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2005年10月25日01:38

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Farther’s Son

【息子は多かれ少なかれ父親から影響を受けるものである。】


昨日の日曜日、大好きな競馬の菊花賞があるというのに
それも蹴っ飛ばして店を臨時休業して自分のオヤジの為に
とある古いバイクが集まるのイベントに参加して来ました。(^^ゞ

事の始まりは今年の春先に1台の古いバイクをオークションで
落札したことだったのです。(^^)

そのバイクの名前は 《HONDA CL90》
※この話の詳しい事は【店長の部屋から愛を込めて!?(^o^)/】
http://blogs.dion.ne.jp/urf001/archives/1390917.html#comments
を読んでもらうとして簡単に説明すると今から36年前の
バイクなのですが入荷した時にウチのオヤジにそんな話をしたら
「秋に旧車ミーティングがあるから貸してくれ。」
と言われたのですよ。

とはいっても大事な店の商品なのでいくらオヤジの頼みでも
『それまでに売れなかったら貸してもイイよ!』
と言っておきました。(^^ゞ


オヤジが楽しみにしてる古いバイクの集いは今年で25回を
数える歴史のあるミーティングらしいのですがオヤジは
毎年お誘いの手紙をもらってもなかなか参加出来ずに5年前、
自分が昔オヤジにプレゼンとした82年型のCT110
(※ホンダCT110。スーパーカブのオフ車みたいなバイク)
で参加したのを最後にバイクからも遠ざかっていたのでした。

「○○(自分)、CLはまだ売れないで店にあるのか?」
時々電話を掛けてきたリ自分が実家に帰る度にそう聞くオヤジに
『まだ売れないよ。しょうがないな、貸してやるからさ。』と
半ば根負けして楽しみにしてるミーティングにウチの店の
お宝のCL90を貸し出す約束をしたのでした。(^_^;)ヾ


10月に入り忙しさも一段落するかと思ってましたがおかげさまで
毎日本業が忙しくなかなかCL90に手が回らなくてそれでも
オヤジの楽しみにしてるミーティングの日が近付いてきたので
早く手を付けてやらなきゃなぁと思いつつ実際に手を付けたのが
先週の火曜日。まずは燃料タンクの中の錆取りから始めて
キャブレターのO/H。バッテリーの充電と一通り終わったのが
前日の土曜日の夜だったのです。/(^_^;)
本当は旧車の場合、起こしてから暫くの間はトラブルが出るのは
当たり前なので様子を見たかったのですがもう時間切れです。

以前にGOING兄貴にその集いの話をしていたのですが
「師匠!俺もその旧車ミーティングに行きたいですよ!」と
普段多忙を極めるGOING兄貴の貴重なプライベートを
裂いてまでオヤジの道楽に付き合ってもらうのも気が引けましたが
あまりない機会なのでGOING兄貴も誘ってそのバイクを
軽トラに積んで実家に向かったのでした。(^_^)ヾ


さて、ミーティング当日の朝、明け方まで一緒に飲んでいた
自分とGOING兄貴が起きるのを今や遅しと遠足の前の
子供の用に早起きして待っていたオヤジに起こされた自分は
目も覚めないうちに軽トラからバイクを下ろし暖気運転。^^;
まずはオヤジに慣れてもらうため近くのスタンドでガソリンを
入れに行ってもらったらなかなか帰って来ない!?/(^_^;)
本人が慣れてないせいもあったようですがどうやら
CL90の調子は完調と言い切れないので不測の事態に備えて
自分とGOING兄貴が乗った軽トラでオヤジの後を
伴走することにしました。(^^ゞ

5年振りにバイクに乗るオヤジの後姿を見ながら付いて行くと
最初はぎこちなかったものの、そのうちバイクに慣れて来たのか
自分がかつて子供の頃、何度となく見たオヤジの走りに戻り
徐々にペースを上げて走るオヤジを軽トラ越しに見てると
CLのマフラーから白煙を上げ始めました!/(・o・)\
『オヤジめ〜!調子に乗ってエンジン回し過ぎだわ!!』と
オヤジより36年前のバイクが心配してると案の定途中で
オーバーヒートを起こしてエンジンストップ!?(・o・)

