持ち無沙汰な午後。こういう時に咄嗟に誘える友人がいないのもどうかと思いますが(いきなり電話するのが躊躇われる気持ちと、独り気楽で過ごしたい気持ちの混合剤)、それはさておき、年に10回も着ないスーツ(会社は私服)に、黒でカシミヤのロングコート、という、日曜日には余りに似つかわしくない格好で、そのまま独りの休日を楽しみに出かけます。

足を向けたのは、目黒にある東京都庭園美術館( http://www.teien-art-museum.ne.jp/ )。庭園のみの利用も出来るということで、美術館は面白そうなのがやっていれば入ろうと思いましたが、ちょうど昨日が最終日の「田原圭一 光の彫刻」というのをやっておりまして、小生、不勉強にしてこの方を知らないのですが、「光」というキーワードに魅せられ、美術館も鑑賞することに。

まずは、日が暮れる前にと庭園の散策。……正直、庭園マニアの小生には物足りない作りでした。特に見るべきものが無いと言うか、中途半端に芸術作品が置かれることでコンセプトを見失っていると言うか、とにかくイマイチでした。それでも写真はパシャパシャ撮ってきて、左写真はその一枚。早咲きの紅梅です。

続いて美術館へ。うーん、正直こちらも、小生の感性にはイマイチでした。写真を、アクリル板などに印刷して光を透かしてみたり、重厚な石に印刷して化石を模してみたり、面白い試みはあったのですが、なんとなく響くものが無かったというか。。。かえって、普通の印画紙のモノクロ写真の、深い陰影の出しかたの方が気に入りました。右写真は、外に展示されていた同氏の「光の門」という作品。かなりイマイチな写真……。

小生、こういうところでは、一目見て気にいったものはじっくり、そうでないものはスッと通り過ぎる見方をするのでかなりムラがあるのですが、鑑賞中、ほぼ同じペースで進む20代前半くらい女性がちょっと気になってたのは内緒です。絶対向こうも意識してたって!(←黙れ) ともあれ、やはり日曜の美術館、自意識過剰と知りつつも、スーツが浮きます。

街が宵闇にとっぷり暮れるころ、目黒駅前の目黒シネマに移動して、映画「ソウ」を鑑賞。こちら、詳細はレビューページに譲りますが、一言で言うなら「洒落にならん」と思わず呟いてしまう作品でした。映画が終わって、次の映画を見るために急いで品川に移動したのですが、駅までいって、山手線に乗るまで、恐怖の余韻で少し震えてました。

品川では、IMAXシアターで、3D版の「ポーラー・エクスプレス」(字幕)を鑑賞。……えぇと、数百人は入る超大画面のシアターに、小生含めて7人ほどの贅沢鑑賞になってますが。こちらも、詳細はレビューページに譲りますが、「例えるなら東京ディズニーリゾート」な映画でした。そして分かる人だけに笑って欲しい、「『電車でD』ついに映画化!?」。

映画館ではどちらも、スーツで違和感は無いと思っていたのですが、「ポーラー…」の方は、スーツに3D眼鏡をかけて涙するおっさん、という絵ヅラに、我ながら羞恥心を覚えます。

帰りしな、松戸駅での乗換時に立ち寄った駅前の、一皿136円均一の回転寿司屋。「アンコ椿は恋の花」などの演歌が流れる店内に、安さに見合った味の寿司を瓶ビールで流し込むスーツ姿の小生は、なんかもう、救いようが無いほどしみったれていた気がします。これでもまだ20代なんだよぅ……。
0 12

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2005年01月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031