マハティール前首相は政界から引退した後、Perdana Global Peace Organisation というシンクタンクを作り、国際平和実現のための活動を熱心に行っている。
そのマハティール氏が、「戦争犯罪についての国際会議」を開催するという。この催しのことは最近こちらの新聞でちらほら報道されていたが、今日の新聞では1面全面広告で大々的に打って出た。
この国際会議の主な目的は国際法違反のイラク戦争を始めたブッシュ政権とブレア政権を弾劾すること。サダム・フセイン前大統領がリンチさながらに処刑された直後に同氏が発表した論文では、「戦争犯罪人ブッシュとブレア」とはっきり書かれているのには驚く。
http://globalresearch.ca/index.php?context=viewArticle&code=MOH20070101&articleId=4273
一国の首相だった人物が、他国の指導者をこのようにはっきりと非難する例は珍しい。同氏の発言がそのままマレーシア政府の立場を表すわけではないにしても、大国に対するマレーシア発の極めて明確なプロテストであることには間違いない。
会議には国連事務次官だった Hans Von Sponeck氏と Dennis Halliday氏、カナダのグローバリゼーション研究センター所長Michael Chossudovsky 教授など各界の著名人、またイラクやパレスティナで活動している運動家やジャーナリストも多数参加する。また戦争犯罪の犠牲者たちが体験を語るセッションもある。
さらに、会議と同時に、戦争に伴う拷問のひどさを訴える国際展示会と「クアラルンプール戦争犯罪法廷」の事前審議も行われるという。
マレーシアは成功した発展途上国であるが、今の国際社会のなかではそんな一国だけが頑張っても影響力には限りがある。それで、世界の市民社会に訴えて、反ブッシュの国際世論を盛り上げようというものだろう。とりわけ、アメリカとイスラエルがイランに戦争を仕掛けようとしている今、クアラルンプールが世界の平和勢力の一大結集拠点となるかもしれない。
とくに興味深いのは、マハティール氏が始めた運動が、戦争そのものを人類への犯罪行為として国際社会からなくすことを目指していることだ。これは国際紛争を解決する手段として武力に訴えないことを定めた日本国憲法前文の理念と一致する。日本がこの理念から大きく離れようとしている今、この理念をマレーシアが引き継いでいこうとしていることは、なんとも皮肉なことだ。
この国際会議は2月5日から7日まで、クアラルンプールのプトラ・ワールドトレードセンター(PWTC)の Dewan Merdekaで行われる。誰でも参加でき無料だが、事前の申し込みが必要。国際展示会は、PWTCの4階(Level 4)の Dewan Tun Razak Hall 4 で、2月5日から11日まで開かれる。こちらは見学自由。
詳細は以下のサイトを参照してください。このサイトから国際会議への参加の登録をすることができます。
http://www.perdana4peace.org/
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