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2007年07月28日10:23

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W詩集1

akiu 雲

1。。。。。。。。。。。。
           …詩集「よわさ」より


「 きず 」       …1990/8/28/日→2007/8/26/日



映画「典子はいま」を 観た

障害ということばがある  …傷害ではない
さまたげ …だろうか?  なんの …?

「 生きること 」の さまたげだろうか

典子の こころは 傷ついてはいない

典子のこころは ぼくなんかより

よっぽど 強そうに見える
…もしかしたら 「からだ」も…

 「風の詩」の星野富弘さんも… 「ケニー」も…
 「五体不満足」の 乙武さんも…

スクリーンに 文字に 絵に
映し出された こころの きらめき

みんな おなじ…ひと …なんだと 俺もおもう

・・・・・・・・・・・・

きずつかない 勇気と覚悟
それが もうひとつの… いきるちから

社会に… ひとに… きずつかないこと

そして 

社会や ひとを きずつけないこと

このふたつが ひととしての約束

・・・・・・・・・・・・・

だれひとり ひとを きずつけないでほしい

だれひとり ひとに きずつかないでほしい

・・・・・・・・・・・・・

これが わたしの いのり



 ・・・・・・・・




2。。。。。。。。。。。。
       …1991.10.20 詩集「しゅうこ抄」より




「 おとなでもない … こどもでもない 」




 ・・・・・・・・

すなおになれる気がするの

 あなたといると

すなおになれる気がするの …それだけ


 たぶん あなたは

許されることなら ぼくも


… おとなでもない こどもでもない …


そんな気がして … 。


 ・・・・・・・・





3。。。。。。。。。。
        …詩集「市民権」より



   石ころ       2007.9.16.日←1992.10.8.木



ながれて ながされて  …ぶっつかって
われて こわれて  すりへって

ちっぽけになって

だんだん丸くなって つるつるになって

でも やっぱりガンコで

踏まれて けっとばされて 放り投げられて

ころがって

陽に焼かれて あつくなって
風に吹かれて かわいて

泥まみれに汚れて …雨に濡れて
白く 黒く ひかっている

土に埋もれて じっとしている

 ・・・・・・・・

でも なんだか やっぱり いじっぱりの

ちっぽけな 石ころが …ぼくは 好きです



 ・・・・・・・・




4。。。。。。。。。。
        …詩集「詩集 おしゃべりなうさぎNo.1」より



  囚  …とりこ      207.8.16.日←1990.7.6.金




もの言わぬうさぎ … 脱走 …

アリスのうさぎのように
気をひいたかとおもうと
一目散に 駈け去ってゆく

おまえに「 ことば 」が わかるならば
いったい どちらを選ぶのだろう

イタチやキツネに狙われる … 自由 … と

… 食いっぱぐれのない … 牢獄 … と


 ・・・・・・・・





。。。。。。。。。。
        …詩集「おしゃべりなうさぎ」より



  ぼくのロケット     2007.8.16.日←1977.6.30.



ロケットが飛んだら 空には 星がいっぱい
星たちが ロケットのまわりに集まって 宇宙の小春日和
うたたねは しずかに しずかに かろやかに

ことばの ひとつひとつが つまづいて ころんで
ひっくりかえれば しめたもの

あしたも天気は やってこない

星から たよりが届いた日には
ぼくは すがたをくらまして
身動きをせずに じっと チャンスを待つ

 ・・・・・・・・

ロケットのとぶ時代だから 僕らの春には 花がない
花のない春だから 星も飛ばない
星の飛ばない夜だから 僕らは 姿をくらます

 ・・・・・・・・

暗い夜の 冷たいひかりは なにも示してはくれない

星たちのことばが わからない僕たちのことばと
こんがらがって 溶けあって
またひとつの夜を創ったとき
あしたが生まれ
あしたの向こうに 虹が架かる

わからないときは グチをいっぱいならべて
足もとの小石につまづきながら 歩いていればいい
ほかに なにも しようとしないことだ
 ・・・・・・・・
じっと 下をむいて なにもしない ことだ

じっとしていたら そのうち
じっとしていられなくなる なんて 信じないことだ
なにも食べないでいたら 腹がすくだろうなんて考えないことだ
いま必要なのは 腹を満たすことではなく
 ・・・・・・・・
ふかく ふかく 眠りこむことだから

ふかいねむりに就いたとき
僕らのロケットが しずかに 飛び立つ
僕らのロケットは 火を噴かない
しずかに しずかに 飛び立つ 

僕らのロケットは 古代の石像のように
しずかに 飛び立つことを 望んでいる

 ときとして それは
微かな けいれんに似た「ふるえ」を 魂に 呼び起こす

「たましい」と呼ばれたものに
ちいさな衝撃を受けとめた後で
じつはそれが あのロケットだったことに
ぼくらは 気付くのだ

そして ロケットは飛んでゆく ぼくらの彼方へと
 ・・・・・・・・
崩壊した … たましい … を 吐き出しながら



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        …詩集「」より

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        …詩集「」より

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        …詩集「」より

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        …詩集「」より

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        …詩集「」より
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