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2017年11月14日00:03

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GM記録:クトゥルフ神話TRPG(TGD即興卓パート3)

恐らく同じシチュエーションでやることは二度とないので
ネタバレもへったくれもないです。


【事前準備】
道具:
キャラシ(簡易版)

オープニング:
GM播磨がTGDのTRPG体験卓を開いている。
いざ開始となったとき、彼はこう言った。
「さあ、TRPGを始めましょう」
そして貴方達の意識は暗転した。

エンディング:
貴方達が目を覚ますと、今まさにGM播磨が準備を終えたところだった。
そして彼はこう言った。
「さあ、TRPGを始めましょう」

備考:
主犯はGM播磨もといニャルラトホテップ。
舞台は体育館の仮想現実、好きにやれる。
現実に戻る手段は、体育館内に用意。
「元の世界」と「仮想世界」そして「戻った世界」は果たして同じかな?
(TRPGを知らない頃、体験、そしてTRPGを知った後)

※注意※
予定になかったので、GM含め酔っ払いが複数いました


【3卓目、電脳遊戯的クトゥルフ神話TRPG】
PCの自己紹介を終えた後、
GM播磨はこう言った。
「さあ、TRPGを始めましょう」

眠気に襲われ意識が暗転していく中、
PCの一人だけ眠気に抗う事に成功する。

彼が最後に見たのは、
GMの播磨がニヤリと笑いながらノートPCを操作している姿だった。

===

目を覚ますと、そこは元居た体育館。
人の気配はなく、BGMだけが鳴り響いている。

PC1:得意技は爆弾作成な爆弾魔
PC2:歌舞伎役者
PC3:ジャングルから来た森の妖精
PC4:魔術を無効化する右手を持っていないツンツン少年


さて、周囲には無人のブースがいくつかある。
大乱闘スマッシュブラザーズのブースに行ったPCは、
興味を惹かれて付いたままの画面を覗き込む。

そこには、4人のキャラクターが映っていた。
どことなく、自分達のPCに似ているような……?

ツンツン少年は一緒に居た森の妖精を操作してみる。
キャラクターを操作し……ステージから落下させた!

_人人人人人人人_
> ビターン! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄

体育館に何かが叩きつけられるような音が響く。
画面から目を上げたツンツン少年は、
床に打ち付けられた森の妖精の姿を発見する。


自分はなぜ地面に打ち付けられているのか?
疑問に思いつつ森の妖精が立ち上がる。
ツンツン少年に詰め寄るが、
彼は言葉巧みにはぐらかした、が。


一方、歌舞伎役者はボードゲームブースに向かった。
いくつかのボードゲームが展開されており、
どれもこれもプレイ途中のようだ。

その中に一つ、彼の気を惹く物があった。
それは長方形のボードの上に人形が並んだゲーム。
人形たちは様々な位置に配置されており、
人形の他に■コマのようなものもある。

歌舞伎役者は人形を適当に一つ選ぶと、
グイーッと横にスライドさせた!


