イルカ猟の実態と救う運動 (記事紹介)
http://www.dolphin.or.jp/dl_rescue.html
今年のイルカ猟は、つきん棒で突くというような従来の残酷なやり方はとられませんでしたが、網で封じ込められ、たくさんのイルカがパニック死や網での怪我で殺されました。そして猟の目的は大方が水族館への販売でした。
一頭あたり40万ほどで売買されたとのことです。その作業の日は海が血の色にそまったそうです。
また死んでしまったイルカは解体され、近隣のストアに‘イルカ肉’として並びました。クジラ肉と表示されていることもあります。
これは10年以上たったいまでも、相変わらずイルカの猟は続いているのが現状です。
最近の情報では、伊豆で売られているイルカの肉を検査したところ、安全基準の48倍という高度の水銀汚染が発見されたそうです。
検査センターではイルカ肉は高度に汚染されているので、食べずに捨てるようにと
いっているそうです。
なおさら、イルカ追い込み猟の中止が望まれるところです。
石井氏の講演内容の概略。
講演はまず、「私はイルカを殺していた漁師、小さい子供のころから、イルカを食べて育ちました。その漁師が、イルカ・ウォッチングを始めることを世界に発信するために、そして皆さんに世界に発信していただくために来ました」という短い自己紹介から始まりました。この導入で、記者会見に参加した人々の関心が一挙に集まり、イルカ猟をやめてイルカ・ウォッチングに転換した理由とこれからのイルカ・ウォッチングにかける夢を語り始めました。経験に裏打ちされた報告と、率直な語り口が聴衆の心をとらえ、石井氏の話に涙を流していた人さえいたそうです。
以下は石井氏の講演内容の概略です。
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生まれたときからイルカを食べて育った私にとって、イルカ猟は当然の漁業であり、小学生のころには、授業をサボって、丘の上からイルカ追い込み猟を眺め、どうやったらイルカをうまく追い込めるか、イルカの追い込み猟の研究をしたものでした。やがて私は漁師になり、伝統の名のもとに、また、生計をたてるために、堂々とイルカの捕獲を行っていました。
イルカを捕っている漁師がイルカを「かわいそうだと思わない」ということはありません。
イルカは殺されるときにボロボロ涙を流します。喉を切ると、目をまん丸に見開いて暴れます。私はイルカを殺すたびに「かわいそう」と思ってきました。
そして不正を正そうというただ一人での戦いの中で私は「もう、イルカを殺せない」と感じました。
皆さんは、イルカが追い込まれたときに何をするか知っていますか。私は子供のころから、イルカ猟があった日の夜に、湾に追い込まれて囲われているイルカをよく見に行きました。いるかは親子が連れ立って囲いの中を泳いでいましたが、親イルカが子供のイルカを守っていました。そしてメスのイルカとオスのイルカが月明かりの中で交尾しているのをよく目にしました。
わたしはなぜこんなときにイルカたちは交尾するのだろうかと考えました。そして「イルカは子孫を残そうとしているのだ」と思い当たりました。もしメスイルカが逃げとおすことができたら、メスは子供を生んで、子孫を残すことができるのです。だから、イルカたちは、追い込まれた囲いの中で交尾をするのだと私は思います。
私は、「もう、イルカを殺せない」と考えています。しかし、もし違反事件がおきたときに、水産庁が私を無視せずに、不正を正そうという私の意見を聞いていたら、私は今とは違う別の道を歩んでいたかもしれません。その点、私が今日ここにあるのは水産庁のおかげです。もちろん、これは水産庁への私の皮肉です(聴衆の笑い)
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水族館のイルカやオルカ(シャチ)たちは、みんなこんな残酷な目に遭ってそこにつれてこられたのですね。
最近よくテレビにでてくるあのベルーガなど、
イルカやシャチたちのあの愛らしさ、そして人間を襲わない分別・・・本当に奇跡ですね。
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