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2006年09月29日16:30

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子供を殴る手が止められない・・・虐待の正体とは

子供を殴る手が止められない・・・虐待の正体とは


傷つけられた経験のある人で、そのとき(子供のころ)にその感情を爆発させることを許されなかった人(怒りや悲しみを認めて、抱きしめてもらえなかった場合)は、その後、たとえば小学生の高学年や、中学生あたりから、

精神的な感情の大爆発と、
こんなことはいけないんだという思いからの、再抑圧とを周期的に繰り返すようになります。

・・・これは、思春期のあのすさまじい感情の起伏の嵐のことですね。


で、この感情の爆発期に、私たちは死にたくなったり、不安定になったり、なぜだかわからないけど涙が出てきたり・・・など、するわけですね。

で、そのときに内観療法などの再抑圧の作業を行うと(怒りを抑え込み、よい思い出などで書き換えるという作業)、うまくいけば、あくまでもうまくいけば、ですが、
再抑圧に成功するというわけです。
 
(うまくいかない場合には、鬱になったり、前レスにもあったように自殺してしまう人まで出てしまうというわけですね。)
 

そうしてそのときにはうまくいったとしても、時間がたってくると必ず再爆発しますから、また再爆発するのをまつ・・・・
という繰り返しになります。(もちろん無意識ですが)

ですから、それは、うまくいった、回復したというように見えても、ただ再抑圧に成功しただけにすぎないのです。

 

そうして、もしその人が親になるまでに解放が行われない場合、つまりは怒りなどの感情を抑圧し続けた場合、その人は自分自身の子供に対して、親からされたのと同じ虐待を繰り返すようになります。


つまり・・・・・子供に対する虐待とは、その人自身の親(子供にとっては祖父母)に対する復習というわけです。

感情として受け止められない場合、人はそれが行動となって現れるわけです。(もちろん、無意識に)
 
これを、<u>行動化</u>といいます。


以下は、その具体例です。


∞∞∞

もし、あなたが子どものころに、「遊び食い」をするな、という【しつけ】をされていたとしたら・・・・
食事をこぼしたり、お菓子や物を散らかすと、親に叩かれてしまったとしましょう。そしてそのときに、あなたは泣いて頼んでもやめてもらえなくて、
「うるさいっ!泣くな」とよけいに激しく殴られたとしましょう。

このような、『自分の力ではどうすることもできない恐怖』・・・それこそが「トラウマ」なのです。
そのときの情景は、五感でとらえた情報とともに、脳に蓄積されます。

そして、あなたが大人になって自分の子どもをもつ”親”になったときに、多くはそのときの影響が顕著に現れます。

今度は、自分の子どもが食べ物をこぼしたり部屋を散らかした状況を”見た”とたんに、自分がかつて親に殴られたときの【怒り】や【憎しみ】が反射的にわきあがり、子どもを(無意識に)殴りつけてしまうのです。
・・・・・たとえ、”体罰はよくない”ということを頭では知っていたとしても、子どもを殴りつけているその手を自分の力で止めることができないのです。
《子どもを殴る手が止められない》という恐ろしい状況におち いってしまいます。

さらに、子どもは当然泣きだしますが、その泣き声を”聞いた”とたんに、かつてよりひどく虐待されたときの感情がわきあがってきてさらに半狂乱になり、自分の親と同化したかのように虐待をしてしまうのです。


<strong>親が自分にしたことを、自分も子どもにしてしまう・・・これが<u>世代連鎖</u>です。</strong>
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そして、多くの親は、それを自分の問題としてとらえるのではなく、子どものせいにします。
・・・・”子どもが悪いことをした”から自分は叩いてしまうのだと。
・・・・これは、『犠牲者に罪をなすりつける行為』であり、実際は子どものせいではありません。子ども自身には、まったく関係さえないことです。

■ 親が子どもにすることというのは、親自身の復讐にすぎません。
  あなたの親は、【自分の親に対する復讐】を、子どもであるあなたに(無意識に)しているだけなのです。

 
・・・・これが、抑圧してしまった感情の意識化と解放をしていない人間の、真の姿です。


こういった人々を、「大人」とみなしてはいけません。
彼らは、ただ過去の怒りを、似たような状況という条件反射の下に生きているだけで、未来も、そして過去もありません・・・

彼らは、ほとんどのことを「記憶」していないはずです。思い出話をしてごらんなさい。彼らには、ほとんど、そして多くの記憶が欠落していることに気づくことでしょう。


そして、こういった人々に特徴的なのが、”周期的な怒りの爆発”です。
人によって周期はさまざまですが、なぜか、突然キレるのです。そうして、荒れ狂う感情の嵐が過ぎ去ると本人はケロっとしていますが、周囲は振り回されて、大変迷惑します。
しかし、そのことを後になって問い正しても、本人はまるで他人事のように無関心に振る舞います・・・・
これが、感情を抑圧している人々の最大の特徴です。


そうして、もしこういった人々が、あなたへの虐待行為をやめようとしないならば、それがたとえ家族であっても、目上の人であったとしても、その人が解るまで、判る言葉で伝える必要があります。
もちろん、それを実際にやめるまで・・・・


あなたが、虐待を受けつづける理由は、まったくありません。


感情を抑圧した人間のなれのはては、本当に恐ろしい・・・
権力によるモラルハラスメント、パワハラ、DVなどのすべての虐待が、こうして起こります。

<strong>もっとも恐ろしいことは、本当に多くの加害者・・・そして多くの被害者までもが、それを虐待だと認識できないということです!!</strong>

虐待の恐ろしさは、・・・・それは、もちろん加害者側も、そしてなんと被害者側にさえも、強力な否認、そして歪弱化が起きるということです。
(これは、怒りなどの「感情」の否定、罪悪感の強制という、社会的な陰謀から起こります。)

そうして・・・・彼らもまた、密室のなかでの”見えない”加害者へと、変貌していくのだというわけです。


だって、それは、「虐待」ではないのですから・・・・


これが、この今の恐ろしい社会システムを、創り出しているのです。



∞∞∞



単純に、この怒りや悲しみの抑圧が、その人の許容範囲を超えてしまっている場合、その人は多くの場合、暴力や殺人者などといった犯罪者となってしまうわけです。
自殺の場合も、実はメカニズムはまったく同じです。
 
ただ怒りの矛先が、自分に向かうか、他人に向かうかといっただけの違いで・・・


まあ、、もっと詳しく知りたい方は、お勧めの本のところの本などにもっとたくさん書かれていますので、興味があれば読んでみてくださいね〜!


また、いずれ本として出版する予定ですが、その内容のテキストも用意していますので、そちらもどうぞ♪


http://mixi.jp/view_diary.pl?id=231963414&owner_id=6754493


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