_人人人人人人人_
> ズズーッ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄

突然、スマブラブースに居たツンツン少年が、
座った椅子ごと横にスライドした。
彼は一体何が起こったのかとポカンとしている。

歌舞伎役者は見なかったことにして、
ボードゲームをそっと机の上に戻した。


爆弾魔はこっそりと行動していた。
彼は意識を失う直前に見た光景を他人に伝えていなかった。
……彼はこっそりと爆弾を作ろうとして、失敗した。

どうしようかと思い、外に通じるドアを開ける。
そこには、不思議な光景が広がっていた。

外は暗く、しっかりとは見えない。
だが、明らかに風景が「のっぺり」している。
空を見ると□の形になった月が浮かんでいる。

なんだ、この世界は。
SAN値チェックをしつつ、ドアを閉める。

===

4人はとりあえず合流した。
だが、情報共有はしない。
彼らは自分が得た秘密をこっそりと心に秘めた。

そんな中、誰かが提案した。
「外に出てみないか?」と。


押し合いへし合い、お前が行けよ。
誰も行きたがらない中、歌舞伎役者が押し出された。
彼の右腕が、外へはみ出る。

瞬間、彼の右腕にノイズが走った。
一瞬のうちに、彼の右腕が「ポリゴン化」する。
歌舞伎役者は慌てて体制を戻すが、
彼の右腕はポリゴン化したままであった。

外に出るのはまずい。
一応、右腕は右腕として機能するものの、
全身出た後もその通りとは限らない。


彼らは再び別行動を開始した。
歌舞伎役者と、森の妖精、ツンツン少年は、
再びボードゲームブースへ。

爆弾魔は元居たTRPGブースを調査しに。

===

爆弾魔はGM播磨が操作していたノートPCを調査し始める。
PCにはパスワードは設定されておらず、
中を自由に調べることができた。

コンピュータに詳しかった彼は、
ノートPCの中から怪しいファイルを発見する。

そこにはこの世界について記述されていた。
どうやら、この世界は仮想現実というものらしい。
その中の物と、PC達はリンクしているらしい。

本当にそんなことが……?
彼は静かにノートPCを閉じて、その情報を秘匿した。


ボードゲームブースに来た3人は、
この怪しいゲームの正体に感付いていた。

だとすれば、一つおかしい点がある。
■のコマ、これは一体何を現しているのか?

誰かが、■のコマを試しにボード中央に移動させた。
次の瞬間。


_人人人人人人人_
> ズドンッ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄


突然、体育館の中央から爆発音が聞こえた。
全員の視線がそこへと集まる。

煙の中から、何か「緑色」の箱が見える。
いや、箱か?

四角い胴体の上に顔の付いた箱が乗っているソイツ。
ソイツは、ぐるりと頭部を回転させて辺りを見ている!


森の妖精はすぐさま体育館にあった跳び箱に飛び込んだ!
歌舞伎役者は近くの倉庫に飛び込んだ!
ツンツン少年は、森の妖精の入った跳び箱に追加で入った!

爆弾魔は緑色のソイツに見つかりつつも、
何とかギリギリでステージ横の小部屋に飛び込んだ!

===

しばらく待っていると待っていると、気配が消える。
恐る恐る体育館の中を見ると、緑色の化物は消えていた。

倉庫の中に隠れていた歌舞伎役者は、
外の気配が消えた事に安心し、
薄っすらと扉のドアを開け……

森の妖精と共に跳び箱に飛び込んだツンツン少年。
あまりの狭さに耐えきれず、外へ飛び出す。
化物は既に居らず、安心した彼。
歌舞伎役者が飛び込んだ倉庫の扉をゆっくり開け……


_人人人人人人人_
> ギャーッ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄


次の瞬間、倉庫の扉を挟んで悲鳴が響いた。
歌舞伎役者には外から覗き込む目玉が、
ツンツン少年には中から覗き込む目玉が、
それぞれお互いを見つめていたのだ。

とはいえ扉が開けば中は明るくなるもの。
お互いの姿を確認し、とりあえず安堵する。

倉庫の中は、おかしかった。
まるでテクスチャーの貼られていないポリゴンのような、
灰色のボックスばかりが並んでいた。
どれだけ調べても、ここには箱以外存在しない。


一方、爆弾魔はステージ横の舞台袖から2階へ昇る。
途中見た、外の様子は相変わらずおかしいままであった。

2階の奥に扉が一つあったが、そこは覗かない。
簡単に確認した彼は、再び舞台袖に戻ると、
そこにあった材料を使用して遂に「プラスチック爆弾」の製造に成功。

GMが注意事項を一応述べる。
プラスチック爆弾が爆発すると、体育館が吹っ飛びますよ、と。
※味方PCが爆殺されるのを防止する為です


===

再び合流した妖精、役者、少年は再びボードを見に来た。
ボード上の人形は様々に動いている。
そこに、再び■が一つ現れた。
1階の対応する場所を見てみるが、化物は居ない。