すかさず軽トラから降りてバイクとオヤジに駆け寄ると
オヤジは「なんだ?エンジン止まったぞ!!」と言うので
『あのさぁ〜エンジン回し過ぎ!!もっとゆっくり走りなよ!』
と呆れながらキックを踏んでエンジンを掛けて具合を見ました。
幸い、大事には至ってなくそのままペースを落して走るように
オヤジに伝えて軽トラに戻るとGOING兄貴が
「大丈夫っすか??オヤッさん楽しそうに乗ってますよね!」
とオヤジよりバイクが心配な自分に苦笑しながら言ったのでした。

それまで60km/hペースで走っていたのを40km/hに
下げて走ってくれたので白煙も納まり快調に坂を登って行く
オヤジとバイクをGOING兄貴と見守りながらとりあえず
河口湖まで到着。ここから目的地まではあと15kmほど。

目の前にそびえる富士山と快晴の下を気持ち良く走ってる
オヤジはきっとヘルメットの中でニヤニヤしているだろうと
思ってると目の前で危なく左折車に巻き込まれそうになる!!
『お〜い!大丈夫かオヤジ〜!!こっちがヒヤヒヤするぜ!』
まったくハラハラさせてくれましたよ。
それからミーティング会場の〈道の駅・鳴沢〉まで
あと500mという所でまたも突然のエンジンストップ!
バイクから降りてキックを踏んでるオヤジに駆け寄りました。
『どうした?オヤジ??』
「わからん!?またいきなり止まった!エンジンが掛からん!」
それまで長い眠りについていた老体のバイクは時々機嫌を
損ねるようですがなぜか自分がキックを踏むと
1発でかかるのが不思議でした。(^_^;)ヾ

それはかつて自分がまだ免許を取って間もなかった頃、
エンジンをかけるコツが掴めず四苦八苦してる所へオヤジが来て
「アクセル開け過ぎだ。いいか?こうやるんだ。」と
手本を見せてくれたのが今は自分がオヤジに
『アクセル開け過ぎだよ・・・イイ?こんな感じだよ!』と
自分がオヤジに教えるようになるとは夢にも思いませんでした。


無事に会場に到着してオヤジはまるで少年のように目を輝かせて
「今年は息子に直してもらったバイクでやってきました。」と
顔見知りと旧交を温めて旧車にあまり縁のないGOING兄貴には
「あのバイクは○○であれは△△なんですよ。」と
得意になって解説してました。(^_^;)ヾ

ミーティングも進み、集まった人達に自分の乗って来たバイクを
紹介する番になったオヤジが
「今年でバイク歴50年になります。バイク屋をやってる息子から
 店の売り物のCL90を借りて甲府からやってきました。」と
自己紹介をすると集まった皆さんから
「イイ息子さんじゃないか!親孝行者だねぇ。」と言われ
こっちまで照れ臭くなったのでした。(^_^)ヾ


70台近く集まった旧車の集いも無事に終了して最後に参加者の
集合写真を撮って解散となりましたがずっと参加したかった
ミーティングに5年振りに自分でバイクを運転して嬉しかった
オヤジが自分とGOING兄貴に
「おかげさまで久し振りにバイクに乗って楽しかったよ。
 色々手間を掛けてありがとう。」と礼を言ったので
『いいってことさ。また来年も貸してやるよ。』と言って
まだ乗りたそうなオヤジからオモチャを取り上げるようで
少し胸が痛みましたがCL90を軽トラに積み込みました。

後から来た妹の車で甲府にオヤジと別れGOING兄貴と
軽トラでこっちに戻る途中の車内でGOING兄貴が
「師匠、オヤジさんを見て師匠に流れる物がわかる気がします。」
と言ってくれたので
『そんな大したモンじゃないよ。親子でバイクが好きなだけよ。』
と、思わず苦笑いをした自分でした。(^_^;)ヾ


旧車の集いで他にも面白い話があったのですがそれはまた
別の機会で・・・。(^^)b







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