mixiユーザー(id:1846031)

2018年06月15日02:37

535 view

万引き家族は〜ココにいる〜♪ ピリカピリララ〜♪

【今週の大人センテンス】○○をあぶり出す「万引き家族」と是枝監督への批判
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=253&from=diary&id=5155532

是枝裕和監督をネトウヨや田端信太郎が「国に助成金もらってる」と攻撃も、町山智浩、想田和弘、松尾貴史らが一斉反論
http://lite-ra.com/2018/06/post-4062.html

 この件については、妻ともこんな会話をした。
 「『万引き家族』、ネットで非難されてるね。国から助成金貰ってるのに、国を非難する映画作ってるって」
 「助成金出してるの、文化庁だろ? 国でも政府でもないよ」
 「文化庁は国の組織と違うの?」
 「文科省の外部組織だから、公共の組織ではあるけれども、政府、政治とは無関係だよ。あくまで芸術振興が目的の独立組織。だから政府を批判する作品にだって、これまで助成金を出してるし、賞もあげてる。そんなことも知らないバカが騒いでるんだよ」

 「文化庁」ってのがどういう組織なのかを知らない無知蒙昧なすっとこどっこいがどんだけいるんだと、日本人の民度の低さを嘆きたくなったが、他の炎上騒ぎと同様に、是枝アンチなネトウヨも実態としてはほんのわずかであるのだろう。mixiの是枝監督関連のニュースで「反日だあ」と騒いでる連中も、よく見ればみんな同じ人たちである。
 さらに言えば、『万引き家族』は別に政府批判をしてる映画じゃないし。『万引き家族』を批判している連中が、映画を全く観ずに批判していることがよく分かる。つまり彼らは一から十まで頓珍漢なのである。

 その頓珍漢の最たるものが、このところトンチキな発言ばかりを繰り返している高須克弥センセイである。

高須院長、「万引き家族は日本人の発想じゃない」就職率100%の日本で貧困を捏造する是枝監督の自己矛盾【高須克弥】
http://home.kingsoft.jp/news/ent/newsvision/188432.html

> 万引きを通じて家族の絆を深めたというのは、まったく(日本の社会とは)別の話でしょ?

 この発言で、高須院長が映画を観てないことがよく分かる。『万引き家族』は家族が崩壊する物語だよ。犯罪で果たして家族の絆が繋げたと言えるのか、それについて是枝監督は答えを明示してはいない。逆説的な命題を提示して、答えは観客の想像に任せている。もしも高須院長が映画を観てなお、この発言をしているのだとすれば、彼の読解力は小学生以下だ。社会的な発言は控えた方がいい。

> 日本では、万引きは”家族”単位では成立しないですよ。

 すまんが俺、この30年の間に、一家で盗み働いてたって家族、フタケタ以上知ってるから。超ド貧乏でなくても、ある程度、生活が苦しくなったら、人は泥棒するのよ。もひとつ言えば「脱税」ね。国から泥棒してる人間、つーか、これは世帯の問題だから、まさしく「家族」だよね。真っ正直に税金払ってるのって、公務員くらいじゃないの?(笑)
 まあ、是枝監督を非難している人たちは、きっと、これまで一円の脱税もしたことがない、清廉潔白な方々なんでしょうげれども。高須院長ももちろんね。

> 日本で集団窃盗罪を働いて問題になってるのは、むしろ外国から来た人たちでしょ

 外国人の窃盗が問題になっているからと言って、対照的に日本人の窃盗が少ないように見せかけようとするのはミスリードも甚だしい。人口が比較にならないほど多いんだから、日本人の窃盗の方が数として多いに決まってるじゃん。組織的な外国人の犯罪に対抗するのと、普通の(と言ったら変だけど)窃盗事件について問題提起することとは、話が全く別。比較対照すること自体、間違ってるよ。

> 日本はいま就職率がほぼ100%(※大卒98%)

 これはアルバイトも含めての数字だし、離職率の高さを考慮に入れてない。本当にそうならヒキコモリの問題は日本にはないってことになっちゃうよ。
 以前から高須院長が言ってる「モーレツに働けば貧乏になんかならない」「貧乏になるのは本人の努力が足りないだけ」というのは、現在の社会状況に全く目を向けていない妄言だ。数字一つ、その意味を理解できない高須院長の判断力の低さに基づいているのだが、同時に追従しているネトウヨどもの脳ミソがいかにカラッぽかってことも明らかにしちゃってるね。

> (カンヌの)審査員が反体制に偏ってると媚びなきゃならない。だから賞を獲るものって暗いものが多いじゃない。ボクはもっと明るいコメディ作品が観たいけど、コメディ色が強いと賞を獲るのは厳しい。

 世界の各映画祭でコメディの評価が低いってのも、高須院長の認識が30年ズレてることを証明している。昔はそういう傾向はあったけれど、今はコメディでも優れた作品なら賞を取ってるよ。
 たとえばやはりパルムドールを取った、ケン・ローチ監督の『わたしは、ダニエル・ブレイク』、テーマは重いが、映画は終始希望に満ちていて、明るいのだ。笑いの要素も随所にある。



 要するに、高須院長を初めとする、是枝アンチなネトウヨたちは、自分たちが勝手な妄想、ファンタジーの中で発言していることの自覚がないのだ。逆に是枝監督の発言を妄想、捏造と決めつけて憚らないが、恐らく内心では自分たちの発言が妄言だということに気づいてはいるのだろう。でもあえて屁理屈をこねてでも是枝監督をバッシングする。そうしないと、自分たちが信じたい「美しい日本」が壊れてしまうからね。
 RADWIMPSのウヨク曲に文句を付けてるパヨクも、それくらいほっとけよと思うが、ネトウヨたちの是枝監督バッシングの執念深さには、そんなに自分たちに都合が悪いものを圧殺したいのかと空恐ろしいく感じてしまう。美しかろうが穢かろうが関係なく、万引き家族くらいどこの国にでもいるよねー、どの国でもありえる話だよねー、でなぜ終わらせられないのだろうか。
 もしも『万引き家族』がアメリカあたりでリメイクされたとしたら、それはアメリカの恥を晒したということになるのだろうか。賭けてもいいが、こんなバカな騒動は、アメリカでは起きないと思う。まあ、この家族を黒人一家にしたら、「黒人差別を助長しようとしている」って批判は起きるかもしれないけどね。それはそれで被害妄想。

3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年06月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930