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2018年07月24日14:55

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子分になった母

実家の母が、いつのまにか 

92才のおばあさんの 「子分」 になってる

ことの発端は、母の家の前にある畑から

「オーイ、オーイ」 と、誰かの呼び声がする

母がふり返ると、畑のおばあさんがこちらを見ながら

「そこの水道の蛇口をしめてくれんかのー」 と言ってる

おばあさんは畑の水をまいていたが、足が上手く動かず

ヨチヨチ歩きのため、水道までなかなかたどり着かない

「ああ、いいですよ」 と、水道の蛇口をしめてあげると

悪いのぉ、と、言いつつも、おばあさんの要求は徐々にエスカレート

「畑の枯れ枝をゴミ収集所に持って行ってくれんか」

「行きつけの肉屋のチャーシューを買ってきてくれんか」

「できれば、油あげと、豆乳も買ってくれんか」

さらに

「ワシが死んだら、ここにいる4匹の野良猫の

 世話をたのまれてくれんか」

おばあさんは、いつも畑にやって来ては

野良猫にエサをやり、ひざにのせたまま座ってるそう

ゆ 遺言 まで、託されてる

この、おどろくべき展開に、母から電話で話を聞くたび

腸がちぎれるほど、大笑いしてるのですが

おばあさんが左足が動かないのに、まだ車の運転をしていて

さらに免許の更新をしようとしている、と聞くと

アクセルとブレーキをふみまちがえて、つっこんできたら

右か左へ飛ぶのよ! ひき殺されないでよ! と

おばあさんの暴走運転への警告をするんだけど

最後は、こう言うんです

 生きていたら、母親のような年齢でしょ

 親孝行できなかったぶん

 生き仏だと思って

 チャーシューでも油あげでも

 お供えしてあげて

 成仏しなせぇ って


すると母は、「いやだやぁ、なんでワタシばっかり」

とかなんとか、ブツクサ言ってるんだけど

なんだか悪い気がしない様子

ふふふ

おかしいよね

母は、子どもの頃に両親と死別して

冷たい里親のもとで育ったから

いまだ人間不信で、愛情に飢えてる

だけど

なんだかんだ、いつも母のまわりには

世話をしてあげなきゃいけない存在がいて

ふりまわされてるんじゃないか、と思うくらい

いろんな人の世話をやいてる

世話をしたところで、報われるどころか

プイッ と音信不通になって

それっきりだったりする人もいるけど

きっと、世話をする、ということが

母の宿命、なんだろうね

イヤ、と言えないひとだから

本当は、すごくやさしくて

不器用だけど

愛情いっぱい、なんだよね


ワタシも、ようやく

わかった気がする

ふだん、どんな悪態ついても

やるべきことをやってれば

それで、いい


目に見えない部分が

一番大事・・・





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