4年前の忘れ物

4年前、奇しくも今夜対戦するコロンビアに敗れ、1次リーグで敗退した。
歯車が狂ったとか、自分たちのスタイルを貫けなかったとあったが、じゃあ、歯車がかみ合って、自分たちのスタイルが貫けたとしても、そんなに強いか？
ブラジルやドイツと同等に戦えたのか？

彼らも4年間で成長してくれたはずだ。
そういえば、敗戦の弁でも「自分たちのサッカー」という、一体それって何・という言葉が聞かれなくなった。
そんなもの幻。
どこの強豪国だって、走るときは全力で走り、全力で守り、互いに少し気を抜いた瞬間、エアポケット状態になり得点が生まれる。

今大会だって、ドイツが初戦でメキシコに負けたり、番狂わせというか大方の予想のを外した結果が生まれてる。
戦略、戦術、スタイルが確立されたところが勝ち点をたくさん手にするシーズンのリーグ戦ではない。
短期決戦だ。

気を緩めず、たくさん走り、流れをつかむ。
全部違った闘い方でもいい。
これが日本サッカーのスタイルだなんて言うのもいらない。

もう、あの時の悔しさは感じたくない。
もう、あの時の喪失感は感じたくない。

ひたすら、集中してボールを追い、ゴールを目指す。
泥臭く、スマートじゃなく、格好悪く映るかもしれない。
ただ、結果は称賛される。

何度も倒されても起き上がってくるあきらめの悪い奴は、そのうちに恐怖心を抱かれる。
期待している。