首を傾げつつ、そういえば先程の爆発跡を確認してないことに気付く。
爆発跡に近付いてゆくと、穴の淵が見えた。

穴の淵はまるでワイヤーフレームのような物で構成されていた。
明らかにヤバい空間だ。落ちたらヤバい。
中を覗き込むことはせず、首を引っ込める。


さて一方で爆弾魔は反対側の舞台袖に入っていく。
そこはボード上で■が現れた位置にも見えるが、
彼がそれを知る筈もない。

扉を開け、中の様子を見た彼。
そこに化物の姿はないが、様子はおかしい。
灰色の箱が沢山ある中に、一つ何か、別の……


===

ボードを見ていた3人は異変に気付く。
ボードの上に、突然17個の■が発生していた。

慌てて体育館の中を見ると、多数の化物が出現していた。
そして、爆弾魔の眼前にも化物は出現していた。


爆弾魔の目の前で化物が徐々に膨らんでゆく。
慌てて部屋から脱出を試みた爆弾魔の後ろで爆発し、
「クリティカル」
したので全くの無傷で爆風を回避。

部屋の中から転がり出て来た箱が爆弾魔の前に落ちる。
その目の前で、その箱は変形し、正多面体となった。
その一部は何やらスライドさせることができそうだ。


爆風と共に転がり出て来た爆弾魔の姿を見た3人は、
その手の正多面体にも気付く。

合流し、歌舞伎役者が正多面体の一部をスライドさせる。
次の瞬間、開いた部分から光が飛び出した!

光をモロに浴びた歌舞伎役者。
光が収まった後、そこには頭と胴体がポリゴン化した、
歌舞伎役者の姿があった。
SAN値チェック。


光が収まった後もスライドした部分はそのままだ。
どうやらこの中を覗くことができそうだ。

森の妖精が中を覗くと、
文字列のような物がグルグルと渦巻いている。
それを見てしまった森の妖精の頭に、
情報の濁流が流れ込んできた。


そうか、そういうことだったのか。
この世界とは、化物とは、脱出方法とは!
ふはっ、ふははははは!

突然、森の妖精がグルグルお目目で語り出し、
脱出する為には特別な「端末」が必要であると告げる。

だが、歌舞伎役者とツンツン少年には心当たりがない。
ここで爆弾魔、GM播磨のノートPCがソレではないかと告げる。


全員が一斉にそちらを見るが、道中には化物が数体。
DEX判定で突破することができそうだが、
ここで歌舞伎役者がボードを持ちだす。

この人形をノートPCの所まで移動させて引き戻す。
そうすれば一瞬で手に入れられるのではないか?

ツンツン少年が取って来る役に選ばれる。
ボードの上で少年のコマを動かすと、
果たして確かに少年が一気にスライドして移動した。

ツンツン少年がノートPCを入手し振り返った瞬間、
残った3人の手元でボードが音を立てて燃え上がる。
最早、道具を使って戻ることは出来ない。
ツンツン少年は意を決して駆け出し……無事に戻って来た。

お目目グルグルの森の妖精が端末を操作した瞬間、
4人の視界は光に包まれた。


===

貴方達はファンファーレの様な音と共に現世へ戻ってきた。
貴方達の目の前でGM播磨がこう言った。
「さあ、TRPGを始めましょう」

これで貴方達はTRPGのなんたるかを知っただろう。
TRPGへの一歩を、貴方達は踏み出したのだ。


〜 fin …… じゃないよ! 〜


森の妖精は目をグルグルさせながら森へ帰って行った。
彼は後の森の賢者として暮らしてゆくことになる。

爆弾魔は現実に戻ってきたが、懐にプラスチック爆弾を抱えていた。
しばらく後、彼は爆発物所持で逮捕されることとなる。

歌舞伎役者はそれなりの美形であったが、
その顔と胴体がやたら四角く角ばった姿になった。
だが、それはそれで人気が出ているらしい。

ツンツン少年は、特に異常もなく戻って来た。
だが、彼が得たものは特になく、いつも通り不幸だった。


〜 fin 〜


はい、という感じで無事クリアでした。
全体的に決めるところでダイスが決める卓でした。
やっぱりダイスの神って居るんじゃないかな。

PL達が意図的に情報を共有しない様子を見つつ、
それを笑いながら許可していましたが、
よく考えるとクトゥルフではあまりやらないですね。
(爆弾魔が死んでたらノートPC見つからなかっただろうし)

クトゥルフではないけど、シノビガミやインセインは、
そんな感じのシステムなのでお勧めしておきましたb

===

さて、以上がTGDでプレイしたTRPG卓です。
初心者の方々も居られる中、緊張しながらプレイしました。

卓を手伝ってくれた経験者PLの方に感謝を。
あなた方が居なければもっと手間取ったと思います。

体験卓参加者を集めてくれた方々に感謝を。
バタバタして、ロクに勧誘できず申し訳ない。

最後に他卓のGMの人たちに感謝を。
お陰で沢山の初心者の人に体験してもらえたと思います。



富山TRPGぷろじぇくと、として参加しましたが、
とてもいい体験が出来ました。
今後もこういう機会があれば是非参加したいですね。

以上、TGDのGM記録でした!